鹿島槍ヶ岳/北壁/蝶型左稜の左のルンゼ〜蝶型左稜

日程
2002年3月21日(木)〜23日(土)
メンバー
(地球クラブ)山岡人志、(大阪ぽっぽ会)宮本俊浩、(ラリグラス)松垣直宏
記録
(地球クラブ)山岡人志
写真
なし
ルート図
なし

<山 行 記 録>


みなさん、こんにちは
山岡@地球クラブ(兵庫労山)です。

 先週末、悪天の合間をぬって、鹿島槍ヶ岳北壁を登ってきました。
 当初、「氷のリボン」を登る予定でしたが、取り付きを間違え、蝶型左稜
の左のルンゼから蝶型左稜を登ってしまいました。また少し長いので、興味
のある方は時間のある時にお読み下さい。

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<山域>   後立山・鹿島槍ヶ岳・北壁
<ルート>  蝶型左稜の左のルンゼ〜蝶型左稜
<メンバー> 宮本俊浩(大阪ぽっぽ会・大阪労山、41歳)
       松垣直宏(ラリグラス・茨木労山、31歳)
       山岡人志(地球クラブ・兵庫労山、43歳、リーダー)
<記録>   山岡人志
<行程>
2002年
03月21日(木)大谷原(6:00)~天狗の鼻 (15:30)
   22日(金)天狗の鼻(5:30)~クライミングスタート (9:30)~
        稜線 (12:05)~天狗の鼻(13:40)
   23日(土)天狗の鼻(6:45)~大谷原(12:30)
<概要>
 アプローチ:木曜日は、午前中快晴で異常に暖かく、ゴールデンウイーク
の春山という感じであった。大谷原を6時過ぎに出て大川沢の左岸沿いに進
み、1回の渡渉後、昭電取水口の吊橋を渡る。ここまで、大川沢の右岸沿い
にいけば、渡渉はしなくてすんだようである(我々も帰りは右岸沿いに帰っ
た)。昭電取水口のすぐ先で、素足にプラブーツのアウターだけをはいて膝
下くらいの深さの本格的な渡渉となった。水が冷たく渡渉直後は足が痛くな
る。ここまではラッセルはなかった。荒沢から稜線は、最初はステップ状の
トレースが残っていたが、途中から坪足のラッセルとなる。稜線からは、わ
かんをはいたふたり組がずっと先行してくれた。わかんのない我々はずっと
坪足で登ることになり、わかんを車に置いてきたことを後悔させられた。順
調に登り、以外と早く着くかと思われたが、第2クーロワールを登っている
ときに、先頭を行く我々のメンバーの一人が、シュルントのところで足場を
崩して後ろ向きに倒れそのまま100 mほど滑落。雪面をどこにも当たらずに
すべり、幸いどこにも怪我はなかった。しかし、滑落時にバイルを落とし、
それを探すのに時間がかかってしまう。そのうち、天気もくずれ、小雪まじ
りの強風が吹くようになっていた。ロープを出している大きなパーティの横
を抜けると再び先頭になった。天狗の鼻に着き、強風のなかテントを張る。
食事の準備をしていたら、フライがテント本体に張り付いて酸欠となる。寒
くなるが、フライをはずして本体のみにすると、酸欠は解消された。
 北壁と帰路:昨日午後から続いていた強風は朝方にはおさまっていた。天
気は高曇りで視界は良い。予想だと、午前中はこのままの天気でもちそうな
ので、北壁に向かう。天狗の鼻の先のコルからトラバースをする。雪壁のコ
ンディションは良い。中央ルンゼや主稜を確かめ、蝶型ルンゼと思われると
ころでルンゼを上に向かってつめる(実はここは蝶型左稜のさらに左のルン
ゼであることが、ルンゼの上に出てからわかった)。最初、ここの左のルン
ゼを詰め、登ろうと準備するが、氷はないし、出口は岩で、とても厳しそう
に見える。ここではないだろうと、いったん降りて、絶え間なくスノーシャ
ワーが落ちている右のルンゼに行く。ピトンを打って確保支点を作り、宮本
リードで取り付く。ここまで、うろうろしていたので、テント場を出てから
何と4時間たっていた。スノーシャワーを浴びながら3級プラスくらいの氷を
登ると、上部の雪壁が見える。この時点でルートを間違えていたことがはっ
きりした。引き返す時間もないので、そのまま、ルンゼを出た右側の蝶型左
稜をつめて登ることにする。滝の上をさらに2ピッチほどコンテで登った後
は、ロープをはずし、ほぼ蝶型左稜沿いにひたすら登る。ちょうど、お昼頃
に稜線に到達した。この頃から天気が悪化し視界も悪くなってきていた。北
壁を抜けた稜線で、地図とコンパスで方角を確かめる。天狗の頭で東尾根へ
向かうトレースと別れ、左に折れてトレースの残っている天狗尾根をテント
場まで下る。天狗の鼻付近は、20人くらいのひとがいたのではないだろうか。
 翌日の土曜日は、昨日の午後からの降雪が続いており、トレースも大部分
が雪に埋まっていた。以外と歩きにくいトレース跡に沿って下り、お昼過ぎ
に大谷原に到着する。
 悪天の合間をつかんで北壁を登ることはできたが、ルートを間違えて登っ
てしまったために、満足度の低い山行となってしまったのは残念であった。

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