犯罪者

概略強盗暗殺者いかさま賭博師
詐欺師
盗人闇商人ギャング怪盗


 

概略


タイプ 説明
強盗  銀行強盗や追い剥ぎなど、暴力的な手段で金品や衣類を強奪する犯罪者です。
暗殺者  殺人を生業としているプロフェッショナルのことで、多くは暗殺者ギルドに属しています。術法を使う暗殺者も存在するようです。
いかさま賭博師  鍛えられた手技でいかさまを行い、賭け金をせしめるのがいかさま賭博師の仕事です。
詐欺師  言葉巧みに相手を騙し、金品を取り上げるプロのことです。結婚詐欺や偽株の売買を行う者など、様々なタイプの詐欺師がいます。
盗人  盗賊や金庫破り、あるいは置き引きやスリなど、こっそりと金品を盗み出すのが盗人の仕事です。その多くは裏組合に属しています。
闇商人  盗品や麻薬の売買など、裏社会での物品流通に携わる人間です。
ギャング  新興の組織的暴力団のことで、麻薬の売買や密輸などの裏取引や暴力行為によって金銭を稼ぎます。
怪盗  正体不明の盗賊で、組織には属しておりません。義賊であったり、世間を騒がすことを目的とする者もいるようです。


○解説

 人口増加の一途にある現在のエルモア地方では、それに比例して犯罪も増加する傾向にあります。特に都市では犯罪件数が急増しており、取り締まる側の人手が不足しているのが現状です。これは都市に人が集中することに比例して、逆に仕事にあぶれる人間も増えてきたということが原因です。食べるのに困った貧民街の住人たちは、やむを得ず犯罪に手を染める結果になります。また、親のない都市浮浪児たちが、スリやかっぱらいでその日の糧を得るのは、彼らにとっては当たり前のことです。黙っていても天から食事が降ってくるわけではないのです。


○条件

 犯罪者になるために特に必要な条件はありません。ただし、縄張りの問題がありますので、土地によってはどこかの組織に属している必要があります。


○注意点

 犯罪者としてプレイに参加する場合、その立場を他のキャラクターに明かせないこともあるでしょう。それがシナリオの妨げになると考えられる場合には、GMはプレイヤーにやめてもらうように言いましょう。


○コネクション

 犯罪者の間にもそれなりのルールというものが存在します。相互に助け合うこともありますし、犯罪者同士が無用の争いで消耗することになっては不都合だからです。そのための互助組織として裏組合というものが古くからあり、その地域で犯罪を行うには組合の許可を得なければなりません。もし組合に登録せずに犯罪を行えば、何らかの制裁を受ける可能性があります。そのかわり、逃げている時には組織に匿ってもらえますし、必要な情報を安く手に入れることもできます。
 それから、犯罪者は乞食組合などの情報屋と深い繋がりを持っています。警察にマークされていたり、あるいは逮捕された経験がある場合は、地元の警察に顔見知りがいることでしょう。


先頭へ
 

強盗


犯罪者
タイプ:強盗
身分:犯罪者階級(最下層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:不定
標準収入:不定
推奨技能
 運動技能:格闘/近接武器/防御/軽業/隠身行動
 作業技能:銃器操作
 判断技能:観察力/駆け引き
必須専門分野:なし
説明:銀行強盗や追い剥ぎなど、暴力的な手段で金品や衣類を強奪する犯罪者です。
所持品:武器1つ


○解説

 他人の家に押し入ったりして、金品を強奪する犯罪者です。多くは徒党を組んで標的を囲み、手際よく犯行を押しすすめます。ナイフや銃で脅したり、時には相手を殺害することさえあります。
 強盗を行うのは腕っ節に自信がある者だけではありません。それ以外の手段で稼ぐことができなければ、子供でも大人を襲うことがあるのです。また、近年では銃器が犯行に用いられることも多くなってきました。脱走兵が軍から支給された装備を用いて強盗を行うこともまれにあります。
 強盗は比較的足がつきやすいため、裏組合では歓迎しておりません。場合によっては、組合と敵対することがあるでしょう。逆にギャングはこのような荒くれ者を歓迎する傾向にあります。


