悪魔族/真魔

下位悪魔上位悪魔魔将


下位悪魔
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【魔族】
 一般分野-異端知識
不明度  4
影響度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  下位悪魔
一般認識  悪魔/脅威/嫌悪
利用法  不可能
外見  下級の悪魔で、基本的な体の構造は使役悪魔と変わりません。背中にコウモリの翼があり、非常に鋭い爪を持ちます。しかし、体格はずっと立派で、身長も人間と同じくらいあります。額には2本の角が生えています。
◆能力・技能(専門:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
12 13  気力:18/
 自我:12/
10 10  活力:16/
12 10  生命:16/
打撃  爪:1/その他
防御  体皮:1
移動力  3(+5)/空中8
◆特殊能力(専門:+2)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

飛行

変身

難易度6

観察力

魔族系-4

精神

◆戦闘(一般:+3)
 誰かと入れ替わるなどの目的がなければ、戦闘で直接相手を死に至らしめることは少ないようです。その替わり、魔族系の術法を用いて、相手を長く苦しめるような行動を主に選択するようです。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  悪魔/下位悪魔
生息地  魔界/不定
活動期  不定
出現頻度  きわめてまれ
出現数  単独〜十数体
反応  敵対的
調査法  聖職者
弱点  なし
 下層階級の悪魔で、上位の悪魔の命令を受けて行動していることが多いようです。魔界に堕ちる前は下位の天使だったのですが、かつての愛する心がそのまま神への恨みへと替わり、あらゆる神の被造物に憎しみを抱くようになりました。
 悪意に満ちた存在で、自分以外の者を堕落させるためには手段を選びません。また、誰かが悲しむのを見るのが好きで、気に入っているものを壊したり、信用を落としたりします。非常に回りくどいやり方を好むようで、特に騙すことで快感を得ているようです。
◆詳細(専門:+2)
分類  魔族/悪魔族/真魔/下位悪魔
属性  瘴気
知能  人間なみ
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし
 上位悪魔や魔将の下で働く低級の悪魔です。最も数の多い魔族で、主に人間界に現われるのはこの位の者になります。呪術師に召還される割合も高いようで、その姿は昔話などでも描写されるほどです。
 彼らは位を上げることを焦るあまり、危険を承知で聖職者に近づくこともあります。もちろん、そのまま聖職者の前に姿を現すはずもなく、変身の能力を用いて人間や天使に化けて目標の身辺へと近づきます。悪魔は何も食べなくても死亡することはありませんが、食事を行うことはできますし、その他にも人間の様々な風習を身につけています。この変身に気づくには、難易度6の観察の判定に成功しなければなりません。判定に成功すれば何か違和感を感じますが、すぐに悪魔だと見破ることができるわけではありません。

◆バリエーション(専門:+4)
 下位悪魔と上位悪魔の中間のような者も存在するようです。魔の階梯を上る途中の者で、悪行を重ねることで上位悪魔へと変貌を遂げると考えられています。
 中が空洞な、抜け殻のような下位悪魔が存在するといいます。

◆未知
 変異の影響を受けて特殊な能力を身につけた下位悪魔も存在するようで、通常とは幾分違った姿をしていることもあります。そういった悪魔は魔界でも差別されているようですが、そういう者を積極的に登用する魔王や魔将も魔界には存在します。


上位悪魔
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【魔族】
 一般分野-異端知識
不明度  4
影響度  0/異形4
◆名称・分類(一般:±0)
名称  上位悪魔
一般認識  悪魔/脅威/忌避
利用法  不可能
外見  人間とあまり変わらない姿をしていますが、非常に美しい容姿の持ち主であり、肌は漆黒で髪は純白です。真っ黒な鳥の翼が背中についており、自由に空を飛ぶこともできます。
◆能力・技能(専門:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
17 16  気力:25/
10  自我:14/
15 13  活力:21/
18 17  生命:26/
打撃  素手:1/その他
防御  体皮:2
移動力  3(通常+5、異形+10)/空中8
◆特殊能力(専門:+2)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

