○リスト
名前 性別 年齢 職業 地域 イルミナ=ジュネス 女 16 ウェイトレス 南太陽通り デイビット=マイヤー 男 52 口入れ屋 南太陽通り 男 38 画商 南太陽通り 男 42 画商 南太陽通り 男 62 国家首相 官庁街 男 55 情報屋 官庁街 女 32 舞台女優 白銀通り 女 24 刑事 白銀通り 男 29 諜報員 白銀通り 男 58 乞食 レントン氏通り 女 26 歌姫 レントン氏通り 男 22 装飾職人 夜店通り 男 42 見せ物小屋 夜店通り 女 39 図書館受付 夜店通り 男 25 装飾職人 夜店通り 女 20 裏組合/組合長 百花通り 女 56 裏組合/故売屋 百花通り 女 14 ウェイトレス&娼婦 百花通り 女 22 娼婦 百花通り 男 28 探偵 平民通り 女 26 傭兵 奇譚街 女 24 口入れ屋 奇譚街 男 28 床屋 奇譚街
○南太陽通り ↑
▼イルミナ=ジュネス
人種:白人 性別:女 年齢:16 職業:ウェイトレス
居住:南太陽通り 出身:アイリストール市解説:喫茶店「微笑む舞姫」の娘で、普段はウェイトレスをやっています。彼女は女優を目指しており、常連の舞台女優「コリン=リエラミュエル」に憧れています。しかし、父親は激しく反対しており、最近では家を出て劇団に入ろうかと考えています。
一言:「ちょっと、聞いてくれます? ひどいんですよ、うちのお父さんったら!」
▼デイビット=マイヤー
人種:白人 性別:男 年齢:52 職業:口入れ屋
居住:南太陽通り 出身:アイリストール市解説:髪をオールバックに固めたヒゲの小男で、いつも木製のパイプをくわえています。優れた記憶力の持ち主で、トレードマークのサスペンダーをパチンと弾くと同時に、紹介先の情報がよどみなく口から流れてきます。人を見る目も確かで、すぐれた観察力でその人物の素性や性格を見抜きます。そのため、必ずしも彼に仕事を紹介して貰えるとは限らず、ドアを開けると同時に門前払いを食らう人もいるようです。
一言:「それならちょうどいい仕事がありますよ。この通りの先にある……」
・関連:マイヤー紹介所
▼マウール=グレイシオ
人種:白人と黄人の混血 性別:男 年齢:38 職業:画商
居住:南太陽通り 出身:アイリストール市解説:自転車の製造販売で財をなした青年実業家でしたが、8年前に突然会社の全権を共同経営者に譲り渡して、画廊の経営者へと転身しました。これは母親を探す手がかりとなる、父の描いた三つ子の黄人姉妹の肖像画を探すためで、そのために以前の稼ぎを費やしています。マウールは母親に置き去りにされた子供ですが、母親に対する恨みはないつもりでいます。父親が死んだ今もなお、絵を求めて八方に手を尽くしていますが、これも1度でいいから父の墓に祈りを捧げて欲しいと思っているからです。
限定情報:彼の母親というのは、エイルン族という女性だけの旅集団の1人で、非常に特異な風習を持つ一族としても知られています。彼女たちはこれと決めた男性と一夜をともにし、子供をもうけます。しかし、その子供が女の子であれば一緒に旅に連れてゆきますが、男の子であった場合は相手のもとに子を置いてゆくのです。
一言:「まあ、そんなことはいいじゃないですか。それよりこの肖像画なんですけどね……」
・関連:画廊「女神たちの夕べ」
▼アルフォンス=ハスリンガー
人種:白人 性別:男 年齢:42 職業:画商
居住:すずらん通り 出身:アイリストール市解説:画商「マウール=グレイシオ」の信頼できるパートナーであり、絵の仲買人として各国を飛び回っています。彼はマウールの父である「ロイエール」の弟子だった男で、将来を嘱望された若手画家の1人でした。20代の後半からは、修行のためにペトラーシャに渡って絵を学んでいたのですが、事故で右腕に大きな怪我を負ったために絵の道を断念することになります。その後は職を点々として酒に浸る生活をしていたのですが、やがて彼を兄のように慕っていたマウールの工場で働くことになり、マウールとともに退社して現在に至ります。