・押し込み強盗
 一般家庭や銀行などに押し入って金品を奪う強盗です。列車強盗などもこれに含まれるでしょう。徒党を組んで行うことが多いようです。押し込み強盗は足がつきやすく、同じ場所にとどまらないのが普通です。

・追い剥ぎ
 薄暗い路地や街道などで通行人を脅し、金品や衣類などを強奪する者です。仕事にありつけない都市の浮浪者や子供たちが、よく貧民街の路地裏でこのような追い剥ぎを行います。こういった追い剥ぎに備えて、危険な場所に立ち入る時には財布を2つ持ち歩く周到な人もいます。普通の追い剥ぎはあまり人に重傷を負わせることはありませんが、中には凶悪な者もいます。

・街道強盗
 街道で荷馬車や旅行者などを襲うのが街道強盗です。今の時代は交通手段の発達とともに、道路状態も格段によくなっております。そういった理由から旅行に出かける人も多くなり、街道強盗の被害も増加しているようです。相手を殺害することもしばしばあるようで、貴族の旅行者はこれにそなえて護衛を雇うこともあります。

・郵便強盗
 郵便制度の進歩や経済の発展に従って出現した強盗で、現金書留を運ぶ郵便配達夫や郵便馬車などを専門に襲います。郵便業務は時間に厳しいため、強盗も計画的に犯行をすすめる必要があります。郵便強盗に対抗するために、郵便馬車や列車には必ず護衛がついていますし、郵便配達夫も銃や武器を携帯するのが普通です。


先頭へ
 

暗殺者


犯罪者
タイプ:暗殺者
身分:犯罪者階級(最下層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:不定
標準収入:不定
推奨技能
 運動技能:格闘/近接武器/防御/軽業/隠身行動
 作業技能:銃器操作/隠密技術
 記憶技能:職業知識【暗殺者】/裏社会/医療知識
 判断技能:演技力/観察力
必須専門分野
 職業知識【暗殺者】:業務内容(知)/暗号(知)
 裏社会:盗賊語(知)/裏社会知識【各種】(知)
説明:殺人を生業としているプロフェッショナルのことで、多くは暗殺者ギルドに属しています。術法を使う暗殺者も存在するようです。
所持品:武器1つ


○解説

 依頼によって暗殺を行うプロの殺し屋です。個人で活動する者もいますが、多くは暗殺者ギルドに属しています。それぞれ得意な技をもっており、殺しの手法も様々です。毒物を専門に使う者もいれば、銃器による狙撃で標的を暗殺する者もいます。共通しているのは、自分の存在を隠すための巧みな技を身につけているということでしょう。標的に気づかれた時点で暗殺は失敗なのです。ですから、夜陰に乗じて暗殺を行う者は忍び込みの技術に長けておりますし、一般市民や知り合いに変装して標的に近づく者もいます。それどころか、相手を油断させるために子供を暗殺者として使うことさえあります。貴族や政治家は常に暗殺に備えて、護衛を雇って近辺を警護させるわけですが、その護衛の一人が暗殺者である可能性もあるのです。
 裏社会の人間でも彼らについての情報はほとんど知りません。カーカバートの暗殺ギルドが裏の世界では有名ですが、その実態や活動内容についての情報は皆無といっていいくらいです。存在することは誰もが知っていながら、誰も彼らの接近に気づかないことから、顔のない襲撃者やキラーゴーストと呼ばれることもあります。
 彼らは敵に気づかれないために、携帯に便利な小型の武器を好んで使用します。短剣や暗殺針といった武器が一般的でしょう。殺傷力が小さいそれらの武器でも確実に相手をしとめるために、毒物を塗っておくことが多いようです。たとえば指輪に仕込んだ小さな針でも、握手を装って毒針を打ち込ば簡単に相手を殺害できます。
 暗殺者にとって仕事の失敗は死に繋がります。顔や手口が知られてしまえば、もはや役に立たない存在となるのです。また、捕まってしまえば組織の秘密や依頼人の名前が警察に漏れる危険性もありますので、組織によっては自害のための毒を渡していることもあります。仲間の暗殺者が抹殺のために派遣されることもあります。組織を抜けようとしたり、裏切ろうとした場合も同様です。


