人物/西部地区


 


○リスト

名前 性別 年齢 職業 地域
 クライン=クロンダイク 45 無職 首吊り街
 ジェラルド=バレル 52 収容所/所長 首吊り街
 ミュール=メリック 15 都市浮浪児 どぶ板通り

 猫足トムリィ

14 都市浮浪児/盗人 どぶ板通り

 光のセインティナ

29 術法師/魔法屋 どぶ板通り

 テオドア=ナルフィシス

57 ギャング/ボス 暗黒街

 リネファ=リュンカー

27 娼婦 暗黒街

 セルナ=フォーレンス

64 無職 黒羽根通り

 クルメル=ウェルチ

18 ウェイトレス 黒羽根通り

 アーネスト=ロベルディ

27 趣味人/犯罪研究家 黒羽根通り

 マーカス=セールハイト

16 鍛冶屋 職人地区

 ティッタ=リーフレット

18 装飾職人 職人地区
 黒皮のウィルバー 45 剥製屋 赤矢通り
 オムラン=マークリィ 29 繊維問屋 赤矢通り


○首吊り街

▼クライン=クロンダイク
 種族:白人  性別:男  年齢:45  職業:無職
 居住:首吊り街  出身:クラッサス市

限定情報:金銭上のトラブルで親友だった男を殺し、妻と子を置いてこの街へ逃げてきました。そのことを悔いていますが、かといって故郷に帰る勇気もないまま、酒に溺れて日々を過ごしています。普段はまったく自分のことを話そうとしませんが、酔って前後不覚になると、ときおり過去のことを漏らしてしまうことがあります。そのため、事件のことはギャングたちに知られてしまい、それにつけ込まれていろいろな仕事をさせられています。

一言:「近づくな。……しょせん俺は人殺しなんだ」


▼ジェラルド=バレル
 種族:白人  性別:男  年齢:52  職業:収容所/所長
 居住:慟哭通り  出身:アイリストール市

解説:麻薬通りの近くにある、麻薬中毒患者収容所(墓場病院)の所長です。非常に高圧的な物言いをし、ミスを許さない人物として知られています。収容所で彼に逆らえる者はおらず、殆ど独裁者のように振る舞っています。

限定情報:幼い頃、裁判官だった父親を犯罪者に殺害された過去を持っており、悪を激しく憎んでいます。そのため、病院の収容者は人間とは思えない悲惨な生活を強要されており、肉体的にも精神的にも追い込まれて、苦しみの中で死を迎えることになります。また、影では正義執行機関「断罪騎士団」の長を務めており、メンバーに犯罪者狩りを行わせています。

一言:「過ちには罪に見合う罰を、犯罪者には死を!」

・関連麻薬中毒患者収容所断罪騎士団アルバート=フリード


○どぶ板通り

▼ミュール=メリック
 種族:白人  性別:男  年齢:15  職業:都市浮浪児
 居住:どぶ板通り  出身:アイリストール市

解説:病気の弟のためにストリートギャングのベルモット団に入った少年で、下っ端として雑用係をしています。薬を買うために仕方なく汚れ仕事を引き受けていますが、麻薬の密売をさせられるようになってからは、どうしても迷いを払拭できなくなり、弟を連れてどこか違う街へ逃げようかと考えはじめています。

一言:「正義なんて……どこにもないよ」

・関連ベルモット団


▼猫足トムリィ
 種族:白人  性別:男  年齢:14  職業:都市浮浪児/盗人
 居住:どぶ板通り  出身:アイリストール市

解説:はしっこさにかけては随一の少年で、その身軽さを活かして盗みを働いて暮らしています。まったく足音を立てずに歩くため、いつしか猫足トムリィと呼ばれるようになりました。とても気のいい少年であり、都市浮浪児たちの間で彼のことを悪く言うものは殆どおりません。1人で暮らしていますが、年下の子供たちに稼ぎの一部を分け与えることもあるようです。

