ロンデニア王国/地図


 



 


 
 北島/大カルドレン島
  01:ベルニスコーダ地方
  02:ロファール地方
  03:ドルアレン地方
  04:セールハイト地方
 中央島
  05:小カルドレン島
 東島/ランドレイク島
  06:シェリング地方
  07:ケイラック地方
  08:リーデンウェル地方
 南島/アナリシア島
  09:ロニエル地方
  10:アルシュリエン地方
  11:ブレオン地方
  12:フォンデル地方


○北島(大カルドレン島)

<1>ベルニスコーダ地方

 ロンデニア最北に位置しており、他の地方より気温が低く降雪が多いのが特徴です。古くはシェヴァリック王国が支配していた土地で、クルヴィス人が多く住んでいます。周辺域は南西から流れてくる海流のために良い漁場となっており、タラやイワシなどの漁が行われています。この地方では古くからクジラ漁も行われており、港には捕鯨船が停泊しています。


▼エリュクシーズ市
 変異現象のために年間を通じて地面に霜が降りる土地で、白霜都市という別名があります。この霜は陽が昇ると完全に溶けてしまうので、地面はいつもしっとりと湿っています。

▼大荒野
 エリュクシーズ市からリンクリフ市までの地域は、乾燥した荒野が広がる場所となっています。常に冷たい強風が吹き付けるため、付近の住民はマントを手放すことができません。


<2>ロファール地方

 西部では最も強い風が吹く地方で、ストレイン山地の麓では特に冷たい風が吹き下ろします。土質のせいか気温の割には植物の生育が悪く、一部の沿岸域でわずかに麦類の栽培が行われるだけとなります。主要産業はストレイン山地から取れる鉱産資源を活かした鉄工業と、西海での沿岸漁業となります。


▼リコン市
 西海での漁業を中心として発展した街です。また、ここから新大陸行きの船が出たことでも有名です。


<3>ドルアレン地方

 北部は酪農中心の過疎地域でしたが、現在は工業化の成功によって発展を遂げております。中部はストレイン山地の炭田を背景とした鉱工業が行われており、南部の乾燥地帯は主に穀物栽培に利用されています。東のトゥリル半島は起伏の激しい高地が先端部まで続いており、先端部にわずかに耕作地がひらけています。


▼リンクリフ市
 荒野の端に位置する都市で、南の郊外で行われている牧畜を基盤として発展しました。もともとは毛織物工業が盛んな土地でしたが、現在は綿織物へと転換を遂げています。


<4>セールハイト地方

 西部の殆どを湿泥炭地で覆われる地方で、わずかに河川の流域のみが耕作地として利用されています。ストレイン山地の麓からは南になだらかに傾斜しており、林業と高原での放牧が主要産業となっています。海岸地方では北部の森林資源を利用した造船が古くから行われており、現在もその技術は受け継がれています。


▼ケイディアン市
 工業が盛んな街で、海辺には工場が立ち並んでいます。特に造船業で知られており、より大型の霊子汽船や軍の装甲船などの開発も進められています。この街は地下墓地の大きさでも有名で、地下を貫いている長さ数kmにも及ぶトンネルには、無数の骸が重なるように眠っています。


○中央島(小カルドレン島)

<5>小カルドレン島

 3島に囲まれている小さな島で、地理的に孤立した状況にあります。これが功を奏して、戦いには殆ど巻き込まれることがなかったため、住民はわりとのんびりとした性格です。この辺りは潮の流れが速いために魚の身がしまっており、非常に良い漁場となっています。
 島の海岸は切り立った断崖が多く、人々は石灰質の白い岩壁をさして白亜の壁と呼んでいます。特に南西部は沿岸付近まで山地が張り出しているため、標高400mにもなるナイフで切り取ったような大絶壁が、海から空に向かって垂直にそそり立っています。


▼ロックグリン市
 橋の街として知られており、浮島にかけられた橋で繋がれた小さな地区の集合体です。中央地区にあるセルゲイ橋は屋根付きの重厚な石づくりの橋で、上水道としての役割も果たしています。

▼洞窟村
 小カルドレン島の白亜の壁にある洞穴地帯です。波に穿たれた幾つもの洞窟の中には漁師とその家族たちが住んでおり、100軒以上の家屋が並ぶ1つの村として成立しています。一番大きな洞窟は奥行き500mあまり、高さと幅は50m以上もあり、満ち潮になると船が出入りすることができます。彼らは薄暗い場所に住むことから、火を守り神として崇めています。


○東島(ランドレイク島)

<6>シェリング地方

 北端のリオーザ川下流域は農耕に適した土壌を持つため、小麦、大麦、ジャガイモ等の畑作が行われています。また、中央のヴァレンナ山の麓では、果樹や野菜も栽培されています。東部の海岸域はかつてはブルム内海交易で栄えておりましたが、アリアナ海貿易やペルソニア貿易が中心になるにつれて廃れてゆき、現在は漁業が中心となっています。


