新聞・報道
地図や海図の需要から、この国では古くから印刷業が発展しておりました。これは新聞や雑誌の発展にも繋がり、今では様々な出版物が発行されています。
▼新聞売り
普通は街角に売り子が立っていて、そこで買い求めるようなシステムになっており、個人宅への配達を行っている会社はまだまだ少ないようです。なお、わざわざ自分で購入しなくても、新聞は酒場やレストラン、あるいは床屋などで読むことができますし、図書館にも置かれています。▼イエロージャーナリズム
時代が進むにつれ、新聞の発行部数は爆発的に増えてゆき、新聞各社の競争も激しさを増してゆきました。そんな中、下世話なスキャンダルやセンセーショナルな事件を題材とするゴシップ新聞が、一般大衆の間に浸透するようになります。このような新聞のことをイエローペーパーと呼びますが、当然のことながら記事の内容は到底信用できるものではなく、ただ人々の興味を煽るためだけに記事を捏造することもよくあります。
○種類
アイリストールでは以下の新聞を読むことが出来ます。
▼新聞/一般紙
ロンデニア・タイムズ、ロンデニア・フィナンシャル、ロンデニア・ピープル、モーニング・エクスプレス、ニューズ・ランナー、デイリー・アイリストール、サンデー・クロニクル▼新聞/ゴシップ紙
ガーディアン・ペーパー、キラービー・フットワークス▼その他
ザ・ノックス、アート・ピープル、週刊ブラック・ガイド、ウィークリー・アイリス
▼フェラード情報通信社
新聞王と呼ばれるクレスト=フェラード氏が経営する、国内最大の新聞社です。この社が発行している3誌の新聞は、この国のシェアの5割以上を占めています。
◇ロンデニア・タイムズ
ロンデニア最大の発行部数を誇る日刊紙で、迅速かつ正確な情報で人気を集めています。バランスのよい紙面作りで、幅広い読者層を獲得しています。
◇ロンデニア・フィナンシャル
金融関係者を読者に持つ信頼ある経済紙で、国内外の社会、政治、経済、産業関係の情報が掲載されています。執筆陣、内容ともに多彩であり、国際情報を広く集める場合にも役立ちます。政治的に中道的な内容の記事が多く、あまり記者の思想は反映されません。
◇ロンデニア・ピープル
ロンデニア・タイムズの記事をまとめた日曜紙です。内容を平易に解説しているため、一般大衆に広く親しまれています。全国紙ですが地方記事にも多くの紙面を割いており、その地域でしか読めないような内容も掲載されています。
▼モーニング・エクスプレス
ロンデニア・タイムズの次に発行部数の多い全国紙で、どちらかといえば右派の傾向があります。エクスプレス本社は南太陽通りにあり、建物の1階には販売所と書籍販売所が置かれています。
▼ニューズ・ランナー
通俗紙に近いタイプの大衆紙であり、労働者階級や市民階級の人々が好む紙面作りをしています。速報性が売りですが、出所のはっきりしないスクープ記事を掲載することも多く、良識ある人々からはゴシップ紙と同等に見られています。
▼デイリー・アイリストール
ロンデニアでは中堅の新聞社で、社屋は南太陽通りにあります。特に、アイリストールに根付いた新聞社として、市民の人気を得ています。様々な思想を持った記者を抱えているようで、紙面論調が一貫しない傾向があります。
▼サンデー・クロニクル
1週間の記事をまとめて掲載している日曜紙です。速報性を売りにするのではなく、詳細まで踏み込んだ特集記事が中心となり、紙面数も多く雑誌に近い形態となっています。専門性の高い記事が多いことから、知識人階級などの中層以上の市民が主な読者層となります。
▼ガーディアン・ペーパー
痛烈な皮肉と独特のユーモアで人気を博している大衆紙です。政治家や富裕層を揶揄するような記事が多く掲載されており、その内容も豊富です。風刺漫画も一緒に載せているので、字があまり読めない人でも楽しむことが出来ます。一般大衆の憂さ晴らしの題材としては一級品で、特に労働者層から厚い支持を得ています。
▼キラービー・フットワークス
新進のゴシップ新聞で、相手の身分を問わず噛み付く姿勢で人気を集めています。しかし、その記事内容は極めていい加減で、捏造記事が大半を占めています。悪い噂の絶えないフリーのジャーナリストたちからも記事を買い上げており、ペテン新聞と呼ばれることもあります。雇われている記者たちの悪行も知られており、ありえないほど無礼で強引な取材手段を取ったり、社名を偽って取材を申し込むなどするため、特に上層の市民たちからは徹底的に嫌われています。
▼ザ・ノックス
左派傾向の強い政治紙で、社会問題や汚職などに関する批判記事が中心となります。独自のスクープ記事も多く、この新聞によって発覚した事件も少なくありません。時間をかけて調査した特集記事は信憑性が高く、ゴシップ新聞とは違う意味で身分の高い者たちから煙たがられています。
▼アート・ピープル
