その他の移動

登攀\跳躍\水泳


 

登攀


 木や壁を登る必要がある時は、登攀の判定に成功しなければなりません。判定の難易度は目標とする高さによって決まります。


○登攀(一般:技+運動)

 梯子やしっかりした足場があれば特に判定の必要はありませんが、木や壁などをよじのぼる場合には、登攀の判定に成功しなければなりません。登攀の判定を試みることが出来るのは、わずかでも手や足をかける場所がある場合に限られます。
 登攀の難易度は、その高さ(m)と同じ値になります。この判定は1回にどこまでを目標にして登るかということで、100mの岩壁だから難易度100になるというわけではありません。たとえば屋根に登ろうとする場合でも、窓枠を足がかりにするのであれば、窓枠までの高さを難易度として、何度か区切って判定することになります。基本的には、手が届く範囲やロープを引っかけた場所などを基準として下さい

・装備修正
 これらの判定は装備による影響を受けます。鎧を身につけている場合、マイナスの回避修正の分だけ判定値が低下することになります。楯によるプラスの修正値は無視して下さい。


・難易度と修正
 登攀の場合、壁の状態によって難易度が変化します。基準となる高さ(m)に修正を加えた値を難易度として判定させて下さい。また、道具を使用して登りやすくした場合は、登攀の判定値に道具の修正値を足すことができます。
 以下にその基準を示します。条件が重なればこの修正は累積します。


◆難易度の修正値

修正 状況

−4
 大きな傾斜あり
 −2  緩い傾斜あり

−1
 突起あり

±0
 垂直な壁、枝のない木

+1
 突起なし
+2  滑りやすい
+4  オーバーハング

◆道具による修正値

修正 状況
 +1  くさび

+2
 ロープ
+3  コブ付きロープ


○落下のダメージ

 3mより高い位置から落下する場合、キャラクターは怪我をする可能性があります。この時、キャラクターは効果値を難易度とした体術の判定を行い、受け身によってダメージを減少することが可能です。
 高さ3mで難易度は3、以後50cm増えるごとに難易度は1ずつ増してゆきます。なお、このダメージは鎧によって減点することはできません。


・体術(一般:技+運動)

 登攀や幅跳びに失敗した場合、落下によるダメージを受ける場合があります。しかし、受け身をとることによって、ダメージを減少させることができます。これは、体術の技能を用いて判定します。なお、防具によってこのダメージを減少させることはできませんので、この点については注意して下さい。


先頭へ

 

跳躍


 崖や亀裂を飛び越えたりする場合には、跳躍の判定に成功しなければなりません。これらの判定は装備による影響を受けます。鎧を身につけている場合、マイナスの回避修正の分だけ判定値が低下することになります。楯によるプラスの修正値は無視して下さい。


○跳躍(一般:技+運動)

 高く、あるいは遠くへジャンプする時に使用します。塀や木の枝に飛びついて昇ったり、あるいは崖を飛び越える際にはこの判定に成功する必要があります。


・走り幅跳び
 走り幅跳びを行う場合、キャラクターは3mの距離までは判定なしで跳ぶことができます。しかし、それ以上の距離を跳ぶ際には、跳躍の技能を用いた判定を行わなければなりません。これより跳ぶ距離を30cm増やすごとに、難易度が1ずつ累積します。たとえば、6mの距離を跳ぶ場合は、難易度10といった具合になります。跳んだ距離は[3+(達成値×0.3)]mという式から導かれます。なお、助走が不十分である場合には、判定値に−2の修正を受けることになります。

・立ち幅跳び
 立ち幅跳びの場合は、全ての要素を走り幅跳びの半分として下さい。つまり、基準は1.5mで、15cm追加するごとに難易度1が加算されることとなります。


先頭へ

 

水泳


 歩いて移動できないほどの深さがある水の中を移動する場合は、水泳の判定に成功する必要があります。判定に失敗した場合は溺れることになります。


○水泳(一般:技/体+運動)

 川や海で溺れずに済むかどうかの判定に用います。特にキャラクターに泳げないという設定をもうけていなければ、判定なしで普通に泳ぐことができます。しかし、急流を乗り越えたり時間的な制限がある場合は、この技能に成功しなければなりません。

 流れが速い場所や短い距離での速さを競う場合はを用いた判定になります。また、水中で何か行動を取る場合にはこの技能との同時判定となり、水泳の判定に成功しなければ溺れてしまい、他の行動を取れないことになります。なお、一般に水中で行動する際には、水泳以外の技能には−4の修正を受けます。
 長い距離を泳いだり重い荷物を運びながら泳ぐなど、体力を必要とする場合にはを用いた判定になります。判定に失敗した場合は、少し溺れたり時間がかかったりすることになります。この時、重さによってはマイナスの修正を受けることになります。GMは荷物の重さや条件によって適当な修正を設定して下さい。目安としては、だいたい20kgにつき−1とすればよいでしょう。

・装備修正
 なお、鎧をつけている場合は、回避修正の分だけ水泳も含めたすべての運動技能にマイナスの修正を受けることになります。ただし、全身を覆う金属鎧をつけている場合は、必ず溺れてしまいます。奇跡的成功が出た場合は一瞬だけ顔を出すことができますが、またすぐに沈んでゆきます。息が保っている間に救助しなければ、いずれは溺死してしまうことになります。


◆難易度の基準

難易度 状況

 静かな水面

 波のある状況
 急流、大きな波
10  激流

◆周辺状況による修正値

修正 状況

−1
 20kgの重量物

−2
 要救助者が暴れる場合

−4
 要救助者が激しく暴れる場合


先頭へ

 


登攀\跳躍\水泳