○条件

 暗殺者ギルドで訓練を受けてから働くのが普通です。年齢や資格には制限されず、純粋に技術のみで評価されます。


○注意点

 犯罪者の中でも、とりわけPCには向かない職業です。ほとんどNPC専用といっていいでしょう。


○コネクション

 暗殺者ギルドに属している場合は、そこからターゲットに関する情報が入ってきます。しかし、個人で働いている暗殺者は、自力で全ての情報を集める必要があります。多くは裏社会の情報屋などを当たることになるでしょう。貴族などに仕えている場合は、主の人脈を利用することが可能です。


○術法

 あまり多くはないのですが、術法を使う暗殺者も存在するようです。

術法系統  魔力操作情報知識感知空間魔力戦闘身体戦闘霊糸幻覚香味盗賊隠身瞳眼肉体破壊
習得条件  組織内でも、特殊な派閥に属する者。
スタイル  その系統や派閥による。
使用条件  任務遂行、あるいは組織の秘密を保守するため。


先頭へ
 

いかさま賭博師


犯罪者
タイプ:いかさま賭博師
身分:浮浪/労働者階級(下層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:不定
標準収入:不定
推奨技能
 作業技能:隠密技術
 記憶技能:職業知識【賭博師】/裏社会
 判断技能:演技力/駆け引き/観察力
必須専門分野:なし
説明:鍛えられた手技でいかさまを行い、賭け金をせしめるのがいかさま賭博師の仕事です。
所持品:いかさまカード、いかさまダイス


○解説

 鍛えられた手技でいかさまを行い、賭け金をせしめるのがいかさま賭博師の仕事です。楽して金を儲けるために賭博という手段を選んだ者もいれば、賭博の魅力にとりつかれて道を踏み外した者などがいます。彼らの技は芸術的とさえ評していいほど鮮やかで、いかさまとわかっていてさえそれを見破ることは困難です。また、賭博の駆け引きも心得ておりますし、適度に負けてみせる演技も巧妙です。彼らは賭場をステージにする役者であり、アーティストでもあるのです。
 いかさま賭博師は個人で仕事をする場合と、裏組合やギャングが開くカジノでディーラーとして働く場合があります。どちらにせよ、それほど大儲けできる職業ではありませんが、仕事には適度なスリルと興奮が味わえます。
 いかさま賭博は犯罪ではありますが、もし見つかったとしても殴られたり金を取り戻されたりする程度で済みます。バックに組織がついている場合は、組織の人間に殴られたり減給されることはあっても、外部の圧力からは組織が守ってくれます。賭場ごと摘発されるようなことでもなければ、警察に逮捕される心配はあまりありません。


・放浪賭博人
 町から町へとさまよい歩く放浪の賭博師です。組合の賭場を荒らすような無謀なことはできませんから、酒場のテーブルで酔い客を相手に小銭を稼ぐ程度で終わることが多く、収入は非常に不安定です。しかし、同業者でもなければ彼らの技は見破ることはできませんので、それほど生活に困ることはないでしょう。

・見せ物賭け屋
 道端でちょっとした賭けを行って小銭を稼ぐもので、賭博師というよりは手品師や芸人といった色合いの強い連中です。伏せてあるどちらのカードの数字が大きいかを当てたり、どちらのネズミが早くゴールに着くかといった、ちょっとしたゲームを取り仕切ります。もちろん全てにタネが仕込んであり、何らかの仕掛けや巧みな手技でカードをすり替えたりするのです。観客の中にサクラやいかさまの相棒が潜んでいることもあります。

