園舎建て替えについて

 日野わかくさ幼稚園の旧園舎のほとんどは昭和43年の開園当時のままでした。
そんな園舎を「古くても趣があるね」とか、卒園児の保護者の方々からは、「我が子を自分が園児だった頃の懐かしい園舎に通わせることができてうれしい」という声をいただくこともありました。
 しかし老朽化や耐震性のことを考えて、平成24年に園舎を建て替える決断をしました。
 平成25年夏にわかくさ幼稚園らしい園舎を設計してくれる設計士さんを探していたところ、ご縁があり、建築家の彦根 アンドレアさんが幼稚園に初めて来園し、わかくさ幼稚園の環境や教育方針に賛同して下さいました。園長もアンドレアさんの考え方にとても感銘を受け、新園舎の設計をお任せする事になりました。
 アンドレアさんは、まずわかくさ幼稚園の自然をたいへん気に入って、この自然に馴染むような園舎を建てましょうといってくださいました。そしてなによりも子どもたちが心地いい空間を考えたうえで、新園舎、仮園舎ともに木造にこだわり、園舎も園庭もいままでよりゆったりと設計をしていただくことになりました。
 さらに、幼稚園の建て替えというと、危険防止の名目で建築現場を塀で囲み子ども達を近づけないようするのが通例ですが、アンドレアさんは安全に配慮しながら、子ども達に大工さんのお仕事を見せたり、ペンキ塗りなどで「参加できる園舎造りをしたい」といっていただきました、。
 わかくさ幼稚園としても、"園舎が出来るまでの過程"を大切にしながらこれを保育に活かしていきたいと考えました。

 旧園舎は現在の年長の教室(上ホール)だけを残して平成27年8月中に取り壊されました。
新園舎が完成するまで、年長はこれまでの教室(上ホール)で、年中と年少は仮園舎(仮園舎とはいってもデザインや居心地にもこだわった木造の園舎)ですごしました。

 おかげさまで新園舎は平成28年9月に完成しました。新園舎が完成した後は上ホールも取り壊して、その場所を今までの園庭に加えて新たな園庭としました。

現在、新園舎で保育中です。

 

☆来日27年のドイツ人建築家
☆日本で2人のお子さんを育てた経験を園舎建築に活かしていただきました。
彦根建築事務所 http://www.a-h-architects.com

 

*仮園舎 工事の様子

*新園舎建築状況

*ペンキ塗り

★新園舎で始業式を行いました