奨学金について-その4

奨学金について-その4

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今回で4回目です。

今回のつっこみはこれ。

情報源: 奨学金が地獄と化しているのは昔の奨学金とは違うから | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

こういうタイトルを書かれると、タイトルだけで「俺、間違ってたかな?」と思ってしまう弱気な私です。

でも、よくよく読んでみると、全然私の主張がおかしくないことに気がつく。

なぜなら、2004年に日本育英会から日本学生支援機構に引き継がれた時点で奨学金制度は大きく変わり、いまや実質的に「金融事業」と化しているからである。だから、「返したいのに、学校へ行く時間を割いて働いても一向に返せない」という矛盾、そして悪循環が生まれてしまっている。

 

この文章の根本はただで金くれよという主張であり、元々奨学金制度の多くは、特別に学力等一定の条件の元、お金をもらえる一部の制度と、その他ほとんどは金融事業だった。

金利があろうがなかろうが返すことに変わりはないのだ。

 

本来、奨学金とは返済の必要のない給付型の援助のことを言います。しかし、日本学生支援機構の奨学金は、返済しなければならないローンなのです。  百歩譲ってローンを認めるとしても、それに利子をつけるべきではありません。実際、かつては無利子奨学金がメインでした。ところが国の政策によって有利子奨学金が激増し、2003年には有利子奨学金を借りる学生の人数が無利子を逆転しました。金額で2.4倍、人数で1.7倍、有利子奨学金のほうが多いのが現状です(2016年度)。

はら、また来たよ。ただで金くれ論。

本来どうかしらないけど、私が子供の頃、ですから30年も40年も前から、返済義務がありましたって。

その「本来」の意味の奨学金だって、いまだにあるけどねえ。

それに有利子だろうが無利子だろうが、返済義務に変わりはないだろうに。

有利子ったって、一時の消費者金融のような高利貸しはないだろうに。

 

なお多くの学生が奨学金に頼らざるを得ない理由は、大きく分けてふたつあるそうだ。「家計の悪化」と「学費の高騰」がそれで、特に学費の高騰にはすさまじいものがあると著者は指摘している。

それはそれとして、ご指摘ごもっとも。

しかし、家計の悪化も、学費の高騰も奨学金が貸付・利子有りの理由にはならない。

家計の悪化も、学費の高騰も、もっと別の所で声高に議論されるべき問題である。

そのことのために、奨学金「悪」を利用するならまだわかるが、家計の悪化と学費の高騰を放置して、奨学金をただでくれてやるべきだというのは、マッチポンプのような話で、それこそ「本来」のあるべき姿とは離れてしまう。

 

いまや、大学生の奨学金借入平均額は300万円を超えています(2016年度)。仮に無利子の第一種奨学金と有利子の第二種奨学金を併用して、それぞれ最高額の6万4000円、12万円を大学4年間借りるとすれば、その総額は883万円にものぼります。 これだけ巨大な負債をかかえて社会に出るわけです。そして、卒業して約半年後に返済が始まります。(中略)社会人になっても生活苦が続いてしまうのです。

 

もうここに至っては絶句するしかありません。

まず第一に883万円も借りる理屈が分かりません。

私の子供の頃でさえ、学費は計算しました。

私立ではとても払えないから国公立にしました。

下宿するお金は出してもらえませんでしたから、通えるところにしました。

いまだって、高騰したと言っても、国公立の方が安いでしょう。

もちろん私だってアルバイトはしました。

883万円も借りなければ、大学を卒業できないのあれば、諦めます。

2年間の専門学校にしたかもしれません。

それだけのことです。

逆に883万円も出して返済計画が成り立つのか、入学前に計算しないのでしょうか?

それだけの金を借りて、本当に行きたい大学で、なおかつ返す勝算はあるのでしょうか?

どう考えても意味が分かりません。

どれだけ勉強しても、どれだけ学費が安い大学へ行っても、これだけお金を借りなければならないのであれば、最早大学は普通の人が行けるところではないと、どうして腹をくくれないのか、意味が分かりません。

 

話をもとに戻します。

奨学金制度をこういう論者の言う所の「本来」のお金をあげるという制度として、見直す前に、先に大学の意味、大学の授業料の高騰について、きちんと話すべきなのです。

私にはどうしても、それだけきちんと考えて、大学に行こうとしていない、安易な人達が多く混ざっているような気がしてならないのです。

そんな人はいないというところまで行きつけば、大学の授業料をもっと税金をつぎ込んでというところまでコンセンサスが取れ、こんな奨学金制度=悪的な話にはならないと思うのです。

大学に行くのが当たり前、大学に言ってもろくな職に就けない現状で、いくらこの話をしても、全くナンセンスと思うのは私だけなんでしょうか?

なんだかなあ。