不死者/霊魂

幽霊霊体死霊怨霊悪霊生霊
騒霊
嘆きの少女記憶体残留思念体


幽霊(ゴースト)
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【不死者】
 一般分野-異端知識
不明度  1
恐怖度  2
◆名称・分類(一般:±0)
名称  幽霊(ゴースト)
一般認識  幽霊/注意/危険/嫌悪
利用法  不可能
外見  半ば透き通った姿をした死者の霊です。生前の姿を残していることもあれば、死体の姿で現れることもあります。
◆能力・技能(専門:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
10  気力:16/
 自我:15/
10  活力:14/
 生命:12/
打撃  素手:0
防御  なし
移動力  2(+5)
◆特殊能力(一般:+3)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
精神影響の無効化

憑依

接触 永久 1対象

難易度4

精神

◆戦闘(一般:+3)
 必ずしも人間に恨みを持っているとは限りませんが、多くは何かの遺恨を残しており、それをはらすことを第一の目的としています。そのため、生者とさまざまな衝突を起こすことも少なくはありません。
 人間に害を与える時は、大きく分けて2つのやり方があります。1つは直接的な攻撃を与える方法で、直接生者の首を絞めたり、憑依して体を傷つけたりします。もう1つは精神的に追いつめる方法で、繰り返し訪れて相手の精神を疲弊させます。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  不死者/霊魂/人型
生息地  全域/不定
活動期  夜間
出現頻度  まれ
出現数  不定
反応  不定
調査法  聖職者/霊媒師など
弱点  日光(致死、逃亡)
 死んだものの魂が、何らかの理由で冥界にゆけずにさまよっている状態です。半ば透き通った姿をしており、宙をふわふわと漂っています。幽霊は何か気がかりなことがあって、冥界へと行くことができない霊だと言われています。
◆詳細(専門:+2)
分類  不死者/霊魂/人型
属性  瘴気
知能  生前と同じ
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/消滅
 幽霊は何らかの遺恨を残していることが多いので、その原因を取り除いてやれば、冥界へと旅立つことができます。生前の意志を残しているので、話し合うことも可能です。しかし、正常な判断力を失っている場合もあるので、対応には細心の注意を払わなければなりません。
 幽霊はふわふわと宙に浮かんだまま移動することができ、壁を通り抜けることも可能です。そのため、待ち伏せするのは非常に困難です。しかし、場合によっては特定の場所や物品、あるいは特定個人に執着していることもあるので、それを囮にして待ち受けることも不可能ではないでしょう。
 幽霊は生物に憑依して相手を操ることができます。これを防ぐためには難易度4の精神抵抗の判定に成功しなければならず、失敗した場合は術法などの手段で追い出すしかありません。

◆バリエーション(専門:+4)
 意志によって姿を変化させる幽霊は、わりと目撃例が多いようです。
 複数の人間に同時に憑依したという幽霊の記録があります。
 生前同様に術法を行使することができる幽霊の記録も存在します。


霊体
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【不死者】/術法知識:魔術学
 一般分野-異端知識
不明度  7
恐怖度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  霊体/不死を願う者
一般認識  悪霊/脅威/嫌悪
利用法  不可能
外見  外見的には幽霊と同様に透き通っていますが、それ以外は生者と同じ姿をとります。
◆能力・技能(専門:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
10  気力:14/
 自我:13/
10  活力:14/
 生命:12/
打撃  なし
防御  なし
移動力  3(+5)
◆特殊能力(専門:+4)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
吸魂

接触 永久 1対象

効果値4

精神

術法(生前による)

