概略
○解説 資本主義経済が浸透している現在のエルモア地方では、経済に携わる職業は社会発展の基盤といってもいい存在です。物品流通は貿易商人がいなければ成り立ちませんし、工場でつくった製品も小売店がなければ人々の手に行き渡らないのです。 先頭へ
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商人
○解説 商人には様々なタイプがあります。大きくは物流の中間で取り引きを行うものと、実際に品物を消費者に売る小売り業者に分かれます。 ○条件商人はその業種や店舗によって形態が異なります。一般の店舗に雇われるということでしたら、特にこれといった条件はありません。ただし、貿易業者に務めている人間などの場合は、ある程度の学力が必要とされるでしょう。 ○コネクション商人は同業者や地元の経済団体などに繋がりを持っており、そこから経済に関する動向や商品の情報を得ることができるでしょう。もちろん仕入先や納入先、お得意さんなどとも親交があります。 先頭へ
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経営者
○解説 資金を出して労働者を雇用する資本家のことです。企業経営者、工場経営者、農場経営者などがこれに含まれます。比較的新しい時代の職業で、社会の変化に対応する形で生まれたものです。幅広い知識や経済の動向に対する長期的な視野といったものが要求されます。 経営者は人に恨まれることが少なくない職業です。たとえば、労働条件について労働者たちと意見が食い違うことは多々あり、時には暴動にまで発展することがあります。この時代は雇用希望者が大勢いることから、労働条件が多少悪くても人は集まるものです。人件費を削ればその分だけ利潤は上がるのですから、賃金を減らすのはむしろ当然の考えなのでしょう。それから長時間労働はもちろんのこと、職場の衛生環境もひどいものです。また、労働中に事故が起こっても、何の保障もないのが普通です。見舞金を出さないばかりか、ミスを理由に解雇することさえあります。それから、工場が昔ながらの職人たちと競合することも多く、それらと対立することも多いのです。経営者はこのような問題にいつも頭を悩ませているのです。 ○条件資本家として企業や工場を経営するためには、経済に関してそれなりの知識がなければなりません。そのため、だいたいは高等学校を卒業する程度の学力が必要です。中には大学校で経営学や経済学について学んだ者もいるでしょう。一方で、地道に店舗や工房を経営しながら、それを大会社や大工場にまで発展させたような人間もいないわけではありません。 ○注意点 経営者が参加するシナリオはあまり多くはないでしょう。多くの経営者は事務や会議、あるいは接待や交渉などで時間が忙殺されます。ただし、資本家と労働者の間の特有の問題というものもありますので、そのような問題を中心に添えたシナリオであれば、十分に活躍できるものと思われます。 ○コネクション経営者は自分の下で働く人間を使うことができます。それから同業者や関連業者に繋がりがありますし、銀行家などの金融業界にも知り合いが多いでしょう。貴族や政治家、あるいは地元の名士と関係を持っている場合もあります。 先頭へ
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金融業者
○説明 銀行家や金貸し、あるいは会計士などがこれに含まれます。資本主義経済の世の中では、このような金融業者は社会を支える重要な役目といえるでしょう。変化の激しい世の中ですからお金を頼りにする者も多く、銀行へ預金することも一般的なことになっています。国家の政情が不安定になっても、お金さえあれば国外に出てもどうにか生きてゆけるものです。それから、新しい事業を興すために資金が必要な場合も、普通は銀行家や金貸しに頼ることを考えます。 ・銀行家 ・金貸し ・会計士 ○条件金融業者として働くためには、高等学校を卒業している程度の知識が必要とされます。一般の事務員とは異なり、経済や経営に対して深く理解していなければならないのです。ただし、非合法な金貸しなどは学歴を必要としません。 ・経歴 ○注意点金融業者は労働時間が決まっており、定期的に休みを取ることもできます。収入もだいたい安定しており、生活に困ることもないでしょう。おおむね世間の信用も高いことから、シナリオによっては動きやすい職業といえるかもしれません。 ○コネクション 金融業者は同業者や経済界の人間と親交があります。それから顧客とは深いつき合いがあり、それが貴族や企業であることもあります。貸し付けを行っている相手ならば、多少の頼み事ならばきいてくれる可能性があります。 先頭へ
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