▼ハノーヴ市
 アルメアとの交易が行われている港街です。ビールの醸造でも知られており、近年になって幾つもの工場が建てられています。


<7>ケイラック地方

 レーン海峡に面する地域で、ヴァレンナ山から採掘される鉄鉱石を利用した重工業で発展している地域です。北部のウルベル市は、自動車工業や動力機関の製造で特に知られています。全体に湿地が多いため農業には適しておらず、南部を中心とした沿岸域でわずかに麦類の耕作が行われるのみとなります。


▼クラッサス市
 あまりの犯罪の多さから犯罪都市とまでいわれるようになった都市です。かつて移住者の資格制限を行わなかったために、犯罪者が集中することとなりました。表通りでも殺人事件が起こるほどで、1人で歩いているだけでも危険です。


<8>リーデンウェル地方

 内陸国家に対する防備の拠点となる地域で、沿岸部には見張り台や要塞が数多く建てられています。内陸地は石灰質の岩石が転がる荒れた台地となっており、農業には全く向かない土地が広がっています。そのため、都市の殆どは交易と金融で栄えてきました。


▼アスペリオス市
 麻薬都市と呼ばれており、ヴァレンナ山の廃坑近くで栽培された麻薬の密売を行っています。麻薬組織が強大な力を持っているのですが、彼らはこの街を対象として商売を行っているわけではなく、むしろ街の住民にとっては働き口を与えてくれる味方です。福祉方面にも財を投じていることから、政府よりもはるかに人気があります。

▼カルロッティ市
 アスペリオス市からの麻薬で汚染されている街で、道端に麻薬中毒者の死体が転がっていることもあります。

▼麻薬街道
 アスペリオス市からカルロッティ市へと続く道では、堂々と麻薬の輸送が行われています。政府が検問を敷いているにもかかわらず、1度も運び屋が捕まったことがなく(おそらく賄賂をつかませているためでしょうが)、人々は政府の無能ぶりを皮肉ってこのように呼んでいます。


○南島(アナリシア島)

<9>ロニエル地方

 古くから国家の中心として活動してきた地域で、一帯には旧王朝時代の遺跡も数多く残されています。現在は南のレムリル山から採掘される鉱産物を用いた重工業で発展しており、機械や鉄鋼などの生産が盛んに行われています。また、化学工業にも力を入れており、新しい染料や医薬品の開発も進められています。国家で最も人口が集中している場所でもあり、現在も増加を続けています。


▼アイリストール市(首都)
 エルモア地方の中でも最大規模の都市で、中央教会の1つである『風の聖カナタ』教会があることで有名です。霧と高アヤメの街として知られています。


<10>アルシュリエン地方

 北西部は干拓を行って改良された土壌で、農業と放牧が行われています。これに対して南部はムーアが広がり農業には全く適しておりませんが、良質の泥炭が取れる土地となっています。レムリル山の麓は鉱工業で発展しており、一部では瑪瑙などの宝石も採掘されています。この付近では古くからモザイク画がつくられており、小指の先ほどのガラスや石をはりつけて作った名画のレプリカなどを名産品としています。教会に捧げられたモザイク画の中には、宝石の切片を使って作り上げた宗教画も存在します。


▼ブロンバート市
 西海への出口となる港町で、漁業や交易といった中心産業の他に、近年ではウイスキーの製造も行われています。


<11>ブレオン地方

 ポラス海峡に面する地域で、古くからソファイアとの戦闘を繰り返してきました。そのため、岬の岸壁の上には幾つもの要塞がつくられており、現在も軍の防衛拠点として利用されています。内陸部ではレムリル山からの傾斜地を利用して、古くから羊や牛の放牧が行われておりました。そのため毛織物の産地として有名で、綿織物などの軽工業も発展しております。南部の海岸では昔の森林が海に沈んでおり、琥珀がとれる場所があります。


▼カンカーレ市
 その別名を享楽都市といい、歓楽街は他では例を見ないほどの賑わいを見せます。住民の性格も自堕落で、その日暮らしを続ける者が多いようです。

▼フォートワース市
 軍港として知られており、港には霊子機関を搭載した大型の軍船が停泊しています。ポラス海峡の守備の要と言われており、他国にとっては脅威の的です。


<12>フォンデル地方

 国家南端部に位置する地方で、南部の都市はアリアナ海貿易やペルソニア交易で栄えてきました。南のラングリア山では古くから石炭やスズ鉱が採掘されており、エルモア最古の登山鉄道が走っています。この鉄道は平均時速は10km以下ですが、周辺の街を活性化させるには十分な働きをしています。


▼エルヴァンヌ市
 交易で発展した大都市で、ペルソニア植民地へと向かう船はここから出航します。岬には旅立つ人を見送る塔が設置されており、人々はこれを涙の塔と呼んでいます。都市の西方を溶岩が通った後にできたヨルド川が流れていますが、ここには体長3mを越える移動性の大ナマズが住んでおり、この薫製が特産品として有名です。


先頭へ