文化、芸術などの記事に紙面の殆どを割いている週刊新聞です。劇場情報や展覧会などのイベント広報、あるいは美術評論家のコラムや批評記事などが掲載されています。真面目な内容の記事ばかりで、ゴシップの類いは書かれておらず、読者層が限られているため発行部数はそれほど多くありません。
▼週刊ブラック・ガイド
犯罪事件を専門に扱う週刊新聞で、わりと小さな事件の記事が掲載されることもあります。本社が監獄通りにあるため、裁判記事についての情報もこまめに伝えられます。
事件が少ない週には過去の犯罪記録が掲載され、元刑事という経歴を持つ編集者や有名な探偵による分析を載せたりしています。大きな事件が起こった時は号外が発行され、紙面を抱えた売り子たちが駆け足で大通りへと駆け出してゆきます。
▼ウィークリー・アイリス
アイリストールおよびその近隣地域の記事を扱う地域紙で、市政情報や市民広報的な内容が多くなります。家族経営の会社で発行部数もあまり多くありませんが、他紙とは全く違う紙面造りで差別化を図っています。他社よりも安く広告が載せられるということで、特に求人募集や住宅案内といった情報が豊富です。
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書物・雑誌
○種類
▼雑誌/文化
文芸世界、新文化クラブ、芸術新報、アート・ウィンドウ▼雑誌/娯楽
ザ・モード、ザ・ストリクチャーズ、ミステリーナイト、ニューワールド、アドベンチャーマガジン、シャドウ・テイルズ、ムーン・シンフォニー、若草▼学術関連
ジョン=スミス百科事典、サイエンス・ジャーナル▼一般書
西海航記、「ナイト・ホロウ」シリーズ、「ラングリット=バイター」シリーズ、アイリストール・ガイド
▼月刊「文芸世界」
100年以上前に創刊された権威ある文芸雑誌で、文学賞の公募も行なっています。
▼新文化クラブ
文芸誌というよりは、文化総合誌としての性格の強い月刊誌で、文学以外にも言語、風習、民話伝承などを取り扱ったり、海外文化についての記事も多く掲載されています。
▼月刊「芸術新報」
代表的な芸術総合雑誌で、ロンデニアのみならず国外の情報も集めることが出来ます。
▼月刊「アート・ウィンドウ」
数年前に新しく創刊された美術雑誌です。芸術新報とは競合しない内容の記事が多く、まだ大きく注目されていない若手芸術家などが取り上げられることもあります。
▼ザ・モード
モード社から発行されている、国内で最も人気のある総合ファッション誌です。上層階級向けの「ザ・ジェントルマンズ・モード」や「ザ・レディース・モード」、若い女性向けの「プチ・モード」なども発売されています。
▼ザ・ストリクチャーズ
風刺漫画を掲載する週刊雑誌で、童話のキャラクターを主人公にした「ニューズ・テイルズ」シリーズが人気です。
▼月刊「ミステリーナイト」
ミステリーやサスペンス物を中心に取り扱っている小説雑誌です。不定期ですがラングリット=バイター氏の小説も掲載されるため、国外でも注目されています。
▼ニューワールド
空想科学小説を掲載している月刊誌で、一部の作品は大人にも人気があります。
▼月刊「アドベンチャーマガジン」
新大陸ブームに乗って一躍発行部数をのばした雑誌で、冒険小説や活劇譚を数多く掲載しています。
▼シャドウ・テイルズ
ホラー小説を掲載している月刊雑誌で、大人気の「ナイト・ホロウ」シリーズが掲載されています。
▼ムーン・シンフォニー
幻想文学を取り扱っている雑誌で、冒険物、童話文学、怪奇など、幅広い内容の作品を読むことが出来ます。
▼月刊「若草」
少女向けに書かれた小説を取り扱う月刊雑誌で、絵本童話の付録もついてくることから、大勢の子供がいる家庭でよく購読されています。
▼ジョン=スミス百科事典
ジョン=スミスを名乗る不明の人物から送られた、多額の寄付金によってつくられた百科事典です。これはロンデニアの王立科学アカデミーが中心となって作成したもので、他国でも広く販売されています。
▼サイエンス・ジャーナル
王立アカデミーが発行している総合科学雑誌で、様々な論文や特集記事が掲載されています。
▼西海航記
新大陸を発見したエスティリオーネの航海日誌をまとめた記録小説です。昨年発売されたのですが、現在も品切れ状態が続く大ベストセラーとなっています。ただし、内容似ついては政府の検閲を受けておりますので、本当に重要な情報は掲載されておらず、主に旅の苦難や見聞した珍しい動植物などの記載が中心となっています。
▼「ナイト・ホロウ」シリーズ
同じ舞台を使って複数の作者が競作している短編シリーズで、特に幻想作家メフィアスの作品が人気です。
▼「ラングリット=バイター」シリーズ
名探偵ラングリット=バイター氏による実録の推理小説で、昨年発売された「傾いた鐘楼殺人事件」もベストセラーとなりました。
▼アイリストール・ガイド
市の観光協会で発行している、アイリストールおよび近郊地域の観光案内が書かれたガイドブックです。
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