一言:「へへ〜ん、このトムリィ様をつかまえるのは、100年早いってなもんだ」


▼光のセインティナ
 種族:白人  性別:女  年齢:29  職業:術法師/魔法屋
 居住:どぶ板通り  出身:アイリストール市

解説:光系の術法を習得している協会術法師です。彼女の家の前は、いつも術法による灯りで煌々と照らされているため、深夜でも犯罪が起こったためしがなく、安心して通れる場所となっています。何かの実験と称して、よく夜中に方々の危険地域へと出かけているようですが、その詳細については詳しく語りたがらないようです。どぶ板通りに居を構えている理由も不明で、こういった秘密主義のところが誤解される原因なのか、根本的には常識人ですが世間では変人扱いされています。

一言:「入り口、入り口……この辺かしらねっと(ピカッ!)」


○暗黒街

▼テオドア=ナルフィシス
 種族:白人  性別:男  年齢:57  職業:ギャング/ボス
 居住:暗黒街  出身:クラッサス市

解説:その非情さで知られる暗黒街の帝王で、先代のボスの娘と結婚して跡目を継ぎました。身内にも恐れられる冷酷な人物で、部下のミスは絶対に許さず、時には死をもって償わせることもあるそうです。一見その手口は豪快に見えながら、実は知恵の回る用意周到な男で、何らかの行動を起こす際には、警察の上層部や政治家に必ず手を回しています。

一言:「そうか……ならば、死ね」

・関連コンウォーリス一家


▼リネファ=リュンカー
 種族:白人  性別:女  年齢:27  職業:娼婦
 居住:暗黒街  出身:アイリストール市

解説:3日で愛を忘れる女と呼ばれる有名な高級娼婦で、どれほど彼女に愛情を傾けたとしても、それが報われることはありません。彼女が気にしているのは自分の美しさだけであり、それ以外のものに目を向けることは決してないのです。自分の美貌には絶対の自信を持っているため、男たちが自分にかしずくのは当然だと思っておりますし、要求は必ず通るものと考えています。現在は「コンウォーリス一家」のボスである「テオドア=ナルフィシス」の愛人となっていますが、彼にわがままを言えるのは彼女だけだと言われています。

一言:「あなたは私に何をくれるのかしら?」


○黒羽根通り

▼セルナ=フォーレンス
 種族:白人  性別:女  年齢:64  職業:無職
 居住:黒羽根通り  出身:アイリストール市

解説:化け猫屋敷に住んでいる老婦人です。他に身寄りのない彼女は、夫を亡くした後、広い屋敷で1人暮らしをしています。心優しい女性で、捨て猫を見つけると拾ってこずにはいられませんが、もしかしたら独りぼっちの自分の境遇と、猫たちの姿を重ね合わせているのかもしれません。彼女は猫だけに優しいわけではなく、ストリートチルドレンに施しを与えたり、時には家に連れてきてご飯を食べさせることもあります。そのため、付近の子供たちには「猫のおばあちゃん」と呼ばれて親しまれています。

一言:「ああ、可哀想に……さあ、家へおいで」

・関連猫屋敷


▼クルメル=ウェルチ
 種族:白人  性別:女  年齢:18  職業:ウェイトレス
 居住:黒羽根通り  出身:アイリストール市

解説:酒場で給仕係をやっている、元気と健康が取り柄の娘です。とにかく食べるのが大好きで、周りを気にせず豪快な食べ方をします。大食いではありますがずっとスリムな体型を保っており、周囲の女性たちから羨ましがられています。食事の次に好きなのが噂話で、よく仕事を忘れて客とおしゃべりをしています。

限定情報:彼女が太らないのには理由があって、実は体内に変異虫と呼ばれる怪物が潜んでいるのです。そのことは本人も気づいておらず、特に何もなければこのまま無事に一生を終えることができるでしょう。