・いかさまディーラー
 賭場で働くディーラーで、裏組合やギャングなどの組織に属していることが多いようです。賭場の流れを適度にコントロールし、大勝している客から勝ち分を回収したりするのが仕事です。個人で仕事をする場合とは異なり いかさまが明るみになることは組織に恥をかかせることになります。カジノ全体の信用に関わるので、いかさまディーラーとして雇われるには、技術に対してそれなりに信用が置かれていなければなりません。


先頭へ
 

詐欺師


犯罪者
タイプ:詐欺師
身分:犯罪者階級(最下層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:不定
標準収入:不定
推奨技能
 作業技能:隠密技術
 記憶技能:裏社会/社会情報
 判断技能:会話技術/演技力/駆け引き/観察力
必須専門分野
 裏社会:詐術(知)/犯罪知識(知)
説明:言葉巧みに相手を騙し、金品を取り上げるプロのことです。結婚詐欺や偽株の売買を行う者など様々です。
所持品:なし


○解説

 他人を騙して金品を巻き上げる犯罪者で、演技や口先の技術が達者でなければなりません。彼らの仕事は嘘によって成り立ちます。虚構の存在をいかに本物らしく見せ、どれほど素晴らしいものかを雄弁に語って人々をその気にさせるのです。当然ながら身分や素性を偽らなければなりませんし、時には書類を偽造したりする必要もあります。
 この時代になって詐欺の手口は多様かつ高度化しています。社会構造は複雑化する一方ですが、人民が必ずしもそれについてゆけているわけではありません。変化が激しい社会に不安を覚え、思わずうまい話に手を出してしまうこともあるようです。それから、法制度が犯罪者に対して後手に回ることもあります。そういった隙に巧みにつけこむのも、詐欺師の得意とするところなのです。
 彼らにはそれぞれ専門分野があります。生まれ持った容姿を利用して世間を知らずの娘を騙す結婚詐欺師や、役に立たない新製品の設計図を企業に持ち込んだり、偽の鉱脈の採掘権を売りつけたりする企業詐欺師など、さまざまなタイプの詐欺師が存在します。


先頭へ
 

盗人


犯罪者
タイプ:盗人
身分:犯罪者階級(最下層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:不定
標準収入:不定
推奨技能
 運動技能:軽業/隠身行動
 作業技能:隠密技術
 記憶技能:裏社会
 判断技能:観察力
必須専門分野
 裏社会:裏社会知識【各種】(知)/犯罪知識(知)/盗賊語(知)
説明:盗賊や金庫破り、あるいは置き引きやスリなど、こっそりと金品を盗み出すのが盗人の仕事です。
所持品:なし


サブタイプ:盗賊
推奨技能
 運動技能:軽業/隠身行動
 作業技能:隠密技術
 記憶技能:裏社会/職業知識【盗賊】
 感応技能:知覚力/術法系統【各種】
必須専門分野
 職業知識【盗賊】:業務内容(知)/地域知識【各種】(知)
説明:宵闇にまぎれて家屋に忍び込み、金品を盗み出すのが盗賊の仕事です。その多くは裏組合に属しています。
所持品:鍵開け道具、ロープ


サブタイプ:金庫破り
推奨技能
 運動技能:軽業/隠身行動
 作業技能:隠密技術
 記憶技能:裏社会/職業知識【盗賊】
 感応技能:知覚力/術法【各種】
必須専門分野
 職業知識【盗賊】:業務内容(知)/専門知識【金庫】(知)
 隠密技術:屋内罠(知/技)/鍵操作(技)
説明:銀行の金庫などを専門に狙う盗賊で、非常に高度な技術を要求されます。
所持品:特殊工具、聴診器


サブタイプ:スリ
推奨技能
 作業技能:隠密技術
 記憶技能:裏社会/職業知識【スリ】
 判断技能:観察力
必須専門分野
 職業知識【スリ】:業務内容(知)/地域知識【各種】(知)
説明:他人の懐から財布をかすめ取ります。チームを組んでいることもあります。
所持品:なし


