天使の広場

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「はい、ここはサリュンティルで最も有名な場所、「天使の広場」です。ここがなぜ国外にも知られる観光地になっているかといいますと、中央の天使像に祈りを捧げると「癒しの風」を授けてくれるからなんです。この風に包まれると体が暖かくなり、いままで悪かった場所が治るという奇跡が起こります。ちなみに、ここの泉の水で体を洗うとお肌がツルツルになるという話もありまして、よく市民の皆さんが水を汲みに訪れます」


名所など

天使館

 広場のすぐ前にある喫茶店です。しっとりと落ち着いた雰囲気のお店で、フリルパイ(800エラン)が人気です。これは何層重ねにもなっているパイで、生地はしっとりと柔らかく仕上がっています。一層ずつ違うフルーツが挟んであって、驚きの味が楽しめます。観光にいらした外国の方々もよく訪れます。

エリアラ:「もう、絶品♪」
アンソニー:「太りますよ」
エリアラ:「あ〜ん、でもやめられないのぉ」

月明かりの滴

 天使館の二軒隣にあるおみやげ物屋さんです。大理石でつくられた天使像は、サリュンティルみやげの定番ですね。他にも、干しグラスベリーのパイ包み(一箱2000エラン)や、緋焼き陶器のティーカップなんかが人気商品です。ご主人のビドー=ラッフルさんはバードカービングが趣味で、ご自分でつくった野鳥の置物も販売しています。

フライパンハウス

 広場の北に位置するレストランで、創業80年余の老舗です。店内に入って左手の壁には、かつてこの店を訪れた国王に賜ったという金のフライパンが飾られており、それが店名の由来となりました。代々、卵料理だけを専門に扱っており、昔は高級料理店だったのですが、時代を経るごとに庶民が気軽に入れるようなお店に変わってきました。初めて来た人は、まずはプレーン・オムレツ(500エラン)を注文してみて下さい。外はしっかりと火が通っていながら中は半熟で、とろけるようなおいしさが楽しめます。


人物

お話おじいさん(じっちゃん)

種族:白人   性別:男    年齢:不明
職業:無職   出身:サリュンティル

解説:いつも公園のベンチで寝ているおじいさんで、子供たちに昔話をしてくれます。昔は役者だったとかで、その弁舌の巧みさは現役の頃の舞台を彷彿させます。サリュンティルで育った人は、一度はこの人の話を聞いたことがあるでしょう。年齢や本名、そしてどこに住んでいるのかさえも、まったく不明の人物ですが、市民からはとても大事にされています。よく近所のおばさんたちから差し入れをもらっているようですが、乞食のように物を乞うわけではありません。

一言:「むか〜し、むかし、あるところに、月夜姫という美しいお姫さまが……」

 


 

 

旧領主邸


エリアラ:「エリスファリア風のアートツリー・ガーデンを抜け、正面にかかる美しい「白鷺橋」を渡ると、サリュンティルではカタリナ聖教会に次いで大きな建物に着きます。こちらがかつての領主「サリュンティル伯爵」のお住まいだったお屋敷で、現在は郷土資料館として一般公開されています。格調高い重厚な造りは、歴史的に有名な建築家ロインズラック氏の手によるもので、建築当時(聖暦465年)の雰囲気が偲ばれます。なお、入館料は大人300エラン、子供さんは100エランとなっています。基本的に年中無休です」


アンソニーくんの早耳情報

アンソニー:「つい最近のことですが、ここ旧領主邸に幽霊が出たという噂が広まっています。それでは、目撃者である夜間警備員のパグ=クレイストさん(56)にインタビューしてみましょう」

クレイスト:「ええ、白いぼ〜っと光る塊がふわふわと階段を登っていって、突然ふっと消えたんです。消える直前に像がなんとかという声が聞こえて、本当に生きた心地がしませんでした」

アンソニー:「ということですが、最後に発したという像うんぬんの謎に関して、我がサリュンティル・タイムズでは今後も追跡調査を行ってゆきたいと思います。以上、現場からでした」

 


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