芸術家

概略音楽家美術家文芸家


 

概略


タイプ 説明
音楽家  オペラ歌手やピアニスト、あるいは作曲家など、音楽に関する芸術家たちのことです。
美術家  画家や彫刻家など、美術品や工芸品を作製する者です。
文芸家  詩人や作家、あるいは作詞家などもこれに含みます。


○解説

 芸術家は身分的に非常に特殊な存在です。基本的には市民階級ですが、一流の芸術家は貴族などの保護を受けて創作活動に専念しており、名誉階級の人間として扱われます。有名な芸術家と親交があることは、社交界ではステータスの1つとして認識されているのです。なお、特定の貴族の援助を受けていても、彼らは雇用者ではありません。出資者の頼みは断れないでしょうが、非常に自由に動ける立場にいる人間です。
 一方で、売れない芸術家は非常に貧しく、他の仕事をしながら生計を立てています。身分も低く、蔑みの目で見られることも少なくありません。彼らが身を立てるためにはただ1つ、世間に認められるだけの作品や技術を提示する以外にないのです。

 芸術家は時代の流れに敏感でなくてはなりません。ですから、文化的に進んだ国家に留学することは珍しくありませんし、各国を放浪して歩く者もいます。


○条件

 芸術家になるために必須とされる条件はありません。美術学校や音楽学校で技術や知識を学んだり、誰か師匠のもとについて修行をしたり、あるいは完全に独学で技術を身につけるものなど様々です。しかし、どこで学んだから大成するというものではありませんし、何年の修行を積んだから必ず技術が身に付くというものでもありません。たとえ若くても才能があれば認められる世界なのです。
 しかし、作品を披露する場がなければ身を立てることはできませんから、芸術に関わる職業人の近くにいた方が有利となります。そのために誰かのもとに弟子入りする者や、若い芸術家同士が集まって生活することが多いようです。


○コネクション

 芸術家は同業者や画廊の経営者などと知り合いです。好事家にも顔見知りがいるかもしれません。また、有名になるためにはコネが必要ですから、一流の芸術家は資産家や上流階級の人間と親交があるはずです。そういった有名芸術家であれば、海外や他の分野の芸術家とも交流があってもおかしくないでしょう。


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音楽家


音楽家
タイプ:歌手(オペラなど)
身分:市民階級(中層)
最低年齢:12歳
財産レベル:自由
収入タイプ:固定
標準収入:実力や人脈によってさまざま
推奨分野
 記憶技能:職業情報【音楽家】/文芸知識/社交界
 判断技能:会話技術/演技力
 感応技能:音楽感覚
必須専門技能
 職業情報【音楽家】:職業知識(知)
 文芸知識:芸術知識【音楽】(知)
説明:主に劇場で歌劇などを歌うことを職業としています。音楽学校で声楽を学んだ者が多いようです。
所持品:楽譜


音楽家
タイプ:演奏家
身分:市民階級(中層)
最低年齢:12歳
財産レベル:自由
収入タイプ:固定
標準収入:実力や人脈によってさまざま
推奨分野
 記憶技能:職業情報【音楽家】/文芸知識/社交界
 判断技能:会話技術
 感応技能:音楽感覚
必須専門技能
 職業情報【音楽家】:職業知識(知)
 文芸知識:芸術知識【音楽】(知)
 音楽感覚:楽器演奏【各種】(技)
説明:演奏会などで楽曲を演奏する者です。楽団に所属する者が多いようです。
所持品:楽器1つ、楽譜


音楽家
タイプ:作曲家
身分:市民階級(中層)
最低年齢:12歳
財産レベル:自由
収入タイプ:固定/不定
標準収入:実力や人脈によってさまざま
推奨分野
 記憶技能:職業情報【音楽家】/文芸知識/社交界
 判断技能:会話技術
 感応技能:音楽感覚
必須専門技能
 職業情報【音楽家】:職業知識(知)
 文芸知識:芸術知識【音楽】(知)/創作【作曲】(知)
 音楽感覚:楽器演奏【各種】(技)
説明:演奏会などで楽曲を演奏する者です。楽団に所属する者が多いようです。
所持品:楽器1つ、楽譜


