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人物情報


○一般社会

・一般的な有名人
 特定の人物について知っているかどうかは、記憶術(一般:知+記憶)の技能で判定します。ただし、これは作家や政治家など、一般社会に名前が知られている可能性のある人物についてのみとなります。

・特定分野の有名人
 特定の職業や地域での有名人は、職業知識(専門:知+記憶)や地域知識(専門:知+記憶)、あるいは社交界知識(専門:知+記憶)や裏社会知識(専門:知+記憶)といった、その分野に関する技能での判定となります。

・知名度
 獲得特性の知名レベルを持っている場合は、その分だけ難易度が下がることになります。


◆難易度の基準

難易度 状況

・記憶術:他国の王や元首の名前、最近のニュースで大きく取り上げられた人物など
・地域知識:地域の名士、領主の一族など
・職業知識:同じ職業の中で地位の高い人物、大会社の社長など

・記憶術:自国の政治家、有名な作家や芸術家、ちょっとした記事に取り上げられた人物など
・地域知識:地域の世話役や有名施設の管理者、有名店の主人など
・職業知識:職業の人物でやや顔が知られている人物、関連する職業の中で有名な人物など

・記憶術:一般的にあまり注目されていない分野の有名人、小さな事件を起こした者など
・地域知識:その地域に住む一般人、商店の勤め人、あるいは頻繁に通行する者の容姿や特徴など
・職業知識:同じ地域の同業者、関連する職業の中でわりと有名な人物など


○階級

 上流階級の人間や軍人などは、位が高いほど人に顔を知られていることになります。

・難易度
 その階級における難易度の基準は以下の通りになります。


◆難易度の基準

難易度 貴族 聖職者 軍人

 国王、大公   最高位、聖人  元帥、最高司令官

 公爵  主教、枢機卿など  

 侯爵    将官、司令官

 伯爵  司祭長、司教など  

 子爵    佐官

 男爵、領主騎士    
 準男爵、一般騎士  司祭、神官長など  


・技能の種類
 これらは基本的に専門知識による判定となります。一般技能で代替する場合は、地元知識や記憶術の技能を用いることができます。ただし、記憶術を使用する場合は有名人の判定として扱いますので、一般社会に対して名を知られていない人物は、いくら達成値が高くても全く情報を得られないことになります。


◆判定に用いる技能

対象 専門技能 一般技能

貴族
 社交界知識
 社会制度【各種】
 地域知識【各種】
 記憶術

聖職者
 聖職知識【各種】  信者知識【各種】
 地域知識【各種】
 記憶術
軍人  軍事知識【各種】  地域知識【各種】
 記憶術


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怪物知識


 エルモア地方には変異現象によって生まれた怪物や、死にきれずに現世を彷徨い歩く、不死者と呼ばれる不浄の存在などが徘徊しています。このような怪物を見つけた時や話を聞いた時は、それがどのような怪物なのかを判別する知識判定を行います。

・不明度
 これは不明度を難易度とした判定で、成功値によって得られる情報が変わります。判定を行うための基本条件は、怪物を直接目撃した場合か、その怪物の正確な名称や詳細な描写を聞いた場合となります。もし、足跡や抜け毛といった痕跡からの断片的な情報や、不完全な描写や噂話などを手がかりとする場合は、いくらかの不利な修正を受けることになります。また、見た目が人間にしか見えないものは、正体がわかる手がかりがなければ、そのものを見ても判定を行うことができません。

・技能分類
 一般知識と専門知識では得られる情報の内容が異なります。専門知識での判定は一般知識の内容も含みますが、一般知識では専門知識で得られる情報を知ることはできません。また、一般知識の場合は、必ずしも正しい知識が得られるとは限りません。これは一般的な認識として知られている程度の話であり、噂や伝承による内容や間違った情報が含まれている場合もあるのです。より正確で詳しい情報が得たい場合は専門知識による判定を行うか、文献などの記録を調査する必要があります。


○技能の種類

 判定に用いる技能の種類は、それぞれの怪物データの中に記載されています。一般に以下のような技能を用いますが、地域知識や伝承知識で一般知識の判定を行うことができる場合もあります。また、代替できそうな技能があれば、それを一般知識の判定に用いても構いません。