アルフォンスが肖像画を探す役となったのは、マウールは先天的に心臓が弱い父親の看病のために、アイリストールを離れられなかったためです。才能ある画家だった彼は目利きも確かで、放浪時代の人脈も生かして画商としての才覚を存分に振るっています。一言:「そこをなんとかお願いしますよ、ねっ?」
・関連:画廊「女神たちの夕べ」
○官庁街 ↑
▼ドナン=ミラルド
種族:白人 性別:男 年齢:62 職業:国家首相
居住:官庁街 出身:ロックグリン市解説:現在のロンデニア首相であり、日和見主義と中道政策で生き残った人物です。責任回避に関しては天才的ともいえる能力をもっており、部下や秘書は道具や踏み台としか思っていないようです。
一言:「謙虚は長生きの友である」
▼ツグミ飼い ノーマン=フリーデン
種族:白人 性別:男 年齢:55 職業:情報屋
居住:倉庫街 出身:アイリストール市解説:ノーマンはこの近辺で活動している名の知られた情報屋です。市民公園を散歩するのが日課で、肩にツグミのカーマインを乗せています。カーマインは半分の長さしかない翼をもつ奇形で、生まれつき飛ぶことが出来ませんが、ノーマンに拾われて幸せに暮らしています。
一言:「飛べないから可哀想だなんて、誰が決めたのかね?」
○白銀通り ↑
▼コリン=リエラミュエル
種族:白人 性別:女 年齢:32 職業:舞台女優
居住:白銀通り 出身:ケイディアン市解説:コリンズ・スマイルといわれる百億エランの笑顔が武器の舞台女優で、国内で最も有名な女優です。しかし、その名声にもかかわらず実に庶民的で、ごく普通のアパートで1人暮らしをしています。最近は年齢が気になっているようで、少しひがみっぽくなっています。
一言:「ど〜せあたしはおばちゃんだい!」
・関連:リオ=フィッツシモンズ
▼天然疫病神 フェオリア=ゼノン
種族:白人 性別:女 年齢:24 職業:刑事
居住:白銀通り 出身:アイリストール市解説:ドジで知られる中央警察署の女刑事で、よく現場を混乱に巻き込み、周囲を危険にさらしています。慌てふためくと何をするかわからないタイプで、「麻薬の取り引き現場に突入しようとして先頭ですっ転び、後ろにいた警察官30人連続転倒事件」や、「暴発した拳銃の弾がシャンデリアにみごとに命中して、フォリー劇場の客席を半壊させました事件」、あるいは「風でスカートがめくれて慌てて押さえたら、救助しようとしていた子供をエルザ運河に落としちゃった事件」など、数々の伝説を残しています。もし警察局長の孫でなかったら、とっくの昔に懲戒免職になっていたことでしょう。
一言:「春風の……バカ」
・関連:中央警察署、レモレイド=サドラン(上司)、エレル=ベルムニー(親友)
▼ウィメット=オリヴェイラ
種族:白人 性別:男 年齢:29 職業:諜報員/国家情報部
居住:白銀通り 出身:アイリストール市解説:国家情報部インビジブル・セブンのメンバーであり、サミッシュ(紫陽花通り)の直属の部下の1人です。190cmを越える大柄な体格で、一見すると鈍そうにも見えるのですが、非常に俊敏で有能な男です。額にはかつての事件の際に受けた大きな傷が残っており、それが彼に近づきがたい印象を与えていますが、実際はとても優しい好青年です。植物好きという一面も持っており、部屋にはたくさんの観葉植物が置かれています。
一言:「この仕事、本当は向いてないのかもしれないね……」
・関連:ロンデニア国家情報部、国家情報部/本部、サミッシュ=エル(上司)
○レントン氏通り ↑
▼乞食賢者 タングロリア
種族:白人 性別:男 年齢:58 職業:乞食
