負傷と回復

負傷の影響治療と回復


 

負傷の影響


 耐久値が減少するとキャラクターは気絶したり、ひどい時には死亡することもあります。その際には、気絶判定や死亡判定を行ないます。これらは全て肉体抵抗を用いた判定となります。


○気絶判定

 活力がマイナスになるようなダメージを受けた場合、即ち生命にまでダメージが及んだ時にはかなりひどい傷を負っていることになります。このような場合にはキャラクターは気絶する可能性があり、肉体抵抗による難易度1の気絶判定を行なわなければなりません。判定に成功すればそのまま普通に行動できますが、失敗した場合は気絶することになります。この判定は生命にダメージが適用される度に行ないます。


○死亡判定

 生命の値が0以下になった場合、キャラクターは死亡する可能性があります。この時には、肉体抵抗による難易度1の死亡判定を行なわなければなりません。生命がマイナスになっていれば、その時の値を修正値とします。たとえば生命が−4であれば、肉体抵抗の判定値から4を引いた値で判定することになります。もちろん成功すれば死亡せずにすみますし、失敗すれば死亡することになります。さらに生命の値が減少した場合は、その度に死亡判定を行なって下さい。

・気絶
 なお、死亡判定に成功しても、生命が0以下になった場合は必ず気絶します。このような状態のまま放置されると、いずれ死に至る可能性があります。応急手当や治療が行われなかった場合は、1時間後に再度同じ条件で死亡判定をします。これは何らかの処置がほどこされるまで、1時間毎に判定を繰り返さなければなりません。


○即死判定

 一度に受けるダメージが活力の最大値を超えた場合は、その時点の生命の値にかかわらず、死亡判定をする必要があります。たとえば活力が10のキャラクターの場合、11点以上のダメージを一度に受けた時に即死判定が適用されます。判定方法は通常の死亡判定と変わりません。この判定に成功しても、気絶判定を行わなければなりません。

・行動不能
 即死判定を行った後の1ラウンドは、全く行動ができなくなります。ただし、精神抵抗や肉体抵抗は通常と同じように判定を行って構いません。このルールは選択ルールであり、GMが採用するかどうかを決めて下さい。


先頭へ

 

治療と回復


○自然回復

 自然治癒によって回復するのは、キャラクターが十分に休息をとった場合です。これには最低でも6時間以上の睡眠が必要です。

・回復の度合い
 回復する値は、1日につきそれぞれの耐久値に関連する主能力値の分だけです。つまり、活力の場合は技、生命の場合は体の値になります。ただし、生命がマイナスになっていた場合には、どちらも1ポイントしか回復しません。回復させる時期はキャラクターが目覚める時になります。
 なお、1日に6時間以上の睡眠をとったとしても、回復する値が倍以上になるわけではありません。1日に回復できる上限は、上の基準に従って決定された値となります。

・不完全な休息
 休息が不十分だった場合は、回復する値は一段階下がることになります。重い装備品を身につけていたり、極度の低温や猛暑の中で休息する場合も同様となります。
 生命が0以上の場合でもそれぞれ1ポイント、生命がマイナスの場合はどちらも全く回復しないことになります。また、徹夜などをして休息をとらなかった場合は、いかなる状態でも自然回復は起こりません。


○治療

 以下の技能を用いて治療を試みた場合、キャラクターの回復を早めたり、蘇生を行ったりすることができます。


・外科医学(専門:知/技+記憶)

 医者や薬師による治療を受けた場合、外科医学による治療判定をして成功すれば、回復する値が一段階上がります。つまり、生命の値がマイナスになっていても、通常と同じように回復させることが可能となります。
 基本的には難易度1の判定となりますが、生命の値がマイナスの場合は同じ分だけの修正を受けます。1人に対しては、1日に1度だけ治療を行なうことができます。ただし、治療の際には何らかの医療器具や薬品を必要とします。


・応急手当(一般:知+記憶)

 応急手当は一般技能なので、誰でも行為判定を試みることができます。しかし、これによって回復が早くなるということはありません。これは怪我を悪化させないために用いる技能です。
 それから、応急手当てを行うことによって、気絶している者を起こすこともできます。このためには、難易度1の判定に成功しなければなりません。この場合も生命の値がマイナスになっていれば、その分の修正を受けます。応急手当てに成功すれば生命がマイナスになっている者でも、それ以後は死亡判定を行う必要はなくなります。


先頭へ

 


負傷の影響治療と回復