植物名 | 不明度 | 生息地 | 説明 |
---|---|---|---|
ハサミノキ (鋏の木) |
5 | 全域 | 同名のハサミノキという虫が幹に住むので、このように呼ばれるようになりました。この虫は名前の通りハサミのような口器をもっており、穴からこのハサミを出して獲物を捕らえるという習性をもっています。木そのものはカエデの仲間で、山裾に生える高木です。 |
ハスイカダ (蓮筏) |
4 | ユノス周辺 | 葉の真ん中に花をつけることから、筏に乗っている佳人にたとえられて名付けられました。春が過ぎて花の季節が終わると、泥の中から根を掘り起こし、炒めものや煮物などにして食べます。この花は決まって午後二時頃に咲き始めるので、時間花と呼ばれることもあります。 |
ハダカコンブ (裸昆布) |
7 | ロンデニア | 海藻特有のぬめりがないことから、裸コンブの名で呼ばれています。ロンデニアの海中森林の付近でよく見られます。 |
ハタケノイズミ (畑の泉) |
5 | ソファイア周辺 | 7月頃からチューリップに似た薄紅色の花を咲かせます。この花は受粉した後はほとんど花を閉じたままになります。これは雨水を中に溜め込んでいるためで、花がしおれると溜め込んだ水と一緒に種が流れてゆくようになっています。このような特徴を持っているため川縁によく咲いており、畑わきの用水路などでよく見かけます。 |
ハトバナブエ (鳩花笛) |
4 | 南部 | ランの仲間で、拳大の紫色の花をつけます。この花の形は鳥によく似ており、花弁の隙間を風が通り抜けると、ハトの鳴き声のような音を発します。よく子供たちがこれを高くかざして、音を鳴らしながら走っている姿を見かけます。 |
ハナアオサ (花アオサ) |
2 | アリアナ海 | 八重の花のように重なっているアオサで、波間に揺れる様は本当に風にさざめく花のように見えます。この海藻は鉄分を多く含んでおり、貧血の人はよくこれを勧められます。 |
ハネタンポポ (羽根タンポポ) |
4 | ソファイア | 少し大きめのタンポポで、茎の長さは60cm以上になります。綿毛が羽根型をしており、タケトンボのようにくるくる回りながら空を飛びます。葉をおひたしにして食べる地域もあります。 |
ハリバジソ (針葉ジソ) |
5 | 東部 | シソの近縁種なのですが、葉の形が針のように細いのが特徴です。着色料としても利用されていますが、この葉にはアルコールの中和能があり、主に酔い止めとして知られています。 |
バルーン・ナッツ | 5 | 全域 | ソテツのような樹皮をもつ木で、ヤシの実に似た実をたくさんつけます。この実の中には多量の水素が含まれており、爆発によって火事になることがあります。実に擬態するハングド・バルーンという動物がいるので、この木に近づくときは注意しなければなりません。 |
ヒゲタバコ (髭煙草) |
3 | 北部 | 高さが3mくらいになるトウモロコシに似た形をした植物で、肉厚の濃い緑色をした大きな葉を持っています。この表面には長い産毛が生えています。寒い地方に生息し、かつては赤人のタバコとして愛用されていました。血行を促進する作用があり、寒いときにこれを吸ったり、風呂に浮かべる習慣もあるようです。 |
ヒトツキスギ (一月杉) |
6 | セルセティア | 成長が早い杉の木で、本当に一月というわけではありませんが、わずか半年から一年の間に大木になります。マイエル教では子供の成長を願って、この木から削りだしたお守りをつくる習慣があります。 |
ヒメソメクサ (姫染草) |
3 | ルクレイド | 夏に薄紅色のアザミのような花を咲かせる、大人の腰ぐらいの高さの草本です。これは染め物に使われることと、花の基部に鋭い棘があり、これを集める娘たちが手を血で染めることから、このような名がつきました。この花で染められた布は、姫桃染めと呼ばれています。 |
ヒメハナビ (姫花火) |
