政治
○国家制度
ロンデニアは立憲君主制を採る民主主義国家であり、国王は象徴的存在として規定されています。また、貴族も名誉階級に属する存在となり、地位に付随する特権は持っておりません。
エルモア地方では先進的な制度を採る国で、立法・司法・行政の三権は分立され、権力の一極集中を防いでいます。立法府は上下二院であり、政党政治が行なわれています。内閣は国王ではなく議会に責任を負う責任内閣制で、首相によって閣僚が選出されます。
○地方行政
▼行政区
ロンデニアの行政区は大きく州で区分されます。州権はあまり強くなく、独自に州法を定めることは出来ませんが、条例という形で規制条項を設けることは可能です。
各州の下には県は存在せず、直下に市町村が置かれています。アイリストールはエンデミール州に属する市として分類されますが、その影響力の大きさは州に匹敵するものです。
▼市制度
市では国家制度を模倣した行政組織と一院制の議会を持ちます。
○施設
アイリストールは首都であることから、国家と市の重要施設が都市内部に混在しています。また、旧市街にも官庁施設の一部が置かれています。
▼国会議事堂
環状道路の南東に位置し、市民公園と国会広場に挟まれています。▼市庁舎
平和通りの南に位置する建物で、大使館通りと平和通りの交わる場所にあります。ここは市役所であると同時に、市の行政事務局の合同庁舎としても利用されており、様々な部局がこの建物に集中しています。▼陸軍省/海軍省
環状道路の北東の端に位置する建物で、隣接する形で置かれています。これは古くは陸海軍が軍務省という1つの組織だったことの名残りであり、両組織の連携を緊密にするためという理由から、現在も軍務省だった頃の建物を分け合って利用しています。▼王立裁判所
最高裁判所に相当するもので、環状道路とレスターファ川の間にあります。▼警察局
国家全体の警察機構を統括する組織で、王宮地区と市場街に挟まれた場所にあります。▼中央警察署
都市の治安を預かる首都警察の建物で、建物は警察局の隣に置かれています。▼中央郵便局
市の内外から送られてくる郵便物が最初に運ばれる建物で、凱旋門通りとエルザ運河に面する場所にあります。▼教育委員会
市の教育委員会の本部は、蔦通りに面する学校街に置かれています。
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貴族
○名誉階級
ロンデニア王国では、貴族は名誉階級として扱われます。称号は廃止されておりませんが特権は殆ど失われており、領主という地位も存在しません。一部の貴族は地主や政治家として生き残っておりますが、財産を失って没落した家系も数多くあります。
○王家
▼王権
現在のロンデニア王家はウィンズリー家で、王朝は聖歴549年から現在まで続いています。しかし、成立時点から王権の殆どは政治とは切り離されており、王は実質的な権限を殆ど与えられない象徴的存在として君臨するのみとなりました。
▼王位継承
ロンデニアの王位は、ウィンズリー家の長子が相続するものと明文化されております。長子直系の一族が優先的に継承権を得ており、通常は年齢順に上の継承順位となります。直系一族の継承者が途絶えた場合には、国王の兄弟の一族が後継者となります。
▼歴代国王:ウィンズリー王朝(聖歴549年〜現在)
国王 生没年(聖歴) 血縁 ジョセフ1世 513〜584年 ラピシス女王 572〜621年 ジョセフ1世の孫 ジョセフ3世 591〜646年 ラピシス女王の長子 ルース 614〜678年 ジョセフ3世の長子 アウルーラ女王 637〜695年 ルース王の第2子 ジェドリア 665〜711年 アウルーラ女王の第3子 シルフィス女王 687〜719年 ジェドリア王の長子 フェルケイ 689〜754年 ジェドリア王の第2子 メアリー女王 714〜770年 フェルケイ王の長子 リトマイア2世 743年〜(現46歳) メアリー女王の長子
▼次代継承者
このサンプルエリアのデータ中では、次代の王位継承者について一切の情報を定めておりません。各GMはシナリオの内容に応じて、自由に設定を行なって下さい。
▼活動
王族は公務を行なう義務を負いますが、それ以外の時間は自由に活動することが出来ます。
◇国王/女王
国王およびその伴侶は立場上の制約が多いため、私的活動以外は王立機関での仕事が主となります。ちなみに、王立機関は市や国家と共同で事業を行なうことがありますが、慣習的に王が代表の座に就く例が多いようです。これは名前だけの場合もありますが、実際に指導者的立場で働くこともあります。先々代のフェルケイ国王が主導した首都改造事業も、こういった共同事業のうちの1つとなります。
◇継承者研修
王は国家の代表であり、公務として様々な活動を行なわなければなりません。そのため、王位継承者たちは王として恥ずかしくない見識を身につけるため、様々な仕事に就いて働く慣習があります。このことを一般に継承者研修といいますが、これは明文化された制度ではないため、義務を負っているわけではありません。
この期間は王立機関に限らず、基本的にどのような職業にでも就くことが可能です。多くは学術機関や慈善団体、あるいは一般行政機関や市・国家が設立する委員会などで働いているようですが、一部には警察や軍隊に入ったり、公的機関とは全く関係のない一般企業に入社する者もおります。
彼らが何かの職業に就く場合、試験などはパスされるのが慣例であり、受けたとしても形だけのものとなります。また、危険な仕事は極力避けられ、軍人になった場合でも安全な地域に下士官として派遣され、書類仕事や任地視察などが主な業務となります。
なお、研修期間中はなるべく多くの社会に触れることが推奨されているため、1つの仕事を長く続けることはあまりないようです。こういったことから、実際に重要な役職に就くことは少なくなりますが、王族は幼い頃から高い教育を受けているため、これまで学術的な事業などで名を残した人物も多く存在します。
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