軍隊における階級と立場は以下のようになります。これとは別個に、各専門職による呼称も存在します。たとえば、参謀や海軍提督(艦隊司令)などの呼び名がこれに当たります。なお、職務権限と階級は必ずしも一致するとは限りません。
◆軍隊の階級
分類 解説 元帥 階級:陸軍元帥/海軍元帥 陸軍、海軍の最高司令官で、いずれの元帥も同等の立場にあります。ただし、国家によっては統合元帥といった地位を置いている場合があり、この場合のみ統合元帥(大元帥)が最高位となります。 将官 階級:大将、中将、少将、准将 いわゆる将軍と呼ばれる階級で、軍団や師団を率いたり砦を預かる立場となります。国家によっては大将の上に上級大将という位を設けることもあります。 佐官 階級:大佐、中佐、少佐 連隊や大隊を率いたり、艦長などの職につきます。 尉官 階級:大尉、中尉、少尉、准尉 士官として中隊や小隊を指揮する立場となります。 下士官 階級:曹長、軍曹、伍長、兵長 分隊を預かる立場となります。兵卒の教育係を務める場合もあります。 兵卒 階級:上等兵、一等兵、二等兵、三等兵 一般兵士として戦う立場です。
○貴族の軍事階級
領主貴族が存在する国家では、実際に前線で指揮を取らない場合でも、所有する軍の最高指揮権は領地を治める貴族にあります。そして、領主貴族と軍務につく貴族には称号に相応する階級が与えられます。これは国家制度や軍功によっても異なるので、必ずしも下の基準と一致するとは限りません。
・称号と階級
公爵、侯爵:将官
伯爵、子爵:佐官
男爵、騎士:尉官
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