4 | 南部 | タンポポの一種なのですが、非常な小振りの花を咲かせることと、黄色い綿毛が花火のように一斉に散ることから、このような名で呼ばれています。この葉は食用で、おひたしや粥にいれて食べられています。 |
ヒモカザリ (紐飾り) |
7 | 都市国家半島 | シダ植物の一種で、葉の裏からたくさんの感覚毛が出ていることから、服のひも飾りにたとえられています。この感覚毛は水分を感知するためのもので、水が下にあると胞子を飛び散らせる仕組みになっています。 |
ヒヨコムギ (雛麦) |
2 | 全域 | 麦の仲間で食べることもできるのですが、膝ぐらいの高さまでしか丈を伸ばさず、集めるには効率が悪いため食用としては栽培されておりません。ヒヨコぐらいしか食べないだろうという意味で、ヒヨコムギと名付けられました。 |
ヒレンヨグサ (悲恋夜草) |
1 | 北部 | 別名を精霊花といい、ユリによく似た形の濃桃色の花を一輪咲かせます。人間と恋に落ちた精霊が、愛した少女をかばって死んだ後、この花になったのだという伝説があります。 |
ピンクライム | 5 | ルワール大公国 | 普通のライムと見た目は同じなのですが、実の色がピンクがかっています。味は普通のものよりも甘みが強く、子供たちが好んで食べます。 |
フウセンイモ (風船芋) |
3 | 南部 | 根が風船のように丸い形をしているサツマイモの一種です。少しとろみがあり、細切りにして炒めたり、すり下ろしたものを小麦粉にまぜて焼いて食べたりします。しかし、葉の部分には毒が含まれており、間違って口に含んだ場合はひどい下痢にみまわれることになります。 |
プチ | 4 | ルワール大公国周辺 | 小豆によく似た白い豆で、シチューに入れたり、砂糖と一緒に煮詰めてお菓子の中に入れたりして食べられています。 |
フナキノコ (舟茸) |
8 | ヴァンヤン島 | 傘の部分がボート型をしている白いキノコで、毒を含んでいます。間違って食しても死ぬことはありませんが、一時的に幻覚を見たりすることになります。 |
フユポプラ (冬ポプラ) |
3 | 北部 | 冷帯に生息しており、針葉樹林と混合林をつくる非常に珍しい木です。冬でも葉を落とさず、葉の細さを変えることで寒さに対応しています。お金がない時に無駄遣いを控えることをたとえて、「フユポプラのようにしなきゃ」ということもあります。 |
ブラッド・ブレッド | 6 | セルセティア | 麦の一種ですが、この粉は熱を加えると鮮やかな赤紫色に変化してしまいます。このため、これを原料としてつくったパンはくすんだ赤色になり、ブラッド・ブレッドと呼ばれるようになりました。 |
プラチナノカガミ | 8 | 全域 | 高山植物の一種で、小さな白い花を咲かせます。この葉は鏡のようにキラキラと光るので、プラチナの鏡という呼ばれ方をするようになりました。大きさがちょうど小さな妖精の顔くらいであることから、妖精の鏡という呼び方をする地方もあります。 |
ベニヒルガオ (紅昼顔) |
4 | ジグラット周辺 | 浜辺に生えており、普通のヒルガオよりもずっと濃い赤色をしています。ジャコウのような強い臭いを放ち、これは虫避けとして香にして利用することができます。 |
ベルトリーフ | 4 | 北西部 | 永い帯状の葉が短冊のように垂れ下がっている、高さ2mぐらいの低木です。この葉は非常に丈夫で、昔は紙のかわりに字を書くために使われていました。 |
ホロヨイノミ (ほろ酔いの実) |
5 | 全域 | 低山に生える低木で、秋にビワによく似た形の青い実をつけます。この実が落ちて発酵したものを動物が食べて、酔っぱらってふらふらしているのを見かけることから、ほろ酔いの実と呼ばれるようになりました。猟師たちはこの木のある場所を覚えておき、秋になると1日に一度はこの木の前を巡回します。 |
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