居住:レントン氏通り 出身:アイリストール市解説:かつては神大学の教授だったという話もある人物で、噂に違わぬ知識の持ち主です。人生経験もかなり豊富なようで、相談事を持ちかければ、的確なアドバイスをもらうことができます。ただし、そのためには一杯の酒とつまみが必要になるようです。なお、よく躓く癖があるらしく、側溝にはまっている姿を見かけることもあります。
一言:「時のおもむくままに……」
・関連:路地梟
▼歌う天使 シルヴィス=フェイノル
種族:白人 性別:女 年齢:26 職業:歌姫
居住:レントン氏通り 出身:ハノーヴ市解説:かつては王立歌劇団に所属していた花形のオペラ歌手だったのですが、理由も言わずに退団し、現在は酒場の歌姫として生計を立てています。しかし、その美貌と歌声は健在で、彼女の勤める酒場は常に賑わっています。
一言:「聞いてください……魂の歌を……」
○夜店通り ↑
▼ロス=アイプリッツ
種族:白人 性別:男 年齢:22 職業:装飾職人
居住:平民通り 出身:アイリストール市解説:チープアーティストと呼ばれる装飾売りで、街頭で安いペンダントや指輪などを売って日銭を稼いでいます。しかし、彼には裏の顔があり、ギャングの手下として路上で麻薬を売っています。彼の口やかましい幼なじみは、これをやめさせようと懸命に説得を繰り返していますが、まるで聞き入れようとはしません。というのは、彼はいつか自分の店を持ちたいと考えていて、そのための資金を手っ取り早く稼ぐために麻薬を売っているからです。将来的にはこの街を出て行くつもりのようですが、ギャングの手から逃げ出すのは容易なことではなく、その先行きが危ぶまれます。
一言:「世の中って金だろ?」
▼セクト=マッコン
種族:白人 性別:男 年齢:42 職業:見せ物小屋
居住:夜店通り 出身:ケイディアン市解説:見せ物小屋「マッコンの館」を経営している男です。ここでは芸を仕込んだ動物や、外国やペルソニア大陸の奇妙な生き物を集めて見せ物にしています。
限定情報:彼の店の地下では、変異の影響を受けて奇形になった人間を見せ物にしたり、飼い慣らした凶暴な怪物を闘わせて賭事にしたりと、とても表には知られるわけにはいかないようなことを行っています。彼はこういったことに対して、まるで罪悪感というものを感じておらず、面白おかしく暮らすことだけを考えて生きています。
一言:「そうだ、お前らは見せ物なんだよ……」
・関連:人獣博覧館
▼2度死んだ女 ローラ=レスター
種族:白人 性別:女 年齢:39 職業:図書館受付
居住:無人街 出身:不明解説:異本博物館と呼ばれる個人図書館で受付をしている女性で、いつも喪服に身をつつみ、首には黒いチョーカーをつけています。陶器のような白い肌に、艶やかな長い黒髪の美貌の女性で、もうすぐ40歳に届こうという年齢ですが、見た目は20代後半くらいにしか見えません。
ローラには、かつて2度殺害されたという逸話があります。そして、彼女を殺したという人物はいずれも自殺しており、人々は彼女を恐れて近づこうとはしません。彼女自身も、積極的に他人と交わろうという素振りを見せず、必要最小限の買い物などをする以外には、殆ど家から出ることもないようです。一言:「死は永遠のはじまり、その入り口は深淵の奥底に……」
▼ヴィム=ティアラ
種族:白人 性別:男 年齢:25 職業:装飾職人
居住:レントン氏通り 出身:レンフォード解説:路上で自作の装飾を売っているチープアーティストで、貝殻を組み合わせてつくった花のアクセサリーなどを売っています。彼の作品は正直言って微妙な出来で、評判という意味でその名が上がることはないのですが、買ってくれるまで客を逃さないことで知られています。そのために披露される彼の話術は非常に巧みで、面白おかしく脚色された身の上話のレパートリーは、並べてある彼の作品の数を軽く上回るでしょう。彼の前に立った人間は、アイリストールでも指折りの実力を持つ話屋に、その傑作を聞かせてもらった礼としてお金を払い、土産にガラクタを受け取って帰るというわけなのです。彼の身近な人間はしきりに転職を進めるのですが、彼は決して夢を諦めようとはせず、今日も丹精を込めて作品をつくり続けています。
