異形のもの/鏡魔

素体映魔偽魔盗魔殺魔呪魔完全鏡魔


鏡魔-素体
◆判定
副技能  専門:異端知識【異形】/一般:怪物知識、地域知識【ルワール】
不明度  4
影響度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  鏡魔-素体
一般認識  怪物/脅威/嫌悪
利用法  不可能
外見  明確な姿をもっておらず、さまざまな姿に形状を変えることができます。
◆能力・技能(専門:+3)
  主能力 抵抗値 判定値 耐久値/現在値
14 12  気力:20/
 自我:13/
15 16  活力:23/
 生命:13/
打撃  素手:0
防御  なし
移動力  4(+4)
◆特殊能力(専門:+2)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

通常武器の無効化

鏡の移動

似姿

◆戦闘(専門:+3)
 この魔物を倒すには、鏡の中の姿に物理的な攻撃を加えても無駄です。術法を用いるか、自分が鏡の中に入るか、鏡魔を鏡の外に引きずり出さなければ攻撃できません。退治しようとしても、物体が映り込むものなら何でも飛び移ることができるので、捕まえるのは容易ではありません(鏡の移動)。

◆生態・反応(一般:+1)
分類  鏡魔
生息地  南部(主にルワール大公国)/不定(鏡界)
活動期  不定
出現頻度  きわめてまれ
出現数  単独
反応  敵対的
調査法  鏡界士/聖職者
弱点  なし
 鏡の中にいる化け物で、はっきりとした形をもっていません。非常に悪意に満ちた存在で、多くは特定個人や1つの家に取り憑いて、さまざまなイタズラを試みます。それほど大きな被害をもたらすことはありませんが、鏡を覗き込んでいる人を驚かせたり、一晩中話しかけて眠らせなかったりということはしょっちゅうです。しかし強力なものになると、人を鏡の世界に引き込んだり、時には死亡させることもあるようです。主にルワール大公国に出没し、これを専門に扱う鏡界士という職業術法師が存在するほどです。
◆詳細(専門:+2)
分類  異形のもの/鏡魔
属性  中立
知能  人間なみ
感覚  霊的感覚
状態変化  気絶なし/消滅?
 鏡界と呼ばれる鏡の中にある世界に住む怪物です。鏡界は現実世界と同等の広さを持つ異次元で、鏡を媒介して相互に影響を与えます。ただし、術法などの手段を用いなければ、鏡の世界の側から物理的な影響を与えることはできず、鏡魔もそのままの状態では物体を動かしたり、誰かを攻撃したりすることは不可能です。しかし、似姿の能力で鏡に映った映像に姿を変えることができますし、鏡の外の存在に話しかけることもできます。鏡魔はこれを利用して、鏡界から人間に対して様々な精神的な圧力を掛けてきます。また、種類によっては術法を使用できる者もいます。
 完全鏡魔と呼ばれる種類以外は鏡面から出てくることができません。これは、攻撃の範囲が限定されるという意味では好都合なのですが、逆にこちら側からも鏡界へと影響を与える手段は限定されますし、鏡魔が鏡に映らない場所に隠れるのも容易となります。そのため、鏡界士という職業術法師が生まれ、これを狩る役目を負うこととなりました。なお、鏡界とはいわゆる鏡の中だけにあるわけではなく、映像を反射するものであれば何でも境界となるので、水面や金属の表面などにも気をつけなければなりません。


映魔
◆判定
副技能  専門:異端知識【異形】/一般:怪物知識、地域知識【ルワール】
不明度  4
影響度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  映魔
外見  明確な姿をもっておらず、さまざまな姿に形状を変えることができます。

