裏社会での情報収集に関しては、この裏組合にかなうものはいないでしょう。しかし、一般市民がすぐに裏組合とコンタクトを取れるはずがありません。裏組合のメンバーに直接の知り合いがいるのでもなければ、自力で探し出すか誰かに仲介を頼む必要があります。
○接触
裏組合と直接コンタクトを取るには、組合が経営している店舗(酒場など)を訪れるか、組合の建物を見つけだすということになるでしょう。しかし、これらはそう簡単に区別できるものではありません。とはいえ、裏社会の人間にだけわかる目印は存在するので、その筋の人間であれはさほど苦労なく探し出すことができるでしょう。目印が盗賊語で書かれている場合は、裏社会:盗賊語(専門:知+記憶)の判定に成功しなければなりません。それから、建物の配置や見張りの存在などで区別するには、裏社会:裏社会知識(専門:知+記憶)の判定を行う必要があります。なお、一般的な傾向から判断する場合は、裏社会知識【一般】で判定して構いませんが、その都市や組織に特有の合図がある場合には、個別の裏社会知識の技能で判定しなければなりません。
誰かに仲介を頼む場合は、自分がまず仲介者に信用される必要があります。あなたと会うことで組合が不利益を受けるようでは、仲介した者の立場はありません。それどころか、後で制裁を受ける可能性さえあるでしょう。少なくとも目的を告げるなり身分を明かすなりして、相手を納得させなければなりません。まったくの他人であれば、当然のことながら紹介料を取られます。
仲介を頼めるのは情報屋や乞食、それから組合が経営する店の娼婦など、裏組合員と接触の可能性がある人物となるでしょう。それから、まれに刑事の中にも裏組合のメンバーと顔見知りである者がいます。これは縄張りを荒らす余所者の情報を警察に与えることで、ちょっとした犯罪を見逃してもらったり、裏で組合と通じて私腹を肥やす腐敗警官も存在するためです。
○情報のタイプ
裏組合で取り扱われる主な情報は、当然のことながら裏社会の情報、すなわち犯罪絡みのものになります。組合は登録されているメンバーの名前や行動範囲、盗品の流通情報、犯罪の手口、警察やギャングの動向、金融や輸出入される物品、商人の金の動きなど、非常に多様な情報を把握しております。しかし、これらの全てを金銭で売り買いしているわけではありません。実際に表に出される情報は組合の不利益にならない程度のごく一部のものに限られます。
それから、裏組合は乞食組合や情報屋とも繋がりがありますので、そちらから情報が流れてくることもあります。また、歓楽街の酒場や娼館との間で話された内容や、縄張りの中にある店舗や露店からの情報も手に入ります。
○情報料金
料金は情報屋と同じくらいで、ちょっとした情報でも5000エラン、それなりに重要なものは1〜5万エランほどを支払うことになります。ただし、仕事の種になりそうな内容であれば、その稼ぎの見込みによって料金が上乗せされます。もちろん、組合の縄張りで仕事をする場合には、組合に話をつけた上で稼ぎの一部を納めなければなりません。
○鑑定
裏組合に所属する故買屋では、盗品の売買を行ったり流通情報を教えてもらえる可能性があります。ただし情報を明かしてもらえるのは、組合のメンバーや上得意の客だけでしょう。初めて会ったような人物には、いくら金を積まれたとしても情報を教えることはありません。ただし、外部の人間でも品物の鑑定を行って貰うことは可能です。
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