東南地区

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夜店通り


リルカ:「ガス燈の明かりが夜中まで点いている通りで、遅くまで開いているレストランとかが多いです。若者に人気があるお店がたくさんあって、ちょっとしたデートコースになってます。夏は通りの両側に屋台が並び、いつも人の笑い声が聞こえます。酒場街っていうわけじゃないですから、そんなにガラの悪そうな人間は歩いてなくて、夜でもそんなに危険はないです」


名所など

ピンクマーメイド

 いわゆるインシアターっていうやつで、中庭がちょっとした舞台になっている酒場 兼 宿屋です。勝手に劇を演じたり曲を演奏したりしても構わなくて、大学生なんかがよく演劇を披露してます。樽の上で踊る酔っぱらいとかもいて、けっこう和やかな雰囲気みたいです。

コバルト・レイン

 インコがたくさんいる南国風の喫茶店で、フルーツジュースなんかが美味しいです。やたらと口が悪いピックっていうインコがいて、油断してると頭に止まられますので、放し飼いになっている時は気をつけて下さい。


人物

アイプリッツ

種族:白人   性別:男    年齢:22
職業:装飾売り   出身:アイリストール

解説:チープ・アーティストと呼ばれる装飾売りで、街頭で安いペンダントや指輪などを売って日銭を稼いでいます。しかし、これは表向きのことで、本当は麻薬の売人として路上で薬を売っているのです。彼の口やかましい幼なじみは、これをやめさせようと懸命に説得を繰り返していますが、まるで聞き入れようとはしません。というのは、彼は本当は職人になりたいと考えていて、そのための資金を手っ取り早く稼ぐために麻薬を売っているからです。いつかこの街を出て行くつもりなのですが、今のままではずいぶん先のことになりそうです。何よりギャングの手から逃げ出すのは容易ではないことでしょう。

一言:「世の中って金だろ?」

セクト=マッコン

種族:白人   性別:男    年齢:42
職業:見せ物小屋   出身:ケイディアン

解説:外国やペルソニア大陸の奇妙な生き物を集めて見せ物にしている男です。彼の店の地下では、変異の影響を受けて奇形になった人間を見せ物にしたり、凶暴な怪物を飼い慣らして闘わせて賭事にしたりと、とても表には知られるわけにはいかないようなことを行っています。彼はこういったことに対して、まるで罪悪感というものを感じておらず、面白おかしく暮らすことだけを考えて生きています。

一言:「そうだ、お前らは見せ物なんだよ……」

 


 

 

百花通り


リルカ:「花と言えば女性のこと。そして花屋と言えば娼館を指す隠語であることは、皆さんもご存知のことでしょう。というわけで、お金がなくて身売りした女性がいっぱいいるのがここで、まさに色とりどりの花が咲いているというわけです。若い娘が多くて、私ぐらいの年齢でもお店で働いている娘はたくさんいます。こういった少女売春をしている娘たちを、リトルラバーズって呼んでるみたいです。……なんか、生々しい話でごめんなさい。あと、ちょっとした劇場なんかがあって、風刺劇とかが楽しめます。貧乏人の虚しい反撃ってやつで……ま、このくらいは許してもらわないと、庶民なんてやってられませんからね」


名所など

青薔薇館

 高級娼館というやつで、いろんな国に支店があるみたいです。本店がどこかは知りませんが、ここじゃないことは確かです。貴族とかがよく出入りしていて、ここに通えるってことが一種のステータスになってるようで……大人って嫌ですね。

歌姫の一夜亭

 樫の木の頑丈な六角形の扉で有名な、冒険者なんかがよくたむろしている酒場です。「歌姫の一夜」ってあたりで想像できるかもしれませんが、歌姫と娼婦をかけ持ちしてるお姉さんたちが勤めているわけで……センスの悪い名前をつけたもんです。


人物

お嬢 ティファ=ミッドリュン

種族:白人   性別:女    年齢:20
職業:裏組合長   出身:アイリストール

解説:この辺りを支配していた裏組合長の1人娘でしたが、その長がギャングに暗殺されたために跡目を継ぐ羽目になってしまいました。もとより裏の世界とは無縁の生活をしてきたため、何をしていいのか全然わかっていません。ただ、度胸だけは父親譲りで、ギャングたちの嫌がらせにも敢然と立ち向かいます。女性という立場から、組織が経営している娼館などをよく思っておらず、その件に関しては部下と意見が対立しています。そのため、組織は内部で分裂しかかっており、非常に険しい立場に立たされているようです。

一言:「みんなして金、金、金、金って、まったくもう!」

死にたがり キサラ=メイム

種族:白人   性別:女    年齢:14
職業:ウェイトレス   出身:クラッサス

解説:クラッサスから身売りされてきた娘で、「歌姫の一夜」亭で働いています。きれいに着飾ってはいてもどことなく影のある風貌で、愛想笑いもほどほどにしかしません。彼女は初めて客をとらされた時に舌を噛みきって死のうとし、その後も何度か自殺騒ぎを起こしています。今では「死にたがりのキサラ」と呼ばれ、誰も彼女を指名しようとはしません。しかし、つい先日のことですが、白鞘通りの貴族の1人が彼女を養女として見受けしたいと申し出ており、店長はこの厄介な娘を早々に売り渡す心づもりでいます。

一言:「だって、誰も私のこといらないでしょ?」

 


 

 

平民通り


リルカ:「その名に恥じず、平民ばかり住んでいます。安アパートが狭い通路に身を寄せ合うようにして建っていて、借り手は貧乏な学生なんかが多いみたいです。あと、工場労働者なんかもこの辺に住んでます。ガラが悪い人もよく歩いてるんで、夜間はちょっと注意ってとこですかね。あと、裏組合の本部があるって話もありますが、その辺は専門家に聞いて下さい」


人物

ライトニング・ワルツ

種族:白人   性別:女    年齢:26
職業:傭兵   出身:ユノス

解説:最強と呼ばれる傭兵の1人で、特殊な武術を使いこなします。その踊るような優雅な身のこなしと、目にも止まらぬ速さで繰り出される数々の技から、ライトニング・ワルツと呼ばれるようになりました。実は彼女は悪魔に憑依されており、本当は戦いたくないと思っていますが、狂気の血が彼女を戦いに駆り立てます。かつて悪魔に体を乗っ取られた時に相棒を自らの手にかけており、それ以来決して仲間をつくろうとはせず、いつも単独で行動しています。

一言:「それでもあの人は無抵抗だった……」

 


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