◆生態・反応(一般:+2)
 鏡の映像を巧みに操る鏡魔で、人を不快にさせることを得意とします。映魔は外界の存在に対して直接攻撃する手段は持ちませんが、鏡の像を操作することによって心理的なダメージを与えます。たとえば、映像記憶の能力で鏡に映った一瞬の像を記憶し、映像操作で好きな時にそれを自由に操ることができます。また、過去映しの能力で、過去に鏡に映った映像を自由に引き出すことができます。これらの能力によって、来客中に昔の夫婦喧嘩を再現してみせたり、その家の子供を騙してイタズラさせたりといったことをします。特に対象の暗黒面を引き出し、それを暴くことを楽しみとするようです。ルワール大公国には、これがもとで刑事事件にまで発展した記録も残っています。
◆特殊能力(一般:+2)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

映像記憶

映像操作

過去映し

1つの鏡


偽魔
◆判定
副技能  専門:異端知識【異形】/一般:怪物知識、地域知識【ルワール】
不明度  4
影響度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  偽魔
外見  明確な姿をもっておらず、さまざまな姿に形状を変えることができます。

◆生態・反応(一般:+1)
 『鏡の中の友人』とも呼ばれる鏡魔で、子供を鏡の中に引き込むことを目的としています。主に5歳以下ぐらいの小さな子供を標的とするので、非常に厄介な相手となります。

◆詳細(専門:+2)
 子供を鏡の中へと引き込む魔物ですが、それにはいささか時間がかかります。というのは、偽魔は相手の心理を把握して、初めて鏡界へ引き込むためのゲートを作製できるからです(記憶の扉)。把握しなければならないのは、子供の一番好きなもの、一番嫌いなもの、一番楽しかった記憶、一番悲しかった記憶、そして一番大事なものの5つで、これが揃わない限りは能力は発動させることができません。
 記憶の扉の能力によって鏡界へと引き込まれた者は、上の5つの記憶を完全に失ってしまいます。そして厄介なことに、再び記憶を取り戻さない限りは、術法などの霊的な手段を用いても、鏡界から救い出すことはできないのです。記憶を取り戻させるためにも、術法などの手段は効果を持ちません。ですから、外から話しかけたり物を見せたりして働きかけなければ、永久に鏡の中にとらわれたままとなってしまいます。
◆特殊能力(専門:+3)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

記憶の扉

永久

1対象

魔鏡系-3

精神


盗魔
◆判定
副技能  専門:異端知識【異形】/一般:怪物知識、地域知識【ルワール】
不明度  3
影響度  1
◆名称・分類(一般:±0)
名称  盗魔
外見  明確な姿をもっておらず、さまざまな姿に形状を変えることができます。

◆生態・反応(一般:+1)
 鏡の檻と呼ばれる能力を持つ鏡魔です。これは鏡に映っている中で一番近くにある物を、鏡の世界に引きずり込むことができるというものです。盗魔はこの能力を駆使して、様々な悪事を働きます。ちょっとした物品を盗むのは当たり前のことで、時には対象が人間であることもあります。ルワール大公国ではこれと同名の変異現象があり、それが盗魔の仕業か変異現象によるものなのかは、なかなか区別できません。いずれにせよ、これを解決できるのは鏡界士だけとなるでしょう。
◆特殊能力(一般:+2)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

鏡の檻

永久

1対象

難易度7

精神


殺魔
◆判定
副技能  専門:異端知識【異形】/一般:怪物知識、地域知識【ルワール】
不明度  4
影響度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  殺魔
外見  明確な姿をもっておらず、さまざまな姿に形状を変えることができます。

◆生態・反応(一般:+1)
 相手を攻撃することを目的とする凶悪な怪物です。非常に残忍なことで知られています。この怪物が鏡を割ったために、失明したり、顔に大きな傷を負った者も少なくありません。

