gardening


 野菜作りのおもしろさ。それは誰がなんといっても、自分が手塩に育てた植物が最後は自分のおなかの中にはいること!せっかくかわいく花を付けて実を付けた生物を食べてしまうのはかわいそうでもあるけど、種から双葉になって、葉っぱがもこもこ増えてきて、いつのまにか夏の訪れとともにいろとりどりの花を咲かせる。

 野菜って花が咲くんだと思いながら汗だくになりながら雑草を抜く日々に明け暮れると、いつのまにか赤や紫や緑やこれまたいろとりどりの実を付ける。

やがて収穫のタイミングが来て、今晩はもぎたての野菜で夕食だと思って大事に摘んだその野菜を思わずほおばって、口いっぱいに広がるあの甘さ。これは作った人でしか分からない贅沢な気分。これがあるからやめられない。

 土地を耕すことは畑作りの基本と言っていいでしょう。この汗なくしておいしい野菜はできないといっても言い過ぎではありません。でもそれをしっかりやってしまえば、春に播いた種がひとりでに夏頃にはぐんぐん大きくなっていて、直に収穫が始まります。

 「畑なんてめんどくさい」って人もいるでしょう。そんなことないです。他のみなさんは一生懸命肥料をやったり、1センチでもでかかった雑草を一つ残らず引っこ抜いていますが、うちではそんなことしてないけど、ちゃんと収穫があります。そんなアバウトな家庭菜園でもちゃんとやっていけるんです。

 それに化学肥料をやってとれる野菜なんてまるでビタミン剤を飲まないと健康でいれない人のような気がします。食べた後の野菜カスでもあげておけば肥料になるのに、とつくづく思います。やはりなんといっても無農薬・有機栽培でしょう。

 「家庭菜園なんて」と思っている人もちょっとやってみてはどうでしょう?そりゃ、プロの農家にはかなわないけど、誰でも野菜って作れるんですよ。ちょっとでも興味を持った人は見てってください。

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にんじん たまねぎ トマト とうもろこし なす かぶ

わたしは、野菜なんかを育てるのが好きですが、
栽培の仕方を書いた本の通りに何月の何週目に床捲きして、土はこれとこれを混ぜて...
などといったルールに従った家庭菜園には反対です。
さらに無農薬有機栽培をモットーに
アバウトな感覚での家庭菜園を皆さんにおすすめしたいと思います。

| ニンジン | 二十日大根 | きゅうり |  | じゃがいも | プチトマト |

大 葉

green perilla

 まず最初は、誰にでもできるものから。

シソの仲間で緑のやつ。よく刺身とかについているやつです。シソ系は、ほんとに強いんで、どこに植えてもなります。畑を借りると春頃なんだか植えてもない草がウヨウヨ出てきます。そのうちの一つは、これでしょう。特に何をすることなく、他の野菜を育てている畝の間にぐんぐん生えてくるのを見守ってやればいいんです。茎は硬く、大きくなると草というより薮のようになります。青じそとの区別は小さい頃から分かります。青じそは紫色の葉っぱで出てきますので。

 何にもしなくても夏には、一つの株から緑の葉っぱが何十枚とできます。必要なだけとって食べればよし。栄養価は高く健康食品です。店で買う大葉は、虫食いを防ぐためによく殺虫剤をまくそうです。特に生で食べるものなんで、出来れば自分で作って安心して食べたいもんですね。

 秋が近くなると大葉の葉に茶色いシミができてきて葉っぱも硬くなります。花が咲いたあとは実ができます。できた小さな黒い実をとっておけば、1mmにも満たない小さな種一つ一つが、翌年同じように力強い株に変身するのです。


ニンジン

carrot

つぎは、ニンジン。ニンジンを土から抜いて水で洗ってすぐ食べるとあのニンジンのほのかな香りが何ともいえません。

 ニンジンは、言ってみれば根っこですから、とりあえず、春先に土を起こすときに深めに起こしてやって比較的高い畝をつくってやります。そうすれば、根っこが長〜く伸びますので。