飛行

再生

命の回復

効果値3

変身

難易度8

観察力

魔族系-6

精神

◆戦闘(専門:+3)
 正体がばれない限りは、あまり好んで戦闘を行うことはないようです。しかし、一度戦いになれば残虐な悪魔の本性を顕わし、非常な手段を用いて人間をいたぶり殺します。また、回復能力を持つようで、戦いが長引くほど不利になるでしょう。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  悪魔/上位悪魔
生息地  魔界/不定
活動期  不定
出現頻度  きわめてまれ
出現数  単独
反応  敵対的
調査法  聖職者
弱点  なし
 魔界へと堕ちた上位の天使で、非常に美しい姿をしています。この美しさを利用して、人間を誘惑することもあるようです。翼を自由に出し入れすることができ、肌や髪の色も自由に変えることができるといいます。そして、人間に化けて目標に身辺へと近づき、犠牲者を巧みに悪の道へと誘うのです。単独で動くことが多いようですが、魔将や魔人といったさらに上位の悪魔の命令で活動していることもあるようです。
 純粋な悪であり、相手を堕落させたり悲しませたり、あるいは誰かを憎ませるためにはいかなる労苦をも厭いません。特に一旦は相手の願いを叶えておいて、後でそれを奪い去るということを好むようです。美貌を奪い取られて醜い姿にされてしまった女性や、財産を全て失って乞食に成り下がった貴族など、裏切りにまつわる話は枚挙に暇がありません。人を苦しめるための労苦は惜しまず、非常に手の込んだ手段を取ることが多いようです。聖職者に化けて下位の悪魔を殺してみせ、それで信用を得ることさえするのです。
◆詳細(専門:+2)
分類  魔族/悪魔族/真魔/上位悪魔
属性  瘴気
知能  高い
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし
 魔界の中でもそれなりの地位にいる強力な存在です。下位の悪魔に比べて壮大な企みをもっており、そのために人間に姿を変えて活動している者もいます。人間に化けるのが非常にうまく、難易度8の観察の判定に成功しなければ、違和感を感じることさえありません。時には人間として仕事に就き、結婚して妻や夫を持ち、下位の悪魔を子供に化けさせて長年暮らすこともあるそうです。恐ろしいことに教会のミサにも毎週出席し、幾人もの聖職者を最後まで騙し通したという記録さえ存在します。また、かつてカイテイン帝国で国内紛争が起こったことがありますが、この時に貴族をそそのかした悪魔というのが寵姫に化けた上位悪魔らしく、長い時間をかけて宮殿を乗っ取り、側近たちもみな悪魔にすり替えていたという話です。この内紛のことを大魔戦争といい、カイテインはこれが元で弱体化し、長き低迷時代を迎えることとなりました。

◆バリエーション(専門:+4)
 上位悪魔を名乗る、アメーバ塊のような化け物が発見されたことがあります。
 人の血を好み、吸血鬼のような振る舞いをしていたという上位悪魔の記録が存在します。
 一般的な記録とは異なり、多彩な特殊能力を用いて多数の聖職者を惨殺したという上位悪魔の記録が残っています。

◆未知
 上位の悪魔の真実の姿は、黒い翼と角を持つ魔物です。そして、それぞれ体のどこかに自分だけの印(紋章)があり、一部に異形の特徴を持ちます。指の数が異なったり角を持っていたりと、その姿は多種多様となります。


魔将
◆判定
副技能  専門分野-異端知識:怪物知識【魔族】
 一般分野-異端知識
不明度  6
恐怖度  0/異形6
◆名称・分類(一般:±0)
名称  魔将
一般認識  悪魔/脅威/嫌悪
利用法  不可能
外見  人間の世界で活動する時の姿は、人間とまったく変わりません。その美しさは妖しいまでに魅惑的で、白く抜けるような肌と漆黒の髪をもっているといいます。ただし、性別はないようです。もっとも、これはあくまでも仮の姿であり、異形の存在に変身することもできるのだと言われています。
◆能力・技能(専門:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
18 20  気力:27/
19 18  自我:28/
16 16  活力:23/
16 17  生命:25/
打撃  素手:1/その他
防御  なし
移動力  4(通常+5、異形+10)
◆特殊能力(専門:+2)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

精神影響の無効化

再生

命の回復

効果値3

魔界の門

瞬間移動

変身

その他

魔族系-8

精神

呪詛系-8

精神

◆戦闘(一般:+3)
 残忍ですが簡単に相手の命を奪うよりも、できるだけ長く苦しめようとします。多くは術法や特殊能力を駆使して、相手を弄ぶような戦い方をするといいます。もっとも、魔将と戦ったという記録は非常に少ないため、詳しいことはほとんどわかりません。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  悪魔/魔将
生息地  魔界/不定
活動期  不定
出現頻度  きわめてまれ
出現数  単独
反応  敵対的
調査法  聖職者
弱点  なし
 悪魔の貴族とも呼べる存在で、非常に強い力をもっています。魔王軍の将軍として働き、下位の悪魔を統括しています。自分で直接動くよりは下位の悪魔を操って目的を果たす方が多く、部下も手駒としか思っていません。
 非常に大きな目的でしか動くことはなく、人間界に現れることは滅多にないようです。逆に言えば、彼らが現れた時は何か大事が起こったということで、十分な警戒が必要となります。
◆詳細(専門:+2)
分類  魔族/悪魔族/真魔/魔将
属性  瘴気
知能  高い
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし
 貴族階級にあり、魔王の次に権力を持つ強力な悪魔です。魔界に大きな領土を持っており、城を構えている場合もあるようです。彼らは魔王の命を受けて動いており、彼らが直接姿を現すときは、部下には任せられない重要な任務を果たす時です。実際、人間の世界に現れたという記録は少ないのですが、その全てが大きな事件となっています。しかし、必ずしも主に忠誠を誓っているとは限らず、力をつけて王に取って代わろうと考える者も少なくはないようです。
 彼らは神出鬼没で、壁を通っていきなり現れたり、あるいは宙に溶けてなくなるようにして姿を消したという話が数多く残っています。また、魔界とも自由に行き来することができると言われています。
 それから、彼らは魔王のように異形の化け物に変身するという記録が数多く残っています。その姿は多種多様で、個体ごとに異なるとも言われています。

◆未知
 彼らの本体は異形の怪物で、その姿は千差万別です。彼らより上位の魔王もそうなのですが、多数の頭を持っていたり、蜘蛛の足に山羊の頭を備えているなど、まさしく魔界の化け物にふさわしい存在といえます。
 本体に戻った時は、さらに強力な存在となります。GMは能力・技能の値の1つを選択し、主能力を+1、他の要素はそれぞれ1D6ずつ増加させて下さい。また、これらの他に特殊能力を2つ追加することができます。