精神

◆戦闘(一般:+3)
 通常の武器では攻撃することはできませんが、霊体の方からも物理的な打撃を与えることはできません。触れても手応えはなく、そのまま向こう側に突き抜けてしまいます。ただし意識は生前のままであり、知識も失っていないので、術法を使用することが可能です。彼らは冥界へゆくことはできず、倒されれば消滅してしまいます。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  不死者/霊魂/人型
生息地  不定
活動期  暗闇
出現頻度  きわめてまれ
出現数  不定
反応  不定
調査法  聖職者/霊媒師/術法師など
弱点  日光(致死、逃亡)
 永遠の生を得るために、自らの意志で霊体化した者です。実体を持たず、幽霊のように宙を浮いて移動します。幽霊とは異なり、特に何かを恨んでいるということは少ないので、自ら近づいてゆかなければそれほど害はないようです。
◆詳細(専門:+2)
分類  霊魂/特殊霊体
属性  瘴気
知能  高い
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/消滅
 霊体化(霊体系)の術法によって霊魂と化した者です。基本的に見た目では他の霊魂と区別することは出来ません。ただし特殊能力を使えば、幽霊などとは異なることが推測できるでしょう。
 彼らは不死を願って自らを闇の世界に投じた異端者で、多くは呪術の使い手です。滅多に出没することはありませんが、もともと邪な目的で呪術を身につけた者が殆どなので、もし出会った場合は無事では済まないでしょう。特に自ら人間と接触する場合は、必ず何らかの目的があるはずですから、注意しなければならないでしょう。
 知能は高く、生前の記憶をすべて残しているので、相手にするのは非常に厄介です。霊体と同じく壁をすり抜けることもできますし、罠にもそう簡単にかかりません。自らの意志で霊体になったものですから、もちろん説得に応じることはまずあり得ません。

◆未知
 彼らは精神的に変化することのない存在です。思考・思索は可能ですが、成長することは決してなく、生前の意識などに縛られてしまうことになります。仮に変化を起こしている場合は、記憶を失ったり、狂気に陥っていることが多いようです。ただし、変異現象による変化だけは別となります。


死霊
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【不死者】
 一般分野-異端知識
不明度  3
恐怖度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  死霊
一般認識  悪霊/脅威/嫌悪
利用法  不可能
外見  半ば透き通った姿をした死者の霊です。生前の姿を残していることもあれば、死体の姿で現れることもあります。
◆能力・技能(専門:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
11 10  気力:20/
 自我:14/
11  活力:17/
 生命:15/
打撃  素手:0
防御  なし
移動力  2(+5)
◆特殊能力(専門:+2)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

精神影響の無効化

吸魂

接触 永久 1対象

効果値5

精神

死霊化

◆戦闘(一般:+3)
 彼らは吸魂の能力をもっており、最初はそれで生物を攻撃します。死霊に触れられた場合、難易度5の精神抵抗に成功しなければ、精神耐久値を吸い取られてしまいます。これによって気を失った者は、原型をとどめないくらい体をボロボロにされて、殺されてしまいます。
 彼らは生者を殺すためだけに存在するので、会話などで説得するのは殆ど不可能に近いでしょう。時間も無限にあるため、目標を諦めることを知りません。ただし、知能は低くないため、不利になれば一時的に退却することもあります。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  不死者/霊魂/人型
生息地  不定
活動期  暗闇
出現頻度  きわめてまれ
出現数  単独
反応  敵対的。生者に対しては無差別に攻撃
調査法  聖職者/霊媒師など
弱点  日光(致死、逃亡)
 幽霊の中でも特に強く生者に恨みをもつもので、生物を見つけると無差別に殺そうとします。殺し方も非常に残虐で、魂を奪い去ってから頭を潰したり、死体をずたずたに切り刻んだりします。話し合いはまず不可能で、消滅させてやることだけが救いの道となるでしょう。
◆詳細(専門:+2)
分類  不死者/霊魂/人型
属性  瘴気
知能  生前と同じ
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/消滅
 恨みが強すぎて、自らをさらに邪悪な存在へと変えてしまった幽霊です。多くは悲惨な殺され方をした者で、生者を仲間に引き込もうとします。正気を失っているため行動は常軌を逸していますが、決して知能が低いわけではなく、相手の裏をかくような手段をよく選びます。
 死霊は仲間をつくる能力もあり、死霊に殺されたものは死霊となってしまいます。これを防ぐためには、術法などを用いて魂を浄化しなければなりません。


怨霊
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【不死者】
 一般分野-異端知識
不明度  3
恐怖度  4
◆名称・分類(一般:±0)
名称  怨霊
一般認識  悪霊/脅威/危険
利用法  不可能
外見  幽霊と同じく透き通った姿をしていますが、その形相は恨みでひどくゆがんでいます。多くは生前と同じ姿をしていますが、まれに死んだ直後の姿であらわれることもあります。
◆能力・技能(専門:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
10  気力:19/
 自我:13/
10 10  活力:16/
11  生命:14/
打撃  素手:0
防御  なし
移動力  2(+5)
◆特殊能力(一般:±0)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