一言:「そうそう、こんな話があったのよ……」


▼アーネスト=ロベルディ
 種族:白人  性別:男  年齢:27  職業:趣味人/犯罪研究家
 居住:慟哭通り  出身:ヴォーデン

解説:猟奇・怪奇事件の研究をライフワークとする変わり者で、伯父の遺産で暮らしている趣味人です。幼さの残る顔だちをした青年ですが、彼の語る内容はその風貌に似つかわしくない事件の話ばかりです。しかし、犯罪に関して多くの知見を持つことは間違いありませんし、表には出ていない未解決事件を独自に調査したり、犯罪心理学についても深く学んでいることから、警察や探偵が彼の知識や知恵を借りに来ることも珍しくはありません。
 趣味のことに関しては話し出すと止まらない人間で、たとえ初対面でも役に立つ情報や助言を与えてくれるでしょう。しかし、被害者やその関係者のプライバシーに配慮してか、捜査関係者以外に実名や犯行現場について具体名を挙げることは控えているようです。情報提供によって何者かに害が及ぶ可能性が考えられる場合も同様で、たとえ話や伝承になぞらえてヒントを与えるなど、非常に慎重な対応を取ります。

一言:「なるほど、それは興味深い事件ですね」


○職人地区

▼マーカス=セールハイト
 種族:白人  性別:男  年齢:16  職業:鍛冶屋
 居住:工房街  出身:アイリストール市

解説:直情径行で考えなしに行動する少年で、腕っ節が強いことから近隣では一目置かれています。しかし、決して弱い者いじめをするようなことはなく、むしろ好んで強い相手に向かってゆくような性格の持ち主です。どうもひとつところに腰を落ち着けて仕事をすることが苦手らしく、冒険者になって世界を旅して回りたいと考えています。そのためにまず強くなることを志しており、師となる人物を探して黄昏街の酒場などに顔を出しているようです。

一言:「とにかく強くなりたいんだ!」


▼奇跡の少年 ティッタ=リーフレット
 種族:白人  性別:男  年齢:18  職業:装飾職人
 居住:職人地区/金槌通り  出身:アイリストール市

解説:「奇跡のソプラノボーイ」「ウィリアム・メイリーの再来」などと呼ばれている少年で、この年齢になってもまだソプラノパートを歌うことができます。現在は家の手伝いをしていますが、王立歌劇団からもスカウトされており、本気で歌で食べてゆくことを考えはじめています。ただ、いつか声変わりしてしまうことを恐れており、いまだに決心しかねているようです。

一言:「これはまたとないチャンスなんだ……でも……」

・関連ウィリアム=メイリー


○赤矢通り

▼心に鍵を持つ男 黒皮のウィルバー
 種族:白人  性別:男  年齢:45  職業:剥製屋
 居住:赤矢通り  出身:アイリストール市

解説:口数が少なく陰気な男ですが、優秀な剥製屋としてその腕前は高く評価されています。彼は昔、行方不明事件の容疑者として嫌疑をかけられたことがありますが、その時は証拠不十分で釈放されています。

限定情報:実際には彼が事件の犯人であり、地下の隠し部屋に剥製にした女性を飾っています。彼は変異の影響で、心を偽る術を身につけています。そのため、彼が心から信じさえすれば、自分は何もやっていないと思いこむことができるのです。ですから、たとえ術法で調べられても彼は無実だと証明されるでしょう。

一言:「どうしてって? 美しいじゃないですか……永遠にね……」


▼オムラン=マークリィ
 種族:白人  性別:男  年齢:29  職業:繊維問屋
 居住:灰殻通り  出身:アイリストール市

解説:繊維問屋の若主人で、誰もが認める善人です。非常に面倒見がよく、困っている人を見捨ててはおけない性格です。そんな彼の欠点は無性に怪しいその容貌で、ギョロ目で薄い眉はまだよいとして、馬車の事故から人を救った時に頬に深く刻まれた傷跡と、そのせいで自然と引きつってしまう笑顔、そして心配性のせいか若くして白髪だらけになった頭など、見た目で犯罪者だと決めつけられることも少なくありません。彼は人柄と真逆なその容姿で損をしてばかりで、そのせいで少し傷付くこともありますが、周囲に気をつかわせるので顔には出さないよう気をつけています。

一言:「え? 気にしてないよ、うん」


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