柘(ツゲ)

ツゲ科ツゲ属−ソグ− 常緑低木〜小高木

Buxus microphylla var.japnica

 「木へんに石とかく」

 その極上な仕士がりで女性の髪をとかしてきた木

 ツゲは常緑の低木で普通は高さ5メートル、直径10センチくらいにしかなりまぜん。時々10メートルの30センチなどという大木もありますが、稀です。関束以南で屋久鳥くらいの暖帯に分布し、寒いところにも庭木などに使われます。小振りでょく似た木はモチノキ科の木です。イヌツゲであり、また、サツマツゲは200年くらい前から櫛づくりのため特別に植栽ざれたものです。また伊豆七島のツゲも有名で、今も御蔵島ではかなりのツゲが栽培されており、東京の木材屋への材として出ざれています。
 それにしてもツゲは成長が遅い木で、品種改良したものでさえ50年かかってやっと一人前です。ツゲの一番の特長は字のとおり石のように堅いということです。そこで木の印鑑にはまずツゲが用いられます。そして何と言っても有名なのはツグ櫛で「サツマツゲ」の櫛ですが、今では「シャムツゲ」も多く使われているそうです。それから将棋の駒もやはりツグが一番です。

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