 最初は、か細いパセリのような葉っぱが、生えてきて、そのうちだいだい色したニンジンが土すれすれに現れてきます。密集すると、お互いぶつかりあってあまり伸びないので、弱そうなものからひっこ抜いて捨てずに食べてしまいましょう。細いニンジンは、そのまま洗ってサラダやちょっと湯がいてバターで炒めるとおいしくいただけます。

二十日大根

radish

二十日大根かかいわれ大根かってぐらいで、手間暇時間のいらない野菜の代表格。大根は土の中にのびるので一般的に土は深く掘っておいた方がいいけれど、二十日大根(ラディッシュ)なら、丸くタマネギのようになるので深くある必要はそれほどない。種を買ってきて、蒔いて土を軽くかけておけば、3・4日もすれば豆粒ほどの双葉がでてきます。

その名の通り、他の野菜がやっとしっかり一人立ちしてきたなあと思った頃には、もうできているはず。スーパーボールほどの大きさのうちにとって食べましょう。

あまり暑い気候の中土の中に長くおいておくと、大きくなるばかりでみずみずしさがなくなってしまいます。葉っぱも大根のはと同じように味噌汁に入れたりおひたしにしたりして残さず食べましょう。


きゅうり

cucumber

こいつは、豆のように蔓を出します。苗を買ってきてそのままほっておいても横に伸びていきますが、蔓を利用しないことはありません。横に棒を立てておいて蔓に上に昇らせましょう。こうすれば、狭いスペースでもきゅうりが楽しめます。

小さな黄色い花を咲かせるかわいさを堪能すれば後もう少し。しぼんだ花の所からちっちゃなウィンナーみたいなきゅうりができてきます。

お手頃の大きさになったらもぎって夕飯のサラダに。スーパーでは見れない曲がったきゅうり。きゅうりの自然な姿を見せてくれるでしょう。


ジャックと豆の木の豆。蔓を出して薮のように密集して上に伸びていくたくましい豆。畑の肉といわれる蛋白質をもった野菜。支柱を立ててあげましょう。


じゃがいも

さあ、じゃがいも。馬鈴薯。でんぷん。片栗粉のもと。これは、芽が出たじゃがいもを4つに十字に切って、土に埋める。

それだけで、芽が出て膨らんで、花が咲いて...茎や葉が枯れます、夏頃。枯れた後で実が土の中で成長するみたいです。

夏も終わりの頃土の中をまさぐってみて、手応えがあったら、思い切ってひっこぬいてみましょう。子芋、孫芋が連なって出てくるはずです。


プチトマト

トマトはトマトでもプチトマト。これほど簡単にできていっぱい食べられるのはないんじゃないだろうか。トマトは、大きくなると茎が実の重みに耐えられなくなって、実が土に付いてしまい虫に食われるなんてことになるけれども、プチトマトならばそういう心配がない。なんと言ってもかわいいじゃないですか。

さて、種を植えたらとにかく水をよくやりましょう。日当たりのいいところで。苗を買ってくるのもいいでしょう。プチトマトは大きくなると茂みのようになるので、支柱を立てます。それが無理なところならば、例えば壁づたいにのびさせる方法もあります。キュウリのようにツルさえ出さないけど、伸びよう伸びようとがんばります。

春も終わり梅雨に入って大きくなるとポツポツと黄色い可愛らしい花が咲きます。その後緑の実がボコボコっと数個くっついてなります。ただただ水をやって赤く成長するプチトマトを見守ってあげましょう。

トマトを植えた翌年は、土がかなり酸性になるらしく、土を中和するために豆なんかをトマトが植わっていたところに植えるといいそうです。私も2年連続で同じところにプチトマトを植えたら、2年目は黒ずんでしまい、うまく育ちませんでした。

夏にかけて赤くなる一口サイズのプチトマトを、カゴに摘んで口にほう張れば、それはもう甘酸っぱい本当のトマトの味がします。


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