中央東地区

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市民公園


リルカ:「ゆったりとしたつくりの公園で、イチョウやポプラなどが生えています。緑があふれていて、ほんとにのんびりできます。休日にはピクニックに来る家族連れが多くて、子供たちが安全に遊べる場所になってます。まあ、昼間だけは。夜になると、何か人相の悪い人が川沿いでなんかやってます。いわゆる麻薬の取り引きってやつでしょうけど、気にしない方がいいです。夜は近づかなければいいだけの話ですから」


名所など

フェルケイ王像

 環状道路などの都市整備を行った先々代の王の銅像で、市民公園をつくったのもこの人です。……偉そうなヒゲを生やした、その辺にいるおじさんにしか見えませんが。

 

 

 

白銀通り


リルカ:「繁華街の裏手にあって、ちょっと道が狭くて歩きにくいです。そんな理由で、あまり賑やかな場所にはなりませんでした。別名をハイドストリートといって、隠れた名店が多いのが特徴ですね。紅茶の専門店とか、アンティーク・ショップなんかがまばらにあって、どれも古くて小さいお店です。老舗街ともいいますね。夜は明かりがなくて、月の光もあまり射し込まないので、気をつけて歩いた方がいいです。商店街に近いわりには家賃が安いので、独身の若い人なんかがいっぱい住んでます」


人物

コリン=リエラミュエル

種族:白人   性別:女    年齢:32
職業:女優   出身:ケイディアン

解説:コリンズ・スマイルといわれる百億エランの笑顔が武器の舞台女優で、国内で最も有名な女優です。しかし、その名声にもかかわらず実に庶民的で、ごく普通のアパートで1人暮らしをしています。最近は年齢が気になっているようで、少しひがみっぽくなっています。

一言:「ど〜せあたしはおばちゃんだい!」

天然疫病神 フェオリア=ゼノン

種族:白人   性別:女    年齢:24
職業:刑事   出身:アイリストール

解説:ドジで知られる女刑事で、よく現場を混乱に巻き込み、周りの命を危険にさらしています。慌てふためくと何をするかわからないタイプで、「麻薬の取り引き現場に突入しようとして先頭ですっ転び、後ろにいた警察官30人連続転倒事件」とか、「暴発した拳銃の弾がシャンデリアにみごとに命中して、フォリー劇場の客席半壊させました事件」、あるいは「風でスカートがめくれて慌てて押さえたら、救助しようとしていた子供をエルザ運河に落としちゃった事件」など、数々の伝説を残しています。もし警察庁長官の孫でなかったら、とっくの昔に懲戒免職になっていたことでしょう。

一言:「春風の……バカ」(←バカはあなたです!)

ウィメット=オリヴェイラ

種族:白人   性別:男    年齢:29
職業:陸軍情報部   出身:アイリストール

解説:インビジブル・セブンのメンバーであり、サミッシュ(紫陽花通り)の直属の部下の1人です。190cmを越える大柄な体格で、一見すると鈍そうにも見えるのですが、非常に俊敏で有能な男です。額にはかつての事件の際に受けた大きな傷が残っており、それが彼に近づきがたい印象を与えていますが、実際はとても優しい好青年です。植物好きという一面も持っており、部屋にはたくさんの観葉植物が置かれています。

一言:「この仕事、本当は向いてないのかもしれないね……」

 


 

 

国会議事堂


リルカ:「国会が開かれる場所であって、それ以上でもそれ以下でもありません。警戒は王宮なみに厳重で、一般市民の入場は固くお断りだそうです。税金で建てたというのにケチな話ですね。なんか、エントランスホールはマーブルウォールって呼ばれてる大理石の壁で覆われているらしいです。これには珍しい化石が含まれてるとかで、生物学的に貴重な標本みたいです。でも、普通の人は入れませんから、生物学者はとっても悔しがってます」


名所など

国会広場

 ここは広場全体が装飾品みたいな感じで、市で最も美しい広場っていわれてます。広場の南側には、ミンキッシュ川から水路を引いてつくった浅い池があって、周りはきれいに手入れされた庭園が広がっています。芝生の上でお弁当なんか食べると、とっても気持ちいいみたいです。私は白薔薇の小径が好きです。

美術博物館

 国会広場とミンキッシュ川に挟まれた場所に建っている、けっこう感じのいい美術館です。狂気と奔放の彫刻家と呼ばれたシド=マロック氏の作品を中心に、国内の有名芸術家の作品はほとんど揃っています。なお、月曜日は入場無料ですから、好き放題入って下さい。暇つぶしには最適です。


 

 

レントン氏通り


リルカ:「春風の詩人と呼ばれたレントンさんが最後に住んでいた家があって、それでレントン氏通りです。ごくごく普通の市民が住んでる、いわゆる閑静な住宅街ってやつですか。あ、でも3年前に起こった「顔のない殺人事件」とか、「切り裂く風」事件とか、「襲い来る足音」事件とか、なんかやたらと事件が起こるんで、街並みは地味なわりに有名な場所です」


名所など

噴水広場

 アイリストールで最初にできた噴水があるので、そのまんま噴水公園です。今となっては小さくてみすぼらしい噴水ですが、それでもやっぱり噴水公園です。広場の真ん中には、王国文学賞の受賞記念としてレントン氏の足形が残されてます。

春風館

 レントンさんの最後の家で、その没後に改装されて、今は記念館になっています。愛用のペンとか、パイプとか、生原稿とか、どうでもいいものが多いわけですが、ファンにはたまらないらしいです。私にはよくわかりません。

枯れ葉のいたずら

 レントンさんが通っていたというレストランで、壁にサインが残っています。タラの赤カブ巻きのアンチョビソースがけが美味しいとかで、なかなか評判のいいお店です。値段も手頃なんで、けっこう気軽に入れます。


人物

乞食賢者 タングロリア

種族:白人   性別:男    年齢:58
職業:乞食   出身:アイリストール

解説:かつては神大学の教授だったという話もある人物で、噂に違わぬ知識の持ち主です。人生経験もかなり豊富なようで、相談事を持ちかければ、的確なアドバイスをもらうことができます。ただし、そのためには一杯の酒とつまみが必要です。よく側溝にはまって手だけ道路にはみだしているのを見かけます。

一言:「時のおもむくままに……」

歌う天使 シルヴィス=フェイノル

種族:白人   性別:女    年齢:26
職業:歌姫   出身:ハノーヴ

解説:かつては王立歌劇団に所属していた花形のオペラ歌手だったのですが、理由も言わずに退団し、現在は酒場の歌姫として生計を立てています。その美貌と天使にたとえられた歌声は健在で、酒場は常に賑わっています。彼女が退団した理由は、醜い顔を幻影で隠し、それが心の重荷になっていたためです。そして今も、人々を騙し続けている自分の心の弱さを責めており、つくりものの笑顔の下で泣きながら歌っているのです。

一言:「聞いてください……魂の歌を……」

 


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