技能の種類
交渉事など、判断力が必要とされる行為に関係します。
◆会話技術
うまく会話をしたり演説をするための技術です。
◆演技力
うまく嘘をついたり、何かを演じるための技術です。
◆駆け引き
相手との駆け引きが必要となる対話技術です。
◆観察力
相手の精神状態を推察したり、何かを発見したりするための技術です。
◆統制
集団を指揮したり、何かを教えるために使用する技術です。
◆交友人物
交友関係の広さを示すものです。
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会話技術
○話術(一般:知)
相手を楽しませたり、心をつかむための技能です。会話の中で相手から話を聞き出したり、あるいは芸として人々を楽しませたりと、会話に関する広範な技術です。
ただし、この技能が高くても相手を騙したりできるわけではありません。あくまでも話し上手といった具合になります。また、明らかに相手に質問していることがわかったり、話たくない相手から返事を導き出す場合は、話術ではなく尋問の技能で判定しなくてはなりません。
○信用(一般:知)
初対面の人や警戒している相手に信用させ、心を開かせるために使用する技能です。これに対抗するには、判断抵抗による対抗判定に勝利しなければなりません。
○雄弁 (一般:知)
自分の主義主張を相手に納得させるために使います。政治家や思想家、あるいは研究者が学会で弁舌をふるう際に利用されます。
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演技力
○演技(一般:知)
嘘を隠したり、違う人格を演じる時に使用します。変装と組み合わせることによって、実在する他の人物を演じることも可能です。
演技かどうかを見破るためには、精神判断との対抗判定になります。この判定は演技をしようとする度に行わなければなりません。なお、演じている人物をよく知っている者は、記憶術による対抗判定を行っても構いません。その場合は普段の仕草や癖などから、違いを判断することが可能です。
●所有人格【各種】(専門:知)
パターンとして保持している人格のことで、演技の判定と同様に扱うことが出来ます。判定に成功すれば、設定した人格の通りに演じることが可能となります。
この技能によって他人を演じ続けた場合は、精神判断との対抗判定に破れたとしても、違和感を感じる程度となります。全体としての整合性が取れていないことには気づきますが、相手の前で本来の性格を全く見せていない場合は、違う人格を演じていると気づかれることはありません。
●舞台演劇(専門:知)
舞台などで役割を演じるための専門的な技術です。身振り手振りの演劇技術や立ち位置の計算など、演出的な判断も含まれます。
○誘惑(一般:知)
自分を魅力的に見せて異性を魅了し、誘惑するために使用します。これに対抗するためには、判断抵抗による対抗判定に勝利しなければなりません。ただし、判定に成功しても、あくまでも相手に自分のことを異性として意識させる程度にとどまります。好みに合うかどうかはまた別の問題ですし、その後の態度次第では見限られてしまうこともあるでしょう。
・対抗判定:判断抵抗
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駆け引き
○交渉(一般:知)
商談など、駆け引きを主体とする交渉に使用します。相手を騙す技術ではなく、相手の欲するところを的確にとらえ、双方が納得する条件を判断する能力です。商売人たちはこの技能に卓越しています。交渉を成功させるかどうかだけでなく、相手の発言から妥当なラインを判断するためにこの技能を用いても構いません。
対抗判定に用いることができるのは、同じく交渉か判断抵抗の技能になります。勝利した側が有利な条件を提示し、相手に納得させることができます。結果は成功の度合いによって上下するでしょう。ただし、これは詐術とは異なり、明らかに損害が出るような取引き条件を相手に承伏させることはできません。プレイヤーが持ち出した条件が明らかに不当なものである場合は、技能で判定する必要はありません。その辺りの常識についてプレイヤーが気づいていないようであれば、一般常識(記憶:知+一般)の判定を行って、それを教えてあげても構わないでしょう。
○賭事(一般:知)
賭事を有利に運ぶために使用する技術です。手札や場に出ているカードからゲームの展開を予測したり、ちょっとした表情や仕草で相手を騙したりなど、賭事に関する全般的な判定に用います。それから、賭博での不正を見抜いたりするための判定にも利用することができます。その場合は、相手の手練との対抗判定となります。
○威圧(一般:心)
高圧的な手段や恫喝で相手を萎縮させる技術です。判断抵抗による対抗判定に失敗した場合は、一時的に軽い精神的ショックを受けた状態になります。ただし、一度でも相手に抵抗されてしまった場合には、同じ手段による脅しは一切効果を示さなくなります。
○尋問(一般:知)
真実を話したくない人から話を聞き出すための技術で、軍や警察、あるいは諜報機関のような場所でよく用いられます。これは明らかに質問していることがわかるので、相手は判断抵抗による抵抗判定を試みることができます。
長い時間をかけて連続で尋問を行った場合、判断抵抗にマイナスの修正を加えて判定しなければなりません。また、拷問など肉体的な苦痛を与えた場合は、さらに不利な修正を受けることになります。・対抗判定:判断抵抗
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観察力
○精神判断(一般:知)
