秋田角館への旅 2005.4.25〜27




田沢湖畔の茅葺きの家
鉛筆+透明水彩 F2 2005.5.25


 全日空の機体取り替えなどトラブルのせいで、秋田空港に着いたのが午後になっていたので、初日には 角館でスケッチの時間がありませんでした。
 宿をとった田沢湖プリンスホテルに着いたら雨、夕方の暗くなるのと競争で、ホテルの玄関から、この 茅葺きの家をスケッチしました。





田沢湖畔の朝
鉛筆+透明水彩 F2 2005.5.26


 田沢湖畔の朝食の前に、朝靄の中、手近な風景を描いてみました。左の建物が泊まったホテルです。






伝承館の門
鉛筆+透明水彩 F2 2005.5.26


 角館で開花していた桜は、ここの塀沿いの一輪だけでした。この絵のなかにも枝垂れ桜を描 いておきましたが、開いていません。それでも観光客が大勢のぞろぞろと通っていて、ここの 人気のほどが分かります。
 樺細工は桜の樹皮を細工して茶筒や硯箱などを作るもの。日本で唯一の技術を伝える工芸品。 館内には製造工程や製品などの資料が展示され、制作の実演も行われていました。
 無料休憩所で妻が友人達へ絵葉書を書きながら時間をつぶしてくれたので、角館のスケッチ を何枚も描くことができました。 






武家屋敷・松本家
鉛筆+透明水彩 F4モンバルキャンソン紙 2005.5.26


 茅葺き屋根がいかにも時を経た風情で、樹木の大きさにも年代を感じます。腰を下ろして描く場所が 見つかりませんでしたが、ぜひ描きたいとの思いで、立ったまま描きあげました。
 家の中ではイタヤ細工実演をしていました。 
 「烏帽子於也」の著者として知られる須藤半五郎を出した向学の家とありました。





武家屋敷・石黒家
鉛筆+透明水彩 F2 2005.5.26

 前の日にこのお屋敷の中を見学しました。解体新書などの写しも展示されていて当時の武家の勉強熱心さが 分かり興味深く見ました。
 スケッチは建物を通りの反対側から描いたもの。ここの樹木も実に巨大です。
 「佐竹北家の用人を勤めた家柄、武家の格式を示しながら簡素な佇まいを呈しています」とのこと。 





田沢湖対岸
鉛筆+透明水彩 F4 2005.5.26

 角館観光からホテルに戻り夕食前の時間に、田沢湖とその向こう岸の岩手山の見える風景を描いてみました。
夕暮れで時間切れ終了でした。







本庄・松ヶ崎
鉛筆+透明水彩 F2 2005.5.27

 翌日、秋田まできてお目当ての桜がまったく見れないというのも悔しいと、本庄まで脚を伸ばしました。
 公園の桜はほぼ満開でしたが、スケッチはせずに帰路に。途中の日本海に面した寒村という感じの海岸 沿いの集落に車を止めて、スケッチしました。
 このお宅にバイクで帰ってこられた女性に「この囲いは作物のためですか」と質問、海風と砂から野菜 を守るためとのお答え、「絵描きさんかい?」ときかれたので。素人の趣味と答えました。描き終わって からこのお宅の名前をメモしておこうと表札をさがしましたがありません。通りがかりの小学生達に尋ね ても知らないようでした。玄関先に小木ながら花は大きくみごとな桜が咲いていました。





雄物川夕暮れ
鉛筆+透明水彩 F2 2005.5.27

 秋田空港近くまできて、時間が未だあるのでもう一枚スケッチということになり、この蛇行して ゆったりと流れる広い雄物川の景色を選びました。
 治水設備の橋の上からの眺めです。

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