情報を集めるために金銭的な代償が要求される場合があります。正式な依頼ではなくても、こちらの誠意を形にして見せるというのは重要なことです。たとえば乞食や都市浮浪児が相手であれば、タバコやちょっとした食べ物の差し入れをすれば口が軽くなるものです。酒場で酒を一杯頼んだり少額の品を購入するといったちょっとした気配りは、いつも心がけておくとよいでしょう。
うわさ話程度であればともかく、正式にそれを商売としている者から情報を買ったり、調査や鑑定の依頼をする場合は、それなりの金額がかかります。以下にその目安を示します。
○探偵
探偵に調査を頼んだ場合は、それなりの依頼料を支払うことになります。依頼の内容や日数によっても上下しますが、1ヶ月ほどの情報収集に関していえば基本料金は最低5万エラン、日当は5000〜10000エランほど支払うことになるでしょう。それに加えて経費もかかりますし、依頼の内容によっては危険手当を要求されることもあります。なお、基本料金は前金として先に支払わなければなりません。また、これらの料金は依頼の成否に関わらず要求される金額です。
○何でも屋
何でも屋はだいたい探偵の半額くらいの料金で仕事を請け負います。探偵の顧客が比較的裕福な人間であるのに比べて、こちらは庶民でも依頼しやすい金額となっています。ちょっとした探し物程度であれば、むしろこちらに頼むのが普通でしょう。
○情報屋
情報を取り扱う職業の中でも、もっとも速く正確性が期待できる相手です。また、個々の情報屋は専門性が強く、かなり踏み込んだ内容の情報を入手しています。その分だけ価格設定は高めとなり、ちょっとした情報でも5000エラン、それなりに重要なものは1〜5万エランほど支払うことになります。料金は確証の有無や与える情報量によっても多少変動します。単なる噂程度の話ならば、それほどの金額が要求されることはないでしょう。
○乞食組合
情報屋より料金は安くすみますが、内容は一般的なものになります。しかし、都市の人間の出入りを最もよく把握しているのは彼らであり、この点については情報屋よりも頼りになる場合があります。ある程度役に立つ情報であれば、料金は最低でも2000エランは必要です。これもやはり内容や情報の信憑性によって変動します。それから、裏組合など他の組織にも流した情報は、いくぶん値が下がることになります。
○裏組合
裏社会での情報収集に関しては、この裏組合に叶うものはいないでしょう。料金は情報屋と同じくらいですが、仕事の種になりそうな内容であれば、その稼ぎの見込みによって料金が上乗せされます。もちろん、組合の縄張りで仕事をする場合には、組合に話をつけた上でさらに稼ぎの一部を納めなければなりません。
上に挙げた価格設定は一般的な例であり、実際の情報料には基準というものは存在しません。大した情報でなければ手土産と引き替えに教えてくれるでしょうし、自分が持っている情報と交換することもできます。稼ぎが見込めるような情報であれば、後の収益に見合った金額を請求されるでしょう。この場合は、稼ぎの10%程度の出費は覚悟しなければなりません。
なお、情報は必ずしも自分が独占できるものとは限りません。他の人間にも売り飛ばせばまだまだ金になるのですから、口止めにはそれなりの見返りが要求されます。場合によっては、情報そのものよりも高い金額を支払うことになるでしょう。また、キャラクターがその情報を知っているということ自体も、売買され得る情報の1つとなります。これを隠すためにもそれなりの口止め料が必要です。武力で黙らせることも可能でしょうが、今後その相手および組織を敵に回すことになるでしょう。また、悪い噂が周辺に流れることも考えられます。これは明らかな不利益となりますので、なるべくであれば止めるべきことです。
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