概略
○解説 身に付けた技術で品物を作製する職業で、ほとんどが古くから存在する専門職です。さまざまな職種がありますが、共通するのは経験によって技術を身につけることで、多くの職業では親方について仕事を習う徒弟制度をとっています。 ○条件 職人になるために特に条件はありません。小さい頃から親のもとで仕事を覚えたり、親方のもとへと弟子入りし、徒弟として働きながら技術を身につけます。職業団体の中には、技術のランクを決めるための試験制度を設けたり、親方になるための試験がある場合があります。親方として認められなければ店を構えることはできませんし、弟子をとることもできないのが普通です。これらの制度は各職業団体によって異なります。 ○注意点職人がプレイ中に習得した技能を有効に使うことはまれでしょう。だからといって、シナリオに参加しにくい職業だというわけではありません。職人はおそらくどのような小さな町にも必ず存在します。ですから町中を舞台としたシナリオでは、彼らはいかなる場所に存在していてもおかしくはないのです。この点において、職人は他の職業よりも有利な立場にあるといえます。 ○コネクション 職人は同業者同士で結成する職業団体(職能)に属しているのが普通です。この団体は様々な面で同業者の保護を行っており、そこから情報を集めることができるでしょう。また、それぞれの職業団体は地元の商工組合や経済団体ともつきあいがあります。それから、他の町の同業者組合ともいろいろと連絡を取り合っています。かつてはなかったことですが、工場製品に対抗するために、国内であれば技術交換も推奨されるようになってきました。 先頭へ
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加工職人
○解説何かの素材を加工して製品にする職業です。さまざまな職種があり、鍛冶屋、石工、パン職人、それから細工師、宝石加工業者、仕立て屋など、昔ながらの職人はだいたいがこれに含まれます。特別な教育を受けていないことから高い身分ではありませんが、単純作業を行う肉体労働者とは異なり専門的な技術を身につけていることから、市民階級として扱われています。頭脳労働者よりは低く見られるのが常ですが、特別に蔑まれたりすることはありません。 先頭へ
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機械職人
○解説 時計工やオルゴール職人など、機械を組み立てたり修理する職人です。その作業は何より精密さを要求され、手先の器用さが重要となります。他にも錠前工や人形職人なども機械職人に含まれます。 先頭へ
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写真技師
○解説 写真技師は新しい時代の職業であり、その物珍しさからか非常に人気のある商売です。専門的な技術は確かに必要ですが、機械技師のように高度な知識を必要とするものではありません。写真屋で手伝いをしながら技術を身につけるのが一般的で、どちらかといえば職人に近い職業になります。 現在の写真はすべてモノクロで、その点では絵画に劣ります。ですから、絵心のある写真屋はモノクロ写真に着色し、カラーにして販売するということも行っています。単価は数倍に跳ね上がりますが、それでも金持ちは気にせず買ってゆくようです。 ○条件写真技師になるには特に学歴は必要としません。写真技師の助手をしながら、必要な技術を実地で身につけることになります。 ○コネクション写真技師の顧客は裕福な家庭の者が多く、上流階級の人々と顔見知りであることもあります。とはいえ、よほど世渡りがうまくなければ、それほど親しい間柄になることはないでしょう。 先頭へ
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料理人
○解説 レストランや酒場で料理をつくります。どこかの店に雇われている者もいれば、自分で料理店を経営する者もいます。店の規模はさまざまで、料理人が給仕を兼ねる場合もあります。 ○条件料理人になるのに必要な条件は特にありません。店で見習いをしながら技術を身につけます。なお、一流レストランにつとめる場合は、誰かの紹介を必要とすることもあります。 ○注意点料理人は店を営業している時間だけ仕事をすればよいわけではなく、仕込みや仕入れにもそれなりの時間をかけます。朝早くに起きて市場へと仕入れに出かけ、夜遅くまで片づけをしたり、翌日のための仕込みをしたりします。雇われている場合は特に自由に動ける時間が決まっておりますので、シナリオに参加しにくい面も多々あります。 ○コネクション給仕を兼ねたり個人経営の店で働く料理人は、店のお客と顔見知りです。店の客層や料理人の腕前によっては、上流階級の人間と面識があってもおかしくないでしょう。もちろん、仕入先の人間とも顔馴染みですし、どこかで修行した経験があればその店とも繋がりがあります。 先頭へ
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