サブタイプ:犯罪親方
推奨技能
 記憶技能:裏社会/職業知識【犯罪親方】
 判断技能:会話技術/演技力/駆け引き/観察力/管理統制
必須専門分野
 職業知識【犯罪親方】:業務内容(知)/地域知識【各種】(知)
 管理統制:管理【一家】(知)
説明:子供たちに犯罪をさせて、その収入で生きている者です。
所持品:なし


○解説

 他人に気づかれぬようこっそりと金品を盗み出すのが盗人の主な仕事です。銀行などを専門に狙う金庫破りや、店先から品物を掠める小物狙い、それから置き引きやスリといった者もこれに含まれます。多くは裏組合に属しており、必要な技術を組織から学んだり、仕事に必要な情報を手に入れたりすることができます。盗品を売りさばく故買屋も通常は裏組合が経営しておりますので、そういった意味でも裏社会に通じている必要があるのです。


・犯罪親方
 子供たちにスリや盗みをさせて、その収入で暮らしています。子供たちの多くは拾ってきた孤児ですが、農村などから売られてくる場合もあります。ほとんどの子供たちは虐待されていますが、稼ぎさえすれば食事は与えられるので、逃げだそうとしないことの方が多いようです。裏組合やギャングの勢力が届かない場所で行っていることもありますが、大抵の場合は上納金を支払っているようです。なお、子供たちはほったて小屋などに押し込められていることが多く、そのような建物を犯罪小屋と呼ぶようです。


○注意点

 盗人の中には術法を使える者も存在します。これらは裏組合で管理されているものですが、どの組合でも教えてくれるというわけではありません。比較的術法の普及している国家で、しかも大きな都市でもなければ術法を習得することはできないでしょう。また、術法の素養がある者も限られますので、全体の割合としてはほんの一握りの存在となります。


○術法

術法系統  魔力操作情報知識感知盗賊隠身
習得条件  組合に所属している以外の資格は特に必要ないが、最低でも術法レベル×20000エランを支払わなければならない。
スタイル  その系統や教える者によって異なる。
使用条件  自由。


先頭へ
 

闇商人


犯罪者
タイプ:闇商人
身分:犯罪者階級(最下層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:不定
標準収入:不定
推奨技能
 記憶技能:職業知識【闇商人】/裏社会/物品情報【各種】/社会情報
 判断技能:駆け引き/観察力
必須専門分野
 職業知識【闇商人】:業務内容(知)/業界情報(知)/地域知識【各種】(知)
 物品情報【各種】:専門知識(知)/鑑定(知)
 裏社会:裏社会知識【各種】(知)/犯罪知識(知)/盗賊語(知)
説明:盗品や麻薬の売買など、裏社会での物品流通に携わる人間です。
所持品:なし


○解説

 盗品や麻薬の売買など、裏社会での流通に携わる人間です。闇商人にも専門があり、それぞれ自分が取り扱う分野の商品に対する深い知識を持っています。多くは裏組合などの組織に属しており、裏社会のしきたりにも詳しいのが普通です。闇商人には縄張りがあり、それを侵す者は何らかの処罰を受けたり妨害が行われるでしょう。


・故買屋
 個人あるいは組織経営の店を持ち、盗品の売買を行うのが故買屋です。盗品は足がつきやすいため、個人で売りさばくのは非常に危険な行為です。特に宝石や美術品は所有者が知られているものですし、買い取ってくれる先もそう簡単に見つかるものではありません。そういった業務を引き受けるのが闇商人の役目であり、持ち込まれる様々な物品に対する知識がなければなりません。

・密輸商人
 非合法な取り引きを行ったり、密輸を手引きしたりする者です。密輸を行う者は港湾管理局の職員などと通じている場合もあります。貴族や企業の依頼で仕事をすることもあります。

・売人
 路上で麻薬などの非合法な品々を販売する者です。警察官の巡回ルートに詳しく、また情報屋などとも繋がりが深いようです。多くは貧民街や歓楽街を徘徊して買い手を見つけるのですが、場合によっては金持ちに商品を売り込むこともあるようです。