精神影響の無効化

復活

◆戦闘(一般:+3)
 自分が滅びることを恐れることはないため、攻撃は非常に直情的で手段を選びません。対策を練るのは楽ですが、何度退けても執拗に攻撃を繰り返すので、そのままでは人間の方が先に疲弊してしまいます。戦って滅ぼすことはできないので、術法などでくい止めている間に恨みの原因を取り除くほかないでしょう。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  不死者/霊魂/人型
生息地  不定
活動期  暗闇
出現頻度  まれ
出現数  単独〜多数
反応  敵対的
調査法  聖職者/霊媒師など
弱点  日光(致死)
 ある特定の人物や出来事に恨みをもっている霊魂で、基本的な特徴は幽霊と同じです。しかし、その怨恨は尋常のものではなく、恨みを晴らすまでは冥界へゆくことはできません。執着心は他の霊魂とは比べものにならず、普通に滅ぼしたのではすぐに復活してしまいます。怨霊を消滅させるためには、恨みの原因を完全に取り除いてしまわなければなりません。
◆詳細(専門:+2)
分類  不死者/霊魂/人型
属性  瘴気
知能  生前と同じ
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/消滅
 恨みのもとを取り除くまでは、決して滅ぶことのない霊です。たとえ、日光を浴びたり術法で浄化したとしても、必ず復活して再び姿をあらわします。怨霊は知能こそ低くはありませんが、完全に理性を失っているので、説得に応じることはほとんどありません。ですから、怨霊を追い払う作業は非常に困難なことになります。

◆未知
 怨霊が復活するのは、恨みの原因が生まれた場所や、それに関連する物品などが存在する場所であることが多いようです。どこで復活するのかが目撃されれば、原因を特定するための近道となるでしょう。なお、復活する際は、青白い煙のようなものを発しながら、少しずつ姿をあらわすようです。ただし、これはどの記録にもないことなので、それが復活のプロセスであるということはわかりません。


悪霊
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【不死者】
 一般分野-異端知識
不明度  4
恐怖度  4
◆名称・分類(一般:±0)
名称  悪霊
一般認識  悪霊/脅威/忌避
利用法  不可能
外見  瘴気をまとって現われ、姿は黒い長衣を着た骸骨のように見えます。目の部分は空洞になっていて、眼窩に暗い赤色光を宿しています。
◆能力・技能(専門:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
16 16  気力:28/
13 12  自我:22/
16 15  活力:28/
12 13  生命:21/
打撃  素手:0
防御  なし
移動力  4(+5)
◆特殊能力(専門:+2)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

精神影響の無効化

復活

念動

10m

1対象

精神

恐怖の視線

10m

1分

1対象

難易度3

精神

魔族系-3

精神

◆戦闘(一般:+3)
 彼らは恐怖を与えることが目的であるかのように、直接に敵対するもの以外は、とにかくいたぶって長く苦しめようとします。
 瘴気を操る力を持ち、魔族系の術法を行使します。また、念動によって10m以内であれば触れずに物を動かすことが可能です。それから、眼窩に宿る光を見たものは、難易度3の精神抵抗の判定を行なわなければならず、判定に失敗した場合は1分のあいだ恐怖で動くことができなくなります。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  不死者/霊魂/人型
生息地  不定
活動期  暗闇
出現頻度  まれ
出現数  単独〜多数
反応  敵対的。生者に対しては無差別に攻撃
調査法  聖職者/霊媒師など
弱点  日光(致死、逃亡)
 悪意の塊が霊体となったもので、生物を攻撃する意志しかなく、しかも非常に狡猾です。恐怖を糧としており、とにかく生者を苦しめることに執着するようです。
◆詳細(専門:+2)
分類  不死者/霊魂/人型
属性  瘴気
知能  高い
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/消滅
 変異の影響を受けてさらに強力になった怨霊だと考えられています。このような強力な怨念は、並大抵の出来事や執着では生まれてこないものです。ですから、周囲で丹念に調査をすれば、何らかの事故や事件の記録が浮かび上がってくるものです。
 しかし、これはあくまでも原因にしか過ぎません。ごくまれに会話ができる場合もありますが、よほど精神的なショックが与えられなければ、彼らは正気に戻ることはないのです。これは生前によほどの目に遭ったという証拠でもあり、それだけを見れば非常に哀れな存在でもあります。
 彼らを止めるには、ほとんどの場合は消滅させてしまうしかありません。しかし、この霊は復活の能力を持っており、倒したと思ってもその場で即座に蘇ってしまいます。彼らを滅ぼすには、高位の聖職者だけが使える浄霊のための術を用いるか、日光のもとに姿をさらすしかありません。通常の術法などでは、せいぜい逃げるか一時的に動きを止めるくらいしかできないでしょう。

