枯葉通り |
リルカ:「私が住んでる町で、まあ可もなく不可もなくってところです。家賃が安いから全体的にみすぼらしい感じはするけど、昔いた辺りに比べたら全然まし。枯葉ってのは、べつに街路樹が多いからってわけじゃなくて、北にある林から北風が枯葉を拾ってきて、この町の上にばらまいて通り過ぎてゆくから。おかげで秋になると掃除が大変で……居候だから、まあいいんだけど」
アスカリス 探偵事務所 |
私が居候してるところだから、とりあえず宣伝しときます。一応私の保護者が1人で経営してて、なんか普通の仕事より賞金首を捕まえてる方が多いみたいです。それって探偵じゃなくて、賞金稼ぎっていう気がするけど……まあ、本人が探偵だって言い張ってるから、とにかく探偵みたいです。 |
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アスカリス |
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種族:黄人 性別:男 年齢:25 |
解説:通称カリス。私立探偵と名乗っていますが、仕事の内容は個人からの依頼よりも、警察の賞金首を捕まえる方が多いです。ときには、スパイのまねごともしています。無口で滅多に笑わず、いつも醒めた目で周りを見回しています。あまり手段を選ばない性格で、犯罪者に対しては非情な態度で対応します。街角に事務所兼住居としている建物があり、そこにリルカという少女と2人で住んでいます。 一言:「悪魔と呼ぶのはやめてくれ」 |
リルカ |
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種族:自動人形 性別:女 年齢:11 |
解説:昔はどぶ板通りのストリートチルドレンの1人でしたが、ある事件をきっかけにカリスに拾われて、一緒に生活をすることになりました。記憶力がよく、育ちのわりにはいろいろな知識を持っています。探偵事務所の経理をやっていますが、本人は助手のつもりで、勝手に事件に首を突っ込むこともあります。カリスによく似て、無表情でいつも冷めた口調で話します。実は自動人形なのですが、本人もそのことを知りません。 一言:「何かに属することで安心を得る大人たち……私、そんなの嫌いです……なんてね」 |
ソニア&タニア&イニア |
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種族:白人 性別:女 年齢:72 |
解説:とても珍しい三つ子のおばあさんで、茶目っ気たっぷりの愛すべき人物たちです。この歳になってまだ悪戯好きで、よく観光客を騙して遊んでいます。騒ぎには必ず首を突っ込みたがり、よく事件を引っかき回しています。警察官や探偵、それに冒険者の中で彼女たちを知らない者はいないでしょう。 一言:「ひょっひょっひょっ……」 |
夢見街 |
リルカ:「べつに夢見るバカが多いからじゃなくて、夢系の術法師がたくさん住んでいるからです。なんか、昔からこの国はやたらと犯罪者が多いけど、それっていわゆる変異のせいらしくて、それを治す専門家がこの辺に集まっています。で、ついでに夢占いなんかやってる占い小屋も多くて、女の人がよく行ってるみたいです。いくら術法っていっても、占いは占いなんですけどね。あとは、好きな夢をリクエストすると、それを見せてくれるお店とかもあります。……あ、言い忘れるとこだったけど、こういった場所だから、術法協会の支部もあるみたいです」
アカシアの面影 | 喫茶店だけど、お茶の味よりもアカシアの樹皮や葉っぱを使った張り絵が飾ってあることで有名です。マスターは芸術家を目指してたらしいけど、ころっと挫折したとかで……やはり夢はしょせん夢でしかないと……。最近は光と影による立体映像というのに取り組んでるらしくて、アカシアの枝とかで影絵をつくってるみたいです。なにやら、「ああ、アカシアの陰が呼んでいる……」とか言ってるようで、仕事しなさいって言いたくなります。 |
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ジェナの占い小屋 | とりあえず今のところ一番の人気を誇る占い小屋です。でも、それは的中率がどうとかじゃなくて、単にジェナリンさんが若くて美形で人当たりがいいから。そんな偽りの笑顔が何になるのかわかりませんが、どうしても騙されたくて仕方がない女性たちが、今日もぞろぞろと通ってるみたいです。 |
狂気の人妻 ケティア |
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種族:白人 性別:女 年齢:31 |
解説:背中に大きな刀傷のある女性で、2年ほど前に強盗に押し入られて、娘を惨殺されたという過去を持っています。彼女は辛うじて一命をとりとめましたが、その時の恐怖の記憶は未だに彼女の心に暗い影を落としており、夜になると殺されたはずの娘を探して、家中を探し回ります。時には家を抜け出すこともあり、裸足でふらふらとさまよう彼女を見かけることもあるかもしれません。 一言:「返してよ、私の子供……」 |
盲目のアントーニュ |
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種族:白人 性別:男 年齢:21 |
解説:生まれつき目が見えず、それゆえ夢を通じて現実を見てきた青年です。独学で夢系の術法を身につけ、現在はその技術を精神治療に役立てています。常に目を薄く開けており、非常に穏やかな風貌をしていますが、意外と短気な面も見え隠れします。ケティアの治療を受け持っていますが、彼女の心に残された傷は深く、なかなか良い兆候は見られないようです。 一言:「駄目だよ、彼女は忘れたかったのに……」 |
呪医ナゼル |
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種族:白人 性別:男 年齢:37 |
解説:非常に珍しい呪医としての技術を持つ男で、犯罪の多いこの街では人々に頼りにされる存在です。常にのんびりとした口調で話し、彼が慌てる姿を見たものはおりません。しかし、その実は情熱家であり、患者に対しては非常に親身になってくれます。というのは、彼は妻と子を流行り病で亡くしており、その辛い経験から医者を志したからです。 一言:「あの子は小さく丸くなっていたよ……」 |
看護婦キキ |
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種族:白人 性別:女 年齢:17 |
解説:ナゼルの手伝いをしている少女で、看護婦を自称していますが、特にどこかで学んだわけではありません。もともとはスリで生計を立てていたのですが、仕事でミスをして袋叩きに合って倒れていたところを、ナゼルに助けられました。それ以来、半ば強引にナゼルのもとに転がり込み、その手伝いをしています。彼女の治療は非常に荒っぽいのですが、その態度はいつも真剣で、非常に好感が持てます。 一言:「人って、けっこう簡単に死ぬんだね……」 |