先頭へ
 

ギャング


犯罪者
タイプ:ギャング
身分:犯罪者階級(最下層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:不定
標準収入:不定
推奨技能
 運動技能:格闘/近接武器/防御
 作業技能:銃器操作
 記憶技能:職業知識【ギャング】/裏社会/社会情報
 判断技能:駆け引き
必須専門分野
 職業知識【ギャング】:業務内容(知)/業界情報(知)/地域知識【各種】(知)
 裏社会:裏社会知識【各種】(知)/犯罪知識(知)
説明:新興の組織的暴力団のことで、麻薬の売買や密輸などの裏取引や暴力行為によって金銭を稼ぎます。
所持品:なし


○解説

 新興の組織的暴力団のことで、麻薬の売買や密輸などの裏取引や暴力行為によって金銭を稼ぎます。裏組合とよく似た組織なのですが、盗みを主体とした犯罪は少ないようです。古くからある裏組合とは対立しており、徐々にその勢力を広げつつあります。主に歓楽街を牛耳っており、表向きは酒場やカジノなどの娯楽施設や普通の会社を経営しています。もちろん、そちらの方で利益を上げることも決して忘れません。
 ギャングの仕事は多彩で、組織ごとに活動形態が異なります。暴力的業務にしても、商売人に用心棒代や場所代を要求したりするだけでなく、企業の依頼で用地買収のために民家の立ち退きを迫ったり、労働争議に介入したりすることもあるようです。彼らは決して頭の悪い人々ではありません。法の抜け穴をよく知っていたり、経済に対する洞察力を持っている者もいます。ギャングは変化しつつある世の中を最大限に利用する術を心得ているのです。

 組織内部には階級があり、上の人間の命令は絶対です。犯罪という手法によって利益を得ている無法者たちとはいえ、組織のために生きる人間にはかわりないのです。そして、一度組織に入ってしまえば、抜けることは許されません。それでも、こういった道を選ぶしかない人間はどこにでもおり、ギャングは彼らに仕事と利益を与えてくれるのです。ギャングになることを夢見るストリートチルドレンも多く、これからもギャングは勢力を拡大し続けることでしょう。


先頭へ
 

怪盗


犯罪者
タイプ:怪盗
身分:犯罪者階級(最下層)
最低年齢:なし
財産レベル:自由
収入タイプ:不定
標準収入:不定
推奨技能
 運動技能:軽業/隠身行動
 作業技能:隠密技術
 記憶技能:裏社会/社会情報
 判断技能:駆け引き/観察力/捜索技術
必須専門分野
 裏社会:裏社会知識【各種】(知)/犯罪知識(知)
説明:正体不明の盗賊で、組織には属しておりません。義賊だったり、世間を騒がす目的として犯行を行う者もいるようです。
所持品:鍵開け道具


○解説

 正体不明の盗賊の総称で、多くは他に表向きの職業を持っています。義賊や世間を騒がすことを目的とする愉快犯や、あるいは犯罪そのものを芸術と考えていて、複雑なトリックで人々を欺くことに熱意を向ける者など、様々なタイプの怪盗が存在します。共通しているのは、彼らは世間一般の盗人とは違って、金銭だけを目当てに犯行に及んでいるわけではないということです。困っている人を救うためだとか、華麗な手口などの付加価値を大事にするなど、何か他に目的があるのが普通です。
 組織には所属していないため、彼らは裏社会の人間からも敵視されています。怪盗は縄張りを荒らす侵入者であり、彼らが動くことで仕事がやりにくくなる場合も多々あるのです。怪盗の活躍は裏組合の面子にも関わることなので、その活動を積極的に妨害しようとします。
 もちろん、警察も彼らの逮捕には情熱を傾けます。怪盗の犯行は概して世間に大きく報道されるもので、一般の人々は彼らの活躍を喜ぶことさえあるのです。所轄に怪盗が現れた場合、専任のチームが組まれることも珍しくありません。


先頭へ
 


概略強盗暗殺者いかさま賭博師
詐欺師
盗人闇商人ギャング怪盗