◆判定に用いる技能

対象 専門知識 一般知識

一般動物
変異獣
竜族

生物学
博物学

動物知識

リビングデッド
不死族
霊魂

異端知識【不死者】

教義知識
信者知識
怪物知識
魔族

異端知識【魔族】

教義知識
信者知識

精霊

異端知識【精霊】

怪物知識

霊獣

異端知識【霊獣】

怪物知識

異形のもの

異端知識【異形】

怪物知識

魔道生物

魔術学

術法知識


◆情報による修正値

修正 状況

−2
 食性や生活環境、特徴ある痕跡、不完全な描写など

−4
 特徴のない足跡や羽根、マーキングの痕、誇張の含まれる描写や噂話など


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術法知識


○技能の種類

・術法知識
 術法知識(一般:知+記憶)の技能では、異端の存在や職業術法師の種類などについて判定することが出来ます。ただし、これはあくまでも一般的に広く知られている内容についてわかるだけであり、術の種類や効果についてわかるものではありません。また、異端術法師については不正確な内容の言い伝えが多く、判定に成功しても正しい知識を得られるとは限りません。

・魔術学
 魔術学(専門:知+記憶)の技能を習得している者は、術の効果から種類や系統を特定したり、逆に術の名称から内容を推測することができます。また、魔術学があれば、他人に術を教えることが可能となります。


○魔術学の習得

・一般ルート
 魔術学を習得できる場所は、基本的に術法協会か宗教機関、あるいは社会的に認知されている職業術法師の協会に限られます。しかし、術法協会は会員のみが受講可能で、10万エランの料金を支払わなければなりません。宗教機関では料金はかかりませんが、習得できるのは聖職者(神徒以上)に限られます。いずれの機関においても、外部のものに教えることはありません。

・裏のルート
 裏の世界やその他の異端術法師も、この技能を身につけている場合があります。しかし、その場合は金銭や組織の階級には関係なく、技能を習得している相手次第で教えてもらえるかどうかが決まります。このようなルートで魔術学を習得する場合は、GMがその可否を判断して下さい。


○術の推測

 魔術学の判定に成功した場合、特定の術について知識を引き出すことができます。術の系統や名称がわかっている場合は、それがどういう術なのか内容を特定することが可能となります。逆に術が行使される現場を目撃したり、あるいは術の痕跡が残っている現場を見た時に、その術が何であるかを推測することもできます。
 基本的な難易度は術のレベルとなりますが、習得制限などによって数値は変化します。ただし、どのような条件にあっても難易度は1までしか下がりません。
 判定の基準となる条件は、その術を行使した現場を目撃した場合、あるいは術の系統と名称がわかっている場合となります。間接的な情報の場合は、マイナスの修正値を加えて判定を行います。

 以下に難易度と修正値の基準を示します。


◆難易度の修正

難易度 状況

±0
 習得制限○

+1
 習得制限△
+2  習得制限×
+4  習得制限◇

◆状況による修正値

修正 状況

+4
 自分の所持する系統の術

+2
 一般術法に含まれる術、系統がわかっている状態での判断

±0
 系統が全くわからない状態での判断

−2
 異端術法に含まれる術、状況の説明からの判断

−4
 秘匿術法に含まれる術、痕跡を見て判断
その他  地域による制限


○成功値

 魔術学の判定に成功した場合、以下のことがわかります。

◆成功値と情報

成功値 得られる情報

±0
 その術の存在の有無と、類似する術が含まれる系統を特定できる

+1
 その術が持つだいたいの効果を特定できる

+2
 術の名称と正確な系統を特定できる

+3
 術の要素をだいたい特定できる。術の効果を正確に特定できる

+4
 その術について、全ての情報を正確に特定できる


○魔道生物

 術法によってつくられた怪物などは、魔術学による判定で判別することができます。これは専門知識として扱い、判定方法は通常の判定に準じます。一般技能によって判定を行う場合は、術法知識の技能を用いることになります。


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