相手の顔色や仕種から心情を読み取る技能です。嘘や演技を見抜いたり、ある状況における集団の行動を予測したりといったことが可能となります。
相手の嘘や隠していることを見抜こうとする場合には、演技や判断抵抗との対抗判定に勝利しなければなりません。判定に勝利した場合、GMは成功の度合いに応じて適当な情報を与えて下さい。
○観察(一般:知)
主に違和感に気づくための判定に用います。これは捜索や精神判断などの積極的な行為ではなく、あくまでも直感的な判断となります。基本的にGMの指示で判定を行うようにして下さい。また、与える情報もあまり直接的ではない方がよいでしょう。全体に難易度を少し高めに設定しても構いません。
変装やカモフラージュなどで意図的に隠されている場合は、相手との対抗判定に勝利しなければなりません。また、科学に関する専門的な知識などが必要である場合は、それらとの同時判定を行ってもよいでしょう。いずれの場合にせよ、判定を行うこと自体が大きなヒントにならないように、GMは細心の注意を払う必要があります。
・対物観察
その場所の状態や物体の変化に気づくためのものです。判定に成功すれば、当然あるはずのものが存在しないことや、逆にそこにあってはおかしい物品が存在するなど、ちょっとした状況の差違に疑問を抱くことができます。・対人観察
ちょっとした仕草や口調、あるいは服装などから素性を判断するための判定です。変装に気づく場合にも、この技能による判定に成功しなければなりません。これはあくまでも見た目からの判断であり、心情的な変化については精神判断による判定に成功しなければなりません。
○捜索(一般:心)
隠されたものを発見する判定で、観察とは違って積極的に何かを探す場合に用います。GMは難易度を教えずに判定を行わせ、達成値によってその結果のみを告げます。判定の成否にかかわらず、GMは判定が成功したかどうかを教えてはいけません。見つかったのか見つからなかったのか、それだけを告げるようにして下さい。
カモフラージュなどで意図的に隠蔽したものや、潜伏している相手を探し出す場合には、対抗判定で勝利しなければなりません。
・追跡
足跡や車輪の跡など、残されている何らかの痕跡から判断して後を追跡したり、移動距離や人数などを推測したりするための技能です。相手が意図的に隠蔽工作を行った場合は、カモフラージュなどとの対抗判定に勝利しなければなりません。なお、雨や風などで痕跡が薄れている場合は、いくらかの不利な修正を受けることになります。
○尾行(一般:知)
相手に気づかれずにあとをつけるための技能で、基本的に町中のような野外ではない場所で用います。追跡とは異なり、見えている目標を物陰に隠れたり、人影にまぎれながらつかず離れずついてゆく技術です。
・対抗判定:観察
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統制
○指導(一般:知)
人に何かを教える時に使用する技能です。自分の身につけている技術や知識を、正確かつスムーズに人に伝えるために必要となります。
○指揮(一般:知)
人々を統率し、思い通りに動かすために使用します。混乱している場を沈めたり、民衆を扇動するといった使われ方もします。軍の士官などに要求される能力です。
●管理【各種】(一般:知)
スケジュールの調整や仕事の割り振りをするなど、個人や集団の活動を滞りなく行わせるための準備・運営に関する技能です。特定個人や集団、あるいは動物の種類ごとに習得する必要があります。
・種類:特定個人/特定集団/動物...etc.
・特定個人
特定個人の行動を管理するための技能で、秘書や従者などに必要とされます。雑事を主人の代理で行うこともありますので、そういった細々とした処理を忘れずに遂行できるかの判定にも用います。・特定集団
店舗、教室、組合、部隊、教区といった集団の業務などを管理します。・動物
牛や羊の群れをうまく誘導したり、長期の計画的な世話を行う場合に用います。
●動物調教(専門:知)
動物を手なづけたり、調教して仕事を覚えさせたりすることができます。命令の内容が高度であったり、動物の知能が低かったりするほど難易度は高くなります。
また、この技能を使えば、興奮している動物をなだめたり、意識をよそにそらしたりということも可能となります。この場合は、相手の動物の判断抵抗との対抗判定になります。GMは周辺の状況と成功の度合いによって、攻撃を中断したりその場を去ったりという具合に、動物の反応を決定して下さい。
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交友人物
交友関係の広さを示すもので、判定に成功すれば特定の知り合いをゲームに登場させることが出来ます。これは単なる顔見知りや名前を知っているだけの存在ではなく、ある程度親しい関係の相手となります。ただし、何か頼み事をしたとしても、その人物が協力してくれるとは限りません。また、詳しい設定についてもGMが決定する権利があります。
1種類の個別技能に含まれる知り合いは[副技能値×1]人までとなり、それ以上の知り合いを作りたい場合は、新たに社会交友【各種】の技能を獲得しなければなりません。
○個人交友(一般:知)
過去にそのキャラクターが交友関係を持った可能性がある相手です。特に分野や業種に限定する必要はありませんが、身分は自分と同じものに限られます。
●社会交友【各種】(専門:知)
個人交友に含まれない範囲の知り合いです。
・種類:職場/学校/所属集団/趣味...etc.
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