鏡界士協会


 


 ルワール大公国に特有の鏡の檻現象と呼ばれる変異現象や、鏡魔という怪物による被害者を救うために生まれた同業者組織です。これは鏡界士だけで構成されていた術法協会の特別支部だったのですが、現在はルワール大公国から助成金を得て、独立した協会組織として活動しています。
 鏡界士は準公務員という立場であり、魔鏡系術法を駆使して問題に対処します。なお、鏡界士というのは協会に所属している魔鏡系術法の使い手のことをいい、それ以外の者は鏡界士と呼ばれることはありません。


○門

 鏡界士協会は聖暦723年に成立したものですが、その頃の古い制度を未だに引きずっています。鏡界士は徒弟制度とほぼ同じ形態で人員を育成し、門と呼ばれる一派に入って修行を積みます。師匠や兄弟子の指導を受けて術法やその他の対処法を学び、一人前と認められた時点で国家に登録されることになります。
 ただし、国家とは無関係に独自で活動していても、それが咎められるということはありません。もっとも生活の保障は一切なく、国家や同業者の協力もほとんど得られない可能性があります。


○階級

 鏡界士には次のような階級があります。

階級 説明
門匠  一門のトップに立つ鏡界匠で、門下にある全ての鏡界士の行動に対して責任を取る立場となります。
鏡界匠  師匠として弟子を取ることができる立場です。
魔鏡士  一人前の鏡界士として認められた者で、この階級以上が準公務員として扱われます。
見鏡士  見習いの立場で、雑用やアシスタントをこなしながら術法や対処法を学んでゆきます。


○派遣

 鏡界士は国を幾つかの地方に分けて職務を担当しています。基本的に、県(小州)や都市といった範囲を1つの門が担当し、仕事は一門を率いる師匠の指示によって行われます。
 魔鏡師や鏡界匠として門匠に認められたものは、一門の担当区域の中の、さらに小さな地区を担当することになります。これは個人が派遣されることもありますし、見鏡士クラスの弟子数人をアシスタントとして一緒に派遣することもあります。なお、鏡界士はどんな小さな村にも必ず1人は派遺されます。

・鏡魔対策
 変異現象の1つである『鏡の檻現象』であれば、見鏡士を派遣して対処にあたらせることもありますが、鏡魔となれば話は別です。鏡魔は非常に強力な怪物ですので、その場合に限り鏡界士は複数人でチームを組んで仕事をします。通常はそれほど大人数で仕事をすることはありません。


先頭へ