二ホンスイセン 3
F4 鉛筆+透明水彩 2012.1.9 clndr13
 ヒガンバナ科[Narcissus tazetta var. chinensis ]


 植物画教室の題材探しは、冬が一番たいへんです。  もちろん、木の実や枯れた植物も面白い題材なのですが、生徒さん達がよろこばれるのは、花の方です。

 今回も、咲いている花はないかと近所を見て回り、河川敷の端にスイセンが植えられているのを見つけ ました。植えた人は誰かと心当たりにあたりましたが、違い、切り取るのはあきらめざるをえません。

 それじゃ何にしようか‥フヨウの実とか、マンリョウやピラカンサの赤い実も考えましたが、やはり花 の方がよいかと考えなおして、農協売店に行きました。  ところが、あてにしていたストックやサクラソウの鉢植えが売り切れ、一瞬、途方に暮れました。そこ へ、目の前の売店の戸が開いてOさんが出て来られました。以前の生徒さんでこれまでも花をいただいた ことがある方、ダメもとでスイセンのことを聴いてみると、Oさんが植えたもので、根からとるのでなけ ればOKとのお返事。

 アトリエ教室用に切らせて頂き、教室の始まる前に描いたのがこの絵です。スイセンを横長の紙に描い たのは初めてです。

 この原画をPCスキャン、原画と同じ画用紙にプリントし、Oさん宅にお届けしました。喜ばれ「もっと 切って良い」と言って下さったので、もう一つの教室に使う花も切らせていただきました。

 スイセンは自分の誕生月の花だとか、好きで庭に咲かせて何度も描いているという生徒さんもいて、み なさん喜んで描かれ、絵の出来も良く、教室も大成功でした。 

←前へ  次へ→




サ行の目次へ   私家版植物図鑑の目次へ   Homeへ