一言:「ああ、思い出した。そういえばこの間……」
○百花通り ↑
▼お嬢 ティファ=ミッドリュン
種族:白人 性別:女 年齢:20 職業:裏組合長
居住:百花通り 出身:アイリストール市解説:裏組合「闇梟」の組合長の1人娘でしたが、その長がギャングに暗殺されたために跡目を継ぐ羽目になってしまいました。もとより裏の世界とは無縁の生活をしてきたため、何をしていいのか全然わかっていません。ただ、度胸だけは父親譲りで、ギャングたちの嫌がらせにも敢然と立ち向かいます。女性という立場から、組織が経営している娼館などをよく思っておらず、その件に関しては部下と意見が対立しています。また、それ以外の色々な事柄にも細かく口出しするため、組織は内部で分裂しかかっており、非常に険しい立場に立たされているようです。
一言:「みんなして金、金、金、金って、まったくもう!」
・関連:裏組合「闇梟」
▼ジーナ=オルテンシア
種族:白人 性別:女 年齢:56 職業:故売屋
居住:百花通り 出身:港町カルドレン解説:裏組合「闇梟」の下で働く故売屋で、目利きの確かさと金にうるさいことで知られています。先代の組合長と対等に話すことができた数少ない人間の1人であり、その片腕として数々の修羅場をくぐり抜けてきたようです。とてもしたたかな人物で、やり手ババア、ドケチなどと言われておりますが、面倒見がよく的確なアドバイスも与えてくれるため、彼女を頼って相談に訪れる人間は数多くいます。
現在の彼女の悩み事は、分裂しかかっている組を維持しつつ、新しく長となったティファを守ることです。彼女は自身の影響力の大きさを心得ているため、特定の派閥に片寄るような発言をしたり、幹部の誰かと個人的に会うようなことは避けています。そうして、勢力争いにはなるべく関わらないようにしながら、ティファを影から支えているようです。一言:「いいかい、よくお聞き。物事の本質ってのはねえ……」
・関連:裏組合「闇梟」、ティファ=ミッドリュン
▼死にたがり キサラ=メイム
種族:白人 性別:女 年齢:14 職業:ウェイトレス&娼婦
居住:百花通り/娼館 出身:クラッサス市解説:クラッサス市から身売りされてきた娘で、「歌姫の一夜」亭で働いています。きれいに着飾ってはいてもどことなく影のある風貌で、愛想笑いもほどほどにしかしません。彼女は初めて客をとらされた時に舌を噛みきって死のうとし、その後も何度か自殺騒ぎを起こしています。今では「死にたがりのキサラ」と呼ばれ、誰も彼女を指名しようとはしません。しかし、つい先日のことですが、白鞘街の貴族の1人が彼女を養女として見受けしたいと申し出ており、店長はこの厄介な娘を早々に売り渡す心づもりでいます。
一言:「だって、誰も私のこといらないでしょ?」
・関連:娼館「歌姫の一夜亭」
▼アル中娼婦 ヘレン=アレモニア
種族:白人 性別:女 年齢:22 職業:娼婦
居住:百花通り 出身:ルーイ村解説:酒が強いことから客たちに飲まされているうちに、今ではすっかりアルコール中毒になってしまった娼婦です。しかし、禁断症状が出るようになってから、彼女は不思議な幻視を見るようになり、そのことで近所では評判になっています。というのは、幻視の内容が犯罪に関係するもので、その事件に関係ないはずの彼女が、犯人の顔や特徴を次々と言い当てていったからです。しかし、幻視は非常に瞬間的に起こるもので、どの事件かを選んで情報が得られるわけではないため、現在のところは話題づくりにしか役立っていないようです。
一言:「どうせなら、金儲けに繋がる夢が見たいもんだねえ……」
○平民通り ↑
▼ベスター=ホワイト
種族:白人 性別:男 年齢:28 職業:探偵