◆未知
 通常は単独の霊体なのですが、まれに複数の霊の集合体である場合もあります。こういう場合は、たとえば戦場や病院など、同じ類の苦しみを共有する可能性が高い場所から現れることが多くなります。
 複数霊の場合は、通常より大きな体を持っていたり、あるいは瘴気の大きな塊から、まるで胎児が生まれるかのように、次々と姿をあらわすこともあります。外見で区別することは殆ど不可能であるため、それを利用して相手を騙すこともあり、逃げた先に別の霊が現れて相手を恐怖に陥れたりもします。


生霊
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【不死者】
 一般分野-異端知識
不明度  4
恐怖度  1
◆名称・分類(一般:±0)
名称  生霊
一般認識  霊魂/注意
利用法  不可能
外見  生者と同じ姿をしていますが、体が透き通って見える場合があります。全体的に生気が感じられず、表情に乏しいことが多いようです。
◆能力・技能(専門:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:―/
 自我:―/
 活力:―/
 生命:―/
 能力値や技能値は生者のもと同じ値となります。
打撃  なし
防御  なし
移動力  生者と同じ
◆特殊能力(専門:+2)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
精神影響の無効化

◆戦闘(一般:+3)
 生霊は物を動かしたり、相手に触れたりすることもできるようです。そのため、直接恨んでいる人に殴りかかることも可能ですが、多くのは場合は精神的に追いつめるような方法を選択します。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  霊魂/人型
生息地  不明
活動期  不定
出現頻度  稀少
出現数  単独
反応  不定
調査法  聖職者/霊媒師など
弱点  なし
 生きている人間の魂が、何らかの影響で体を抜け出し、違う場所に現れる現象です。生霊は幽霊と同様に壁をすり抜けたり、突然出現することができます。また、物を動かしたりすることも可能のようです。生者自身が全く気づいていない場合も多く、夢の中の出来事と思っていることもあれば、普通に淡々と行動している間に他の場所で目撃されたりすることもあるようです。
 変異現象の一種として考えられることもあれば、奇跡としてとらえられることもあり、その評価はまちまちです。特に恨みなどが積もっていなければ、それほどの害にはならないようで、逆に警告して人の命を救ったという記録も多く残っています。しかし、中には相手を呪い殺す場合もあり、むしろそういった噂の方が一般にはよく知られています。
◆詳細(専門:+2)
分類  特殊霊体/人型
属性  生者と同じ
知能  生者と同じ
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/消滅
 生者の霊が体を抜け出したもので、特に何かを気にかけたりしている者が起こす現象です。たとえば、死ぬ間際に肉親と話すことを望んだり、事故に巻き込まれた友人の安否を気遣ったり、あるいは相手を強く愛する心が、よくこの現象を引き起こします。しかし手ひどい振られ方をしたり、騙されて大事にしている者を奪われたりするなど、恨みの心があまりにも強すぎた場合にも、生き霊となる確率が高くなるようです。
 不死者とは異なり、術法で浄化できたり日光を弱点とするわけではなく、昼間に堂々と人前に姿を現わすこともあります。多くの場合は、生き霊が抜け出している間は記憶が曖昧であったり、集中力に欠けるようです。恨みが原因で現れた生き霊は、相手を脅かしたり積極的に攻撃したりします。愛する心が生み出した生き霊は、行方不明者に正しい道を教えたり、死にかけている人を励まして意識を取り戻させたりすることがあるようです。しかし、離脱した側の方が体や精神に異常をきたすことがあるので、いずれの場合にせよ楽観視するわけにはゆきません。たいていの場合は悩み事を取り除けば、2度と現れなくなるようです。
 生き霊を攻撃する場合は、通常の武器では効果をあらわしません。術法などが有効となります。しかし、肉体とは切り離されてしまった存在なので、肉体耐久値にダメージを受けることはありません。なお、精神にダメージを受けた場合は、本体の精神が影響を受けることになります。

