技能の種類
知覚力に関わる行為や、術法および霊感などの霊的な能力が重要とされる判定に使用します。
◆知覚力
五感および霊感に関する判定に用いる技能です。
◆空間感覚
空間把握を行う場合の判定に用います。
歌唱や音感など、音楽についての判定に用いる技能です。
◆発想力
直感的な発想力に関する技能です。
◆術法
術法に関する技能です。術法系統はそれぞれ分野技能として扱われます。
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知覚力
○視覚(一般:心)
遠くのものや暗闇の中で何かを判別したりする時など、ものを正確に見るための能力です。視覚の判定には、周辺状況によっていくらかの修正が科されることがあります。視界が良好ならば問題ありませんが、周囲の明るさや遮蔽物の有無によって、いくらかのマイナス修正を受けることになります。
○聴覚(一般:心)
扉や壁の向こうの音や、離れた場所の音を聞き取る時に使用する技能です。騒がしい場所で特定の人物の声を聞き分けたりする場合にも、この技能で判定します。GMは状況によって難易度を決めて下さい。
難易度や修正値は、音源までの距離や周囲の音の大きさによって変化します。また、金属製の鎧などを身につけている場合は、回避修正の分だけ判定に修正を受けることになります。間に障害物がある場合も同様で、適当な修正値を与えて判定させて下さい。コップや紙筒を丸めてあてがうなどの工夫をした場合は、+1の修正をあげてもよいでしょう。聴診器であれば+2となります。
また、忍び足を行っている人物の足音が聞こえるかどうかという場合には、相手との対抗判定になります。周辺の騒がしさによっては、いくらかのマイナス修正を受けることがあります。
○嗅覚(一般:心)
匂いをかぎわけるために用いる技能です。異臭に気づいたり、特定の香りを判別したりといった判定に用います。
○味覚(一般:心)
味を正確に感じ取るための能力です。料理の味付けや、食品に混入された異物に気づいたりといった判定にも使用します。
○触覚(一般:心)
何かに触ってみた感触から、温度や質感などが判断できます。
医者が触診などを行う場合にも、この技能で判定を行う必要があります。また、スリを行われた場合に、それに気づくかどうかなどの判定にもこれを使用します。その場合は、相手の手練の技能との対抗判定となります。
○霊感(一般:心)
虫の知らせや直感、あるいは霊体の感知など、物事を霊的に感じる力のことです。霊感の強い者は、他の人が見えない霊が見えたり、危険が迫った時になんとなく悪寒がしたりということが起こります。また、瘴気や術法のかかっている空間などでも、なんとなく嫌な感じがしたりすることがあります。
この技能は受動的に用いるもので、基本的にはGMの指示で判定を行って下さい。また、達成値がいくら高くても、原因が判別できるわけではありません。
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空間感覚
○地理感覚(一般:心)
周囲の状況から判断して、だいたいの方向を割り出すことができます。また、一度通った道を把握したり、大雑把な地図を見て目的地を目指す場合において、迷うかどうかを判定するためにも用います。この能力が高ければ、目印がないところや見知らぬ場所でも迷わずにすみます。
また、暗い中や周囲が見えない状態で移動した場合でも、感覚的に移動距離を類推したり、ルートを特定することも可能となります。ただし、いくら達成値が高くても、あくまでも感覚的なものに過ぎませんから、それほど正確に割り出すことは出来ないでしょう。
○バランス(一般:心)
バランス感覚を必要とされる場合の判定に使います。塀の上を歩いたり、綱渡りをするような場合などに判定を行って下さい。ただし、曲芸【各種】の技能を持っている場合は、そちらで判定を行っても構いません。
また、バランスが悪い場所で何かの作業を行う場合は、この技能と同時判定を行わなければなりません。GMは適当な難易度を設定して、判定を行わせて下さい。・バランスの回復
バランスを失ってしまった場合にも、この技能での判定を行って下さい。判定に成功すれば、体勢を立て直すことが出来ます。
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音楽感覚
○歌唱(一般:心)
歌を美しく歌うための技能です。決まった歌詞を正確に歌うためには、GMが適当に設定した難易度以上の達成値を出さなければなりません。
○音感(一般:心)
音を正確に聞き取り、判別するための能力です。音楽家になるには、この能力に優れている必要があります。音楽に関しての品評を行う場合には、この技能で判断します。
●楽器演奏【各種】(専門:技)
楽器を上手に演奏するための技術です。
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発想力
○発明(一般:知)
直感的に新しい技術を考え出したり、独創的な発想を形にしたりするための能力です。これは機械知識などの専門分野の技能と一緒に用いるもので、同時判定を行わなければなりません。
この技能はプレイヤーの発想がこの世界のものとして妥当であるのか、キャラクターの知識や経験と照らし合わせて判断するためにも使用します。いかに発想がすぐれていても材料や技術がなければ、その発明は形にすることはできないのです。また、そのキャラクターが詳しくない分野に関する発明をしようとする場合に、それを制限するためにも用いることができます。この判定に成功しなければ、プレイヤーが考えたことをキャラクターが思いつくことはできません。また、判定に成功したとしても、それがこの世界の科学では実現不可能であったとすれば、それを無理だと判断するだけに終わります。
判定の際に致命的失敗をした場合、それが無茶な発想であることを気づかずに論文にしたり、あるいは作製に取り掛かることでしょう。しかし、それは明らかに実現不可能なことですから、必ずその発想は他の研究者に否定されたり、完成できずに終わることでしょう。開発や作動に危険を伴う機械であれば、製作途中で事故が起こることも考えられます。あるいは、一応それらしいものが出来上がっても、運転中に不具合が起こったりすることもあるでしょう。
○謎解き(一般:知)
推理を行うために用いる技能です。犯罪事件の謎を解いたり、パズルを解いたりするための判定に用いて下さい。この技能で謎そのものが解けるわけではありませんが、この判定に成功すれば解決のためのヒントを貰うことができます。
この技能は推理シナリオなどで行き詰まったりした場合に用いるとよいでしょう。犯罪現場に残されている状況の何がおかしいのか、証拠物件から何が推察でき、どこに行けばそれを調べられるのかといったことについて、GMは必要に応じて適当な示唆を与えるようにして下さい。また、科学や犯罪に関する知識など、ある程度の専門的な知見を要する場合は、それらとの同時判定を行っても構いません。
なお、あまりヒントを与えすぎてもプレイヤーは楽しくありませんので、どうしても必要な場面でのみこの技能で判定させるようにして下さい。与えるヒントも、一般的な考え方を提示する程度にとどめておいた方がよいでしょう。
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術法
魔術に含まれるすべての系統と、呪芸術の系統に含まれる香水系、呪歌系の術法です。術法系統はそれぞれ分野技能として扱われます。詳しくは術法データのパートを参照して下さい。
・対抗判定:精神抵抗
・主能力:心
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