移動力
キャラクターは怪物から逃げたり、あるいは誰かを追いかけたりすることもあります。ここでは、この時に基準となる移動力について説明します。
・基準
移動力は0以上の数値で表され、PC、NPC、機械(交通機関)のすべてにおいて、同じ基準で書かれています。移動力1はだいたい時速4kmとなります。時速20kmならば移動力5です。
なお、移動力0だけは少し特殊な扱いとなり、非常にゆっくりではあるが静止ではない場合の移動力となります。たとえば這って歩くなどの場合は、移動力0として扱われます。移動できない場合は移動力なし(あるいは一)と表記することになります。・移動力の計算
キャラクターの基本移動力は主能力値の技の値となります。これは小走り程度の速さで走る場合の移動力であり、1秒につき基本移動力mの距離を移動することができます。
速度を上げる場合は、これに追加移動力が加わります。人間の場合、追加移動力は0〜4までの数字になります。全力で移動する場合には追加移動力の4を加えて、1秒間に[基本移動力+4]mを移動することができます。ただし、移動力なしの場合は追加移動力を加えることができません。・装備修正
移動力は装備による低下が起こります。これは便宜上、防具の回避修正であらわされます。防具を身につけている場合は、その時点での移動力に回避修正を加えた値になります。これはマイナスの修正値に関してのみであり、楯によるプラスの修正値は無視して下さい。
回避修正が−1の防具を身につけている場合は、全力疾走でも基本移動力+3までの速度しかでないことになります。ただし、この時の移動力は最低でも1までしか下がりません。
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競走
キャラクターはゲームの中で競走を行う場合があります。競走に関する判定には走力(一般:技/体+運動)の判定を行います。全速力で走ることが可能な距離の場合は、主能力値の技を用いて速さを判定します。持久力を必要とする長い距離を一定のペースで走る場合には、体を用いて判定することになります。
競走の結果は移動距離で示されることになります。移動距離は移動力から換算される距離に判定の達成値を加えたものです。これは戦闘ラウンドと同じく、5秒単位で決定されるものです。
○短距離走
全速力で走ることが可能な距離の場合、主能力値の技を用いて判定します。怪物から逃げる時や誰かを追いかける時などは、この技能を用いて判定を行って下さい。
ただし、連続で全力疾走できるのは、キャラクターの[体×100]mまでの距離に限られます。それ以降は100mごとに移動力が1ずつ落ちてゆきます。基本移動力も含めて移動力が0になった場合は、それが短距離走の走り方で連続移動できる限界です。ある程度の時間、休憩をはさまなければ再び走ることはできません。
移動距離は[移動力×5+達成値]mとなります。たとえば、基本移動力が2のキャラクターが全力で5秒間走る場合、短距離走の達成値が7であれば、(2+4)×5+7=37m移動できたことになります。この場合、達成値が0であっても移動力の分だけは動くことができます。
○長距離走
持久力を必要とする長い距離を一定のペースで走る場合の判定で、主能力値の体を用います。長距離走の場合は、1時間単位で距離を計算します。
長距離を走る場合は、追加移動力1を加えることが可能となります。キャラクターは通常、[体×10]kmまでの距離なら、ゆっくりしたペースで走ることが可能です。これ以上の距離を走る場合は、移動力が1ずつ下がってゆきます。基本移動力も含めて移動力が0になった場合は、それが移動できる限界となります。それ以上を走ることはできず、十分な休息をとらなければなりません。
長距離走の判定では、達成値1につき400mの距離を移動できることになります。移動力1は時速4kmですから、移動距離の計算式は[移動力×4+達成値×0.4]kmとなるわけです。
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乗り物の操縦
全身を使って操るような乗り物の操縦は、主技能値の運動に属する騎乗操縦の技能となります。それ以外の機械の場合は、作業技能に属する機械操縦の技能を用いて運転を行います。
普通に走らせる時は特に判定を行う必要はありませんが、悪路を走行させたり障害物を回避する場合には、操縦の判定が必要となります。また、操縦を行いながら他の行動を取る時には、操縦の技能と同時判定を行わなければなりません。
○周辺状況と基準
まず最初に、移動力が難易度の基準となります。移動力が5(時速20km)上がるごとに難易度を1上昇させて下さい。これに下の表にある難易度の基準を加えたものが、最終的な操縦判定の難易度となります。
この他に、急カーブなどの運転が難しい場所でも、幾らか難易度が上昇することになります。難易度の程度はGMが任意で決定して下さい。
◆難易度の基準
難易度 状況 1 砂利道や草むらなど舗装されていない場所 2 非常に狭い道や小さな石ころなどの障害物がある場所 4 人混みを走り抜ける場合や急斜面、凍結した道路など
◆周辺状況による修正値
修正 状況 −1 小雨など悪天候の場合 −2 強い雨や木の枝などで視界が悪い状況 −4 暴風雨の中や先が殆ど見えない状況
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