◆未知
 生霊になることは魂に過大な負担をかけることであり、自我が少しずつ減少してゆく場合があります。幽体離脱を行う度に難易度1の精神抵抗を行い、失敗した場合は自我にダメージを被ることになります。


騒霊
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【不死者】
 一般分野-異端知識
不明度  3
恐怖度  2
◆名称・分類(一般:±0)
名称  騒霊/駄々っ子霊
一般認識  霊魂/注意/嫌悪
利用法  不可能
外見  白く透き通った淡い影に見えます。決まった形はないようですが、人間の子供のように見える場合もあります。
◆能力・技能(専門:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
11  気力:20/
 自我:11/
11 14  活力:20/
12  生命:15/
打撃  素手:0
防御  なし
移動力  3
◆特殊能力(専門:+2)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗
精神影響の無効化

念動

10m

1対象

精神

◆戦闘(一般:+3)
 念動力によって物品を投げつけられたり、あるいは体ごと運ばれてしまうことがあります。気をつけるといっても、相手は殆ど視認できない存在であり、逃げ出すことが何より重要です。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  不死者/霊魂/不定型
生息地  不定
活動期  暗闇
出現頻度  まれ
出現数  単独〜多数
反応  敵対的。ただし、直接的に攻撃をすることはまれ
調査法  聖職者/霊媒師など
弱点  日光(致死)
 騒霊は特定の誰かの霊魂というわけではなく、現象といった方がいいでしょう。白くかげるおぼろな存在で、特に人間の形をしているわけではありません。時を構わず物を動かしたり騒音を立てたりして、生きているものに多大な迷惑をかけます。これは幼くして死んだ子供の霊ではないかとも言われており、十分に騒いで満足すれば自然に消えることもあります。
◆詳細(専門:+2)
分類  不死者/霊魂/不定型
属性  瘴気
知能  低い
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/消滅
 専門的にも定義が曖昧な存在であり、変異現象の一種という話もありますし、子供の霊であるという説もあります。もっとも有力な説は、精神的に充たされずに死んだ子供の霊であるというもので、欲求を充たすために暴れているのだといいます。そのため、一緒になって騒いであげたり、あるいは気にせずに過ごしていれば、飽きてそのうち消えてしまうのだということです。実際、子供が亡くなった家庭で多く起こる現象で、そのように対処すれば殆どの場合はいずれいなくなってしまうようです。
 しかし、例外も存在するので気をつけなければなりません。おそらく、その子供が恨みを持って死んだ場合に起こるのだと考えられていますが、生者を激しく攻撃してくることもあるのです。悪霊に取り憑かれてこのようになってしまうこともあるようで、肝心なのは早いうちに魂を浄化することです。子供が帰ってきたと思って放っておく親もいますが、それがかえって我が子の魂を苦しめてしまうことにもなりかねないのです。


嘆きの少女
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【不死者】
 一般分野-異端知識
不明度  5
恐怖度  0
◆名称・分類(一般:±0)
名称  嘆きの少女
一般認識  悪霊/脅威/嫌悪
利用法  不可能
外見  清楚な村娘の姿をした美しい少女の霊魂で、いつも悲しげな顔で泣いています。
◆能力・技能(専門:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
10 13  気力:22/
 自我:14/
 活力:13/
 生命:11/
打撃  素手:0
防御  なし
移動力  2(+5)
◆特殊能力(専門:+2)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