居住:平民通り 出身:アイリストール市周辺解説:ホワイト探偵社の経営者にして、唯一の所属探偵として働く青年です。多くの場合、彼は依頼内容に適した能力を持つ何でも屋を雇い、コンビやチームを組んで仕事をします。
基本的に気のいい男で、分け前をケチるようなことはないため、人間としては仕事仲間から信頼されています。しかし、多分にトラブルメーカーの素質を持つためか、彼との仕事を渋る者は少なくありません。そもそも、彼は探偵という職業に何か間違った認識を持っているようで、何かと依頼内容を複雑に考えてしまって、解決を遅れさせる傾向があります。それだけならまだよいのですが、全く無関係の依頼から他の事件との関連性を見つけ出してしまったり、自身の行動によって事態を複雑にしてしまい、時には警察のお世話になることもあります。また、非常に好奇心が強い上に、ややおせっかいな性格も問題で、途中で依頼を打ち切られてしまうことも珍しくはないようです。一言:「ふむふむ、なるほどなるほど……(きらーん☆)」
・関連:ホワイト探偵社
○奇譚街 ↑
▼ライトニング・ワルツ
種族:白人 性別:女 年齢:26 職業:傭兵
居住:奇譚街 出身:ユノス解説:最強と呼ばれる傭兵の1人で、特殊な武術を使いこなします。その踊るような優雅な身のこなしと、目にも止まらぬ速さで繰り出される数々の技から、ライトニング・ワルツと呼ばれるようになりました。
限定情報:実は彼女は悪魔に憑依されており、本当は戦いたくないと思っていますが、狂気の血が彼女を戦いに駆り立てます。かつて悪魔に体を乗っ取られた時に、恋人でもあった相棒を自らの手にかけており、それ以来決して仲間をつくろうとはせず、いつも単独で行動しています。
一言:「それでもあの人は無抵抗だった……」
▼エレル=ベルムニー
種族:白人 性別:女 年齢:24 職業:口入れ屋
居住:奇譚街 出身:アイリストール市解説:紹介屋「蜜蜂会」の女主人です。彼女は刑事や警察官に多くの知り合いがおり、警察で取り扱わない怪奇事件を回してもらい、それを冒険者たちに紹介しています。
エレルの父親も刑事だったのですが、ちょうど10年前に殺人犯に殺されて殉職しています。犯人は未だ捕まっておらず、彼女はその事件を解決するために刑事を目指していたのですが、主に体力面において全く適性がなかったために、その目標は諦めざるを得ませんでした。しかし、犯人を探し出すことを諦めたわけではなく、現在も警察関係者や冒険者を通じて事件に関する情報を集めています。一言:「……そう、もう10年になるのね」
▼ロズレン=ジェフォード
種族:白人 性別:男 年齢:28 職業:床屋
居住:岩窟街 出身:アイリストール郊外限定情報:訪問床屋をしている青年ですが、彼は刃物を見ると衝動を抑えることが出来ず、カミソリで客を頸動脈をかき切って殺してしまうことがあります。殺害後、彼は犯行の発覚を恐れ、その痕跡を消そうとして遺体に火をつけます。そして、その騒ぎに紛れて逃走するという行動を繰り返しているのです。
彼がこのような衝動を抱くようになったのは、幼い頃に学校から戻って来た彼が、自分の母親が首を切られて死んでいるのを見てしまったからです。彼は母親に虐待を受けており、その死を認識した時に歓喜に震え、その快感を忘れられずに凶行に手を染めているのです。彼はそんな自分を恐ろしく思い、なるべく人を遠ざけて生活していますが、幼い頃から十分な愛情を受けずに育った彼は、無意識に人のぬくもりを求めてしまいます。何かと彼のことを気にかける、下宿の管理人の娘「レナ=ボネール」に淡い恋心を抱いているのですが、いつか彼女のことも殺してしまうのではないかと、ひどく恐れているようです。一言:「ボクじゃない、ボクは何もやっていない、やっていない……」
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