○利用法
このゲームにおける術法の役割は、単にPCやNPCが利用できる手段だけのものではありません。GMはこの他に、術法を変異現象と先史文明の発掘品のネタとして利用することができます。
・変異現象
変異現象によって起こりうる事態というのは、基本的に術法による変化と大差ないものです。しかし、これは設定のために用いることができる参考資料と考えて下さい。術の規模などの要素は無視して構いませんし、幾つもの術の効果が複合的にあらわれることもあります。・先史文明
科学魔道文明の技術というのは、実は機構的には術法と大差ないものなのです。しかし、こちらは体系的に整備された科学であり、細部までコントロール可能な高度な技術となります。
もちろん、原理が同等のものであるというだけで、実際の使用法は術法とは全く異なるものと考えて差し支えありません。実際、これまでに発見されている発掘品も、霊子機関やエネルギー砲のようなものばかりであり、オカルト的な要素を含むものなどは発見されておりません。
GMはあくまでも、術法のように超常的な効果を引き出すことができる科学技術として認識して下さい。ただし、変異現象の影響で発掘品の殆どは機能を失っており、それほど高度な機械が発見されることはほぼあり得ません。あってもレベルの低い技術であったり、あるいは作成者の意図しない効果を示すような品となります。
○術法の可変性
術法は非常に可変性に富んだ技術です。たとえば術法変化技能を用いて要素を変化させれば、1つの術でもさまざまな局面に対応させることができるようになります。
・新しい術法の確立
このようにして、ある組み合わせによって出来上がった効果を1つの術法のかけ方として定着させると、それは新しい術法として確立します。たとえば香水系の術法がいい例で、あれは他の系統にある術法を香水という形で固定しているのであり、条件発動を組み合わせることで出来上がった術法なのです。それが非常に長い時間をかけて香水師たちに改良され、今では立派な系統の1つとなっています。
GMが認める限りにおいては、こういった改造も導入して構いません。ただし、短時間で簡単にできるというものではありませんので、それなりのバックグラウンドの設定が必要となるでしょう。・レベルの変化
なお、これと同じ理由で術のレベルを変化させても構いません。高レベルの術の多くは、術法を発動させるまでの手順が非常に複雑です。しかし、よく利用されていた術は手順が効率化されており、1レベルか2レベルほどレベルが下がることがあります。逆にほとんど使われずにいた場合は、構成が未熟なままで残っているのです。また、術法のスタイルがその術の構成に向かない場合も同様です。同じような内容でもレベルや効果が若干違うのは、このような理由によります。
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