精神影響の無効化

悲鳴

1分

半径50m

難易度5

精神

死のくちづけ

接触

永久

1対象

難易度1

精神

魂系術法-4

精神

◆戦闘(一般:+3)
 通常、直接誰かと戦うことは避けようとします。あくまでも、ひそかに目的を遂げようとするのです。ただし、魂系の術法を使うことができますので、危険にさらされればそれを用いて身を守ろうとするでしょう。
 彼女は相手に攻撃された時に、ものすごい悲鳴をあげます。声の届く範囲にいるものは難易度5の精神抵抗の判定を行ない、失敗した場合は1分のあいだ気絶したままになります。
 なお、彼女は狙った相手以外をくちづけで殺そうとはしませんし、誘惑することもありません。この点には注意して下さい。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  不死者/霊魂/人型
生息地  不定
活動期  暗闇
出現頻度  稀少
出現数  単独〜多数
反応  不定
調査法  聖職者/霊媒師など
弱点  日光(致死、逃亡)
 たった1人の男性の前にだけ現れるという若い娘の霊で、相手を殺そうと執拗につけ狙います。一説には、彼女は恋心を抱いたまま死んだ少女の意識であり、そのため恋した男性を連れてゆこうとするのだといいます。
 彼女は触れることもでき、外見からは普通の娘と全く区別をつけることができません。しかし、彼女は日の光のもとでは存在することができないため、逢瀬はいつも夜になります。
◆詳細(専門:+2)
分類  不死者/霊魂/人型
属性  瘴気
知能  人間なみ
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/消滅
 かつては手酷いふられかたをしたり、何らかの理由で結ばれずに死んだために、思いを遂げようとしてあらわれるのだと考えられていました。そして、そういう記録も存在するのですが、近辺で見たこともないような娘の姿であらわれることもあり、必ずしも特定の人物の霊魂とは言えないようです。生きている娘の姿を借りることもあるようで、遂げられずに終わった思いが形を持って現れたのが、嘆きの少女の正体ではないかという説が有力です。
 彼女は殺意しかもっていません。そして、2人でともに滅びることで思いを遂げようとするのです。多くの場合、彼女は相手に思われることを望むといいます。生者の振りをして相手に近づき、清楚な娘を装いながら少しずつ相手の心に入り込み、そして自分の虜にしてしまうのです。彼女は狙った相手に死のくちづけを与えようとします。このくちづけを受けたものは、難易度1の精神抵抗に成功しなければ死亡してしまいます。
 彼女は相手がくちづけを拒み続けると、今度は相手を直接殺してしまうことで目的を達成しようと考えます。事故を装ったり、あるいは刃物で相手を刺し殺してしまうこともあります。彼女は目標が死んでしまえば消滅します。相手を殺してしまった時の表情は、とにかく安らかな笑顔をたたえているということです。

◆バリエーション(専門:+4)
 特定の条件下でのみしか姿を現わさない場合もあるようです。これは死んだ時の状況と何か関係があるのではないかと言われています。

◆未知
 嘆きの少女は、成就せずに終わった恋心そのものであり、誰かの霊ではありません。ですから、特定の相手と結ばれることが目的で、目標となるのは必ずしも思いの主が恋い焦がれていた相手ではないのです。しかし、その思いをあまりにも強く内に秘めたまま死んでしまった場合は、その本人の思念がそのまま嘆きの少女となって現れたりもします。また、思いさえ強ければ、本人が生きていても思いだけが形となり、相手をつけねらうことになってしまうのです。
 なお、不特定の個人を狙うといっても、多くの場合は姿形は似ている人物を狙います。相手が既に死んでいるために、その子供や子孫が狙われることもあります。


記憶体
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【不死者】
 一般分野-異端知識
不明度  4
影響度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  記憶体
一般認識  霊魂/忌避・示唆・啓示など
利用法  不可能
◆能力・技能(専門:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
10  気力:19/
 自我:13/
10 10  活力:―/
11  生命:―/
打撃  なし
防御  なし
移動力  なし

