国際急行列車にこだわる必要はない −旅の掲示板に書いたものを再録


これまでここに書かれた多くの方の書き込みからよくわかるのですが、バンコクとバタワース間の国際急行だけにほとんどの方は目がいってしまい、それに乗るのが目的化していますね。バンコクからハジャイまでの列車は毎日5本ほどあります。何も国際急行だけに乗る必要はないのです。スラターニからハジャイまでも5、6本列車があります。バンコク発に時刻がいいようになっているので、スラターニ発は深夜か超早朝ばかりで、非常に使いずらい。こういう列車にどうしても乗る場合は、深夜駅舎で待たない方がいいのは当然です。駅すぐ近くの宿で過ごすことです、安宿で十分。とにかく深夜12時過ぎの行動はできるだけ避けるのが、どんな国であれ、原則です。

国際急行は外国人が多い、ちょっと列車を変えてみればもっとタイらしい雰囲気にひたれるのにと私はいつも思います。

さてタイ国内はバス網が十分に発達している、さらにもっと便利なのは乗り合いバンで、途中で客を拾わないのでバスより運行時間は短く済む。ただし飛ばすので事故の時は危ない。プーケットであれハジャイであれスラタニであれ、主要町間をこの乗り合いバンは運行しています。ちょっとゆっくりだけど(事故面で)安全感の多いバスか、早さと手軽さの乗り合いバンかは個人の好みです。でプーケットからならハジャイまでのバスもバンも数多くある。バスもバンも全てタイ語表示だが、プーケットの場合は外国人旅行者が多いので、バンの客引き所には英語表示してあるでしょう。

各地から有数の観光地プーケットまで行くバスとバンは数ある、従ってその逆も当然あります。プーケットからTrangに行こうと、Thunsongジャンクションに行こうと、最後はハジャイに必ず行く事になるでしょう。ハジャイまでこればマレーシアまでのバスはまこと数多い。通常期であれば予約などなくてその場で乗れるでしょう、これは当サイトのマレー鉄道の所に書きましたね。ペナンまでのバンもある、さらに午後のマレー鉄道ランカウイ号でハジャイとクアラルンプールを直行もできます(朝着く)。

ギリギリの日程の人は別にして、時間に余裕がある人は旅行の予定を全て日本にいる時に決めずに、現地である程度決めるようにして、旅行を楽しんで欲しいですね。タイ、マレーシアは東南アジアでは上の部類に入るバス便が頻繁に且つ快適に運行されている。鉄道が一杯又はその時都合が悪ければバスに替える、というテクニックを是非身につけてほしいものだと思っています。外国人の多い国際列車だけに頼れば、それにすべてを合わせなければなりません、自分で別のバス、列車に乗ればそれだけ行動に幅ができるのです。

マレーシアでのバス交通の情報は、詳しく当サイトの該当ページ「中長距離バスの解説と運賃例」をご覧ください。
この間載せたのを再録すれば、「バスなら例えばクアラルンプールとジョーホールバル間で4時間から5時間ぐらい、クアラルンプールとハジャイ間で10時間から11時間ぐらいでしょう。鉄道は遅いがゆったりしており、寝台なら寝て行けられるという利点もあるし、風景は鉄道の方が自然を満喫できるでしょう。これらは旅行者の好みですね。」

タイでのバスとバンに乗るのはタイ語の知識がないと難しいのは当然です。しかしこれに挑戦しなければいつまでも旅行術は上達しません。
私はタイのしろうとではありません、80年代中頃からタイ国内の旅回数はゆうに100回を超える、種類は何であれ乗り物に乗った数は数千回はいきます。旅で乗り間違いや思った宿ではなかったいう失敗、悔やみは誰だって当然出てくる、失敗それも旅の一こまです。事故や危険な目にあわないように注意して、ゆったりした計画と気持ちで旅行してください。


2002年4月