○解説

 作曲家やオペラ歌手など、上流階級の娯楽としての音楽に携わる者です。創作活動や演奏活動の他にも、貴族のパーティに招かれて演奏を披露したり、あるいは音楽教師として貴族の子弟に音楽を教えることも職務の1つとなります。教会のパイプオルガンを演奏するオルガニストなども音楽家に含まれます。
 特に学歴を必要とするわけではなく、音楽的な才能1つで身を立てることも可能な職業ですが、音楽学校を卒業している方が後々の活動に有利なのは間違いありません。多くは初等学校を兼ねている音楽学校を出て、それから楽団に入って経験を積むようです。さらには弁舌巧みであったり、美しい容貌を持っていることもまた、貴族をパトロンとして持つには重要な要素となるでしょう。実際、音楽家が貴族の愛人であることなど、別段珍しいことではないのです。


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美術家


美術家
タイプ:画家
身分:市民階級(中層)
最低年齢:12歳
財産レベル:自由
収入タイプ:固定/不定
標準収入:実力や人脈によってさまざま
推奨分野
 作業技能:美術作業
 記憶技能:職業情報【美術家】/文芸知識/社交界
 判断技能:会話技術
必須専門技能:なし
説明:キャンバスや建造物の壁などに絵を描くことで生計を得る職業です。
所持品:画材一式


美術家
タイプ:彫刻家
身分:市民階級(中層)
最低年齢:12歳
財産レベル:自由
収入タイプ:固定/不定
標準収入:実力や人脈によってさまざま
推奨分野
 作業技能:美術作業
 記憶技能:職業情報【美術家】/文芸知識/社交界
 判断技能:会話技術
必須専門技能:なし
説明:木や石、金属などに彫刻をほどこしたり、像をつくる職業です。
所持品:彫刻用道具


○解説

 画家や彫刻家、あるいはガラス工芸家など、美術品をつくり出す者はすべてこれに含まれます。特に学歴を必要とするわけではなく、才能1つで身を立てることも可能な職業ですが、美術学校を卒業していたり、有名な画家に師事している方が後々の活動に有利でしょう。美術家の中にも様々なタイプがいて、貴族に召し抱えられている者もいれば、自分の工房を開き多くの弟子を持つものなど実に多彩です。各国を放浪して景色を描く者もいます。
 写真が普及しつつある現在においても、そのままの姿を映し出す写真よりも、ごまかしでも美しく描いてくれる絵画を好む者は多いのです。特に貴族の見合いなどには、写真よりも肖像を渡すのが今でも一般的な風習です。


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文芸家


文芸家
タイプ:作家
身分:市民階級(中層)
最低年齢:15歳
財産レベル:自由
収入タイプ:固定/不定
標準収入:実力や人脈によってさまざま
推奨分野
 作業技能:美術作業
 記憶技能:職業情報【文芸家】/教育知識/文書情報/文芸知識/社会情報/社交界
 判断技能:会話技術/観察力
必須専門技能
 職業情報【文芸家】:職業知識(知)
 教育知識:高等知識(知)/文学(知)
 文芸知識:創作【各種】(知)
説明:小説や論考などを書いて暮らす職業です。新聞や雑誌に連載していることもあります。だいたいは知識人階級として扱われます。
所持品:ペン+インク、原稿用紙


文芸家
タイプ:詩人
身分:市民階級(中層)
最低年齢:15歳
財産レベル:自由
収入タイプ:固定/不定
標準収入:実力や人脈によってさまざま
推奨分野
 作業技能:美術作業
 記憶技能:職業情報【文芸家】/教育知識/文書情報/文芸知識/社交界
 判断技能:会話技術/観察力
必須専門技能
 職業情報【文芸家】:職業知識(知)
 教育知識:高等知識(知)/文学(知)
 文芸知識:創作【詩】(知)
説明:詩をつくることを職業とする人間です。
所持品:ペン+インク、原稿用紙


○解説

 小説家や詩人、あるいは作詞家や劇作家など、様々な文芸活動に関わる者です。書物が普及してきた現在のエルモア地方では、これら文芸家の作品は活字となって人々に親しまれるようになっています。そういった状況から、彼らは思想的にも影響力が強い存在となり、場合によっては国家の行く末を左右しかねないこともあるのです。今まで起こった人権革命に与えた作家の影響は多大なものでした。中には革命家となって民衆を扇動する者も存在するほどです。そして、これからも人民を啓蒙する役目であり続けるでしょう。


○注意点

 芸術家の中では比較的動きやすい職業といえます。取材という名目で積極的に事件に関わることもできますし、有名な作家は信用もあるので、上流階級の人間とも接触しやすくなるでしょう。しかし一方で、思想によって政府に目をつけられることもあります。どのような設定にするかはGMと相談してから決めた方がよいでしょう。


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