◆詳細(専門:+2)
 悪意のみで行動する鏡魔で、魔鏡系の術法で鏡に映る生物を攻撃します。ただし、無差別に攻撃を仕掛けることはあまりなく、自分の仕業とはわからないように、ゆっくりと時間をかけて攻撃を繰り返します。そして、相手の苦しむ姿を見て喜びを得るのです。
 殺魔には鏡砕きの能力があり、自分がいる鏡を破壊することができます。鏡界士に発見された時はこの能力を使い、破片の中に身を隠して悠々と逃亡するのです。もし破片の中から相手の場所を探り当てる場合は、観察の技能で効果値8の判定に成功しなければなりません。
◆特殊能力(専門:+3)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

鏡砕き

接触

一瞬

1つの鏡

効果値8

観察

魔鏡系-5

精神


呪魔
◆判定
副技能  専門:異端知識【異形】/一般:怪物知識、地域知識【ルワール】
不明度  4
影響度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  呪魔
外見  明確な姿をもっておらず、さまざまな姿に形状を変えることができます。

◆生態・反応(一般:+1)
 気に入った人間を捕らえてコレクションする鏡魔です。それ自体は鏡の檻現象と区別がつきにくいのですが、呪魔は狙う相手を事前に予告することが多いようです。そして、少しずつ恐怖を味合わせて、精神的に追いつめてからコレクションにするのです。呪魔に囚われた者で自力で抜け出せた者は皆無です。また、呪魔の邪魔をするものは惨殺されることが多く、それも想像を絶するほどの残虐な手段でそれを実行します。もし知り合いが狙われた場合は、鏡界士の助けを借りなければならないでしょう。

◆詳細(専門:+2)
 気に入った人間を捕らえてコレクションする鏡魔で、物品を鏡の中に引き込んで、小さな水晶の中に閉じこめることができます(水晶鏡)。これは通常の手段では抜け出すことができず、魔鏡系の実体鏡や水鏡の手などの術法を用いなければなりません。また、鏡に映り込んだものを金縛りにする能力があり、それで相手を動けなくしておいてから、ゆっくりと獲物を見定めます。これは鏡に映っている時だけ効果を発揮するものですが、精神抵抗に一度成功したものでも、再び鏡に映った場合は改めて抵抗を行う必要があります。
◆特殊能力(専門:+3)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

水晶鏡

10m

永久

1対象

難易度6

精神

鏡面変化

1つの鏡

難易度6

呪鏡

永久

1つの鏡

難易度4

精神

魔鏡系-7

精神


完全鏡魔
◆判定
副技能  専門:異端知識【異形】/一般:怪物知識、地域知識【ルワール】
不明度  5
影響度  3
◆名称・分類(一般:±0)
名称  完全鏡魔
外見  明確な姿をもっておらず、さまざまな姿に形状を変えることができます。

◆生態・反応(一般:+1)
 最強の力を持つ鏡魔で、様々な特殊能力や術法を用いて攻撃を行います。もし襲われた場合は、専門家の力を借りるしか手はないでしょう。

◆詳細(専門:+2)
 外界に出ることを望んでいるのですが、そのままの姿では鏡の外に存在することはできません。そのため、魔鏡系の術法や特殊能力を使い、鏡にうつるものを攻撃します。というのは、鏡魔が生物を殺した場合、現実の存在を鏡の中に引き込み、かわりに自分が相手の姿で現実世界に存在することができるからです(死体の似姿)。それから、鏡砕きの能力で近くにある鏡を一瞬にして粉々に砕いて、それに自分の姿を無数にうつしだすこともできます。もし破片の中から相手の場所を探り当てる場合は、観察で効果値10の判定に成功しなければなりません。
 このような能力を駆使するため、通常は怪物から逃れることさえ不可能でしょう。人数を揃え、完璧な準備を整えなければ、鏡界士でも犠牲をまぬがれません。
◆特殊能力(専門:+3)
  能力 距離 時間 範囲 威力 抵抗

鏡砕き

10m

一瞬

1対象

難易度10

観察

死体の似姿

難易度15

魔鏡系-8

精神


素体映魔偽魔盗魔殺魔呪魔完全鏡魔