◆戦闘(一般:+3)
 単なる映像でしかないので、戦闘とはなりません。攻撃してくることも決してありません。術法で一時的に映像を消すことも可能ですが、問題が解決されなければ再び現れます。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  不死者/霊魂/人型
生息地  不定
活動期  暗闇
出現頻度  まれ
出現数  不定
反応  不定
調査法  聖職者/霊媒師など
弱点  なし
 霊魂というよりは、一般的には霊が起こす現象として考えられています。霊魂が心残りにしていることを、生者に映像として伝えようとしているもので、たとえばそれは戦場の惨劇であり、宝を埋めた場所を指さす老人であったりします。必ずしも害になるものではありません。なお、ルクレイドではこれが夢にあらわれ、夢魔現象とも呼ばれているようです。
◆詳細(専門:+2)
分類  不死者/霊魂/人型
属性  中立
知能  なし
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/消滅
 これは意識の投影であり、正確には霊体とは呼べない存在です。印象に残る出来事や、強く意識にやきついている思いをうつす映像であり、まったく同じ光景が同じ場所で何度でも繰り返されます。邪悪な存在ではなく、根元となる問題を取り除けば自然と消えてしまいます。なお、術法で映像を消したとしても、問題が解決しなければ再び出現します。
 特定の場所や人物などに限定される現象なので、映像から得られる情報だけでなく、過去に起こった事件を調べることによって、解決のヒントを得られる場合が多いようです。

◆バリエーション(専門:+4)
 声だけが聞こえたり、あるいは記憶している何かの音が繰り返し発せられることもあるようです。
 特定の人間だけに映像が見えることもあります。個人の精神だけに投影されることもあるようです。
 特定の条件が引き金となって記憶が投影される場合もあります。


残留思念体
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【不死者】
 一般分野-異端知識
不明度  4
影響度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  残留思念体
一般認識  霊体/忌避・啓示・感謝など
利用法  不可能
外見  生前の姿をとどめていることが多いようです。はっきりとした姿を持つこともあれば、向こう側が透けて見える場合もあります。
◆能力・技能(専門:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
 気力:17/
 自我:14/
 活力:13/
 生命:11/
打撃  素手:0
防御  なし
移動力  2(+5)
◆特殊能力(専門:+4)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

精神影響の無効化

復活

◆戦闘(一般:+3)
 自分を守護する霊と戦うことはまずないでしょう。しかし、相手を守護する霊がいた場合は、非常に厄介な相手となるでしょう。通常の武器は効果をあらわさないので、術法などを習得していない限りは、逃げ出すのが賢明な手段といえます。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  不死者/霊魂/人型
生息地  不定
活動期  不定
出現頻度  まれ
出現数  単独〜数体
反応  不定
調査法  聖職者/霊媒師など
弱点  なし
 何らかの心残りがあるまま死亡した者の意識で、欲望ではなく誰かを守りたいといった純粋な祈りがつくりだす霊です。多くの場合は守護霊のような形であらわれ、危機に陥った時に救いをもたらしてくれます。先祖や肉親、あるいは恋人などが守護していることが多いようです。
◆詳細(専門:+2)
分類  不死者/霊魂/人型
属性  中立
知能  生前と同じ
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/消滅
 霊の中でも非常に清い存在として定義されています。本来は神のもとで安らかに眠るはずの者が、心残りとなって現世をさまよっているものであり、よほどのことがなければ生者に危害を加えることはありません。
 ただし、多くの場合は言葉を話せないようであり、身振りで示唆することがほとんどのようです。また、自ら霊であることを知らせることはなく、知っている人間の前に現れる時も非常に短時間で姿を消してしまいます。宗教的には、生者との接触を最小限にするよう、神に制限されているのではないかと考えられていますが、正確なところはわかりません。
 この霊は念動力をもっており、10m以内の離れたものを自由に動かすことができます。意識は生前のままであり、知識も失っていません。術法などを習得していた場合は、それを行使することも可能です。この霊は基本的に誰かを守るために行動し、相手を傷つけるようなことはほとんどありません。

◆バリエーション(専門:+4)
 人間ではなく、飼っていたペットなどが残留思念となって現れることもあるようです。
 守護霊を装って人間を騙す狡猾な霊も存在するようで、これによって無惨な方法で殺害された人物の記録もあります。
 ごくまれに、生者に心の中で語りかける場合があります。ただし、これも必要最小限のものであることが多いようです。


幽霊霊体死霊怨霊悪霊生霊
騒霊
嘆きの少女記憶体残留思念体