概略
○解説 政治家や公務員など、国家や自治体に属する職業です。その組織は政治同様にいろいろな形態がありますが、雇われの身分であることは共通しています。ですから、政治家以外は上層部からの命令には逆らえない立場にあります。 先頭へ
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政治家
○解説 議員や大臣など、国や自治体のまつりごとに直接関わる仕事をする者です。州知事や市長といった地方自治体の長や議員といった職業もこれに含まれます。社会情勢や経済など、広範で専門的な知識が必要とされます。 なお、支配階級に属する政治家はこれとは別になります(支配貴族のデータを参照して下さい)。こちらに含まれるのは、議会政治を行っている国家の政治家に限ります。 ○条件政治家になるにはまず被選挙権を持たなければなりません。それは国家や自治体の政治制度によって異なりますので、エルモア地方全体での基準というものはありません。だいたいは、一定額以上の税を治めている20歳の人間ということになるようです。また、必須条件ではありませんが、高度な教育を受けていたり、あるいは身分の高い候補者の方が選挙では有利となります。ですから政治家には、大学校を卒業していたり、あるいは貴族と姻戚関係にあったりする者が多いのは事実です。 ○注意点政治家は多忙な職業であり、立場上あまり冒険や日常的な事件に関わるには向きません。しかし、現在のエルモア地方は激動に時代を迎えようとしています。為政者といえども事件に巻き込まれないとは言い切れませんし、大使となって政治交渉の場に立って戦乱を回避したり、積極的に市民を率いて戦わなければならないかもしれないのです。また、裏の情報網を駆使して諜報戦を行うこともあるでしょう。政治が絡んだシナリオでは、その特異な技能を十分に活用することができるでしょう。 ○コネクション 政治家は上流階級の人間ばかりではなく、富裕階級や聖職者、あるいは地元団体など、さまざまな方面に繋がりがあります。自ら積極的に方々にコネをつくろうともしますし、逆に政治家と関係をもとうという人間も絶えません。ですから、シナリオでは自ら積極的に動くというよりも、そういった関係を利用する方が政治家らしいといえるでしょう。 先頭へ
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官僚
○解説 省庁などに属しており、行政の中枢を担う職業人です。実際に法案を考え出したり、書類を作製するのはすべて官僚の仕事です。非常に高度かつ専門的な知識が必要とされ、もちろん学歴も重要視されます。大抵の場合は、大学校を卒業した後で試験を受けて、初めてこの職につくことができます。しかし、学力だけで官僚になれるとは限りません。名誉貴族や裕福な家庭の子弟、あるいは貴族を親戚に持つ人々が官僚になりやすいことは事実です。 ○条件一般には大学校を卒業し、試験を受けて合格すれば官僚になることができます。しかし、合否にはコネが大きな影響を及ぼすようです。 ・経歴 ○注意点事務処理が主体の地味な仕事が中心となり、政治家ともども普通のシナリオには参加しにくい職業です。政治がテーマのシナリオであれば、他の職業よりもずっと有利に動くことはできるでしょうが、それ以外の事件に関わる場合は、あまり技能を活かせずに終わることになりそうです。 ○コネクション政治家や上流階級の人々、あるいは富裕階級や企業経営者などと繋がりがあります。職業団体とも関係があるでしょう。政治家とは違って自ら積極的にコネをつくる必要がありませんが、周りからアプローチしてくることも多く、すべてに無関心というわけにはゆかないでしょう。特に貴族の接触を無理に避けるのは、自分の立場を逆に危うくすることにもなりかねませんので、注意した方がよいと思われます。 先頭へ
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宮廷官吏
○解説 貴族が為政者である国家(国家形態表1参照)において、領主に仕えて宮廷で働く役人のことを言います。宰相や宮廷事務官といった、官僚に当たる役目です。ただし、事務だけではない幅広い役目をこなさねばならず、一方では貴族のご機嫌とりなどにも長けていなければなりません。 ○条件官僚同様、大学校を卒業した後に試験を受けて合格すれば、宮廷官吏となることができます。しかし、合否にはやはりコネが大きな影響を及ぼしますし、試験の内容も普通の官僚のものよりも難しく、そう簡単になれる職業ではありません。 ・経歴 ○注意点この職業もまた、長期の休暇をとったり自由に外を出歩いたりできるものではありません。宮廷を舞台とした陰謀劇や、政治が絡むシナリオでなければ活躍できないでしょう。そうでなければ、貴族の子弟が起こす騒動などを片付ける、非常に苦労の多い役目を負うことになりそうです。 ○コネクション 領主が治める土地がさほど広くない場合は、それほど幅広い関係を築くことはないでしょう。しかし、地元の名士などと面識があるのは当然ですし、仕える貴族の親戚と親しい関係になることも不可能ではありません(分をわきまえる必要はありますが)。 先頭へ
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調査官
○解説 調査官は行政に関する様々な書類を調べ上げ、申請通りに財務処理や物流取引が行われているかを調査する職業です。各省庁に属しており、輸入品調査官や税務調査官など様々な種類があります。貴族監査室や内閣調査室といったものも、広い意味で調査官に含めてよいでしょう。 ○条件調査官になるためには、高等学校を卒業した後に採用試験に合格しなければなりません。種類によっては、大学校を卒業していなければ試験を受けられないこともあります。 ・経歴 ○注意点調査官が活躍できるのは、不正取引などの事件に関するシナリオでしょう。権力者の不正を暴いたり、密輸業者を摘発したりといった内容のものが向いています。日常的な事件に巻き込まれる場合でも、その捜査能力は役に立つ可能性があります。 ○コネクション 調査官は地元の職業団体とのコネがあります。調査によって不正が見つかった場合、それを裁くのは司法組織にいる人々です。そういうことから、書類のやりとりを介して、裁判所や法律家に知り合いができる場合もあります。自らの法律知識が乏しいキャラクターは、そういった人々に相談しすることもできます。 先頭へ
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一般事務員
○解説公共機関での事務処理を行う職業です。市役所や郵便局、その他の公共機関で働く事務職はすべてこれに含まれます。1日のほとんどが事務処理に追われ、事件に出会う機会はほとんどありません。ですから、シナリオに関わるには市民の苦情処理係として登場したり、あるいは日常業務の途中で事件に巻き込まれる、といったパターンになると思われます。他のキャラクターと事件との仲介役など、どちらかといえば脇役的な立場になる可能性が高い職業です。 ○条件通常は、中等学校を卒業する程度の学力が要求されます。ただし、自治体によっては基準が異なります。また、部署や役人の等級によっては、より高度な学力が要求されることもあります。 ・経歴 ○コネクション職場以外の人脈といえば、地元住民の知り合いだけになるでしょう。職業固有のコネもないわけではありませんが、出入りの業者や書類のやり取りを行う公共機関などがせいぜいで、あまり特殊な仕事に就いている人々と知り合う機会は少ない職業です。 先頭へ
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