南西地区
柳葉通り

基本情報施設・名所人物・集団


 

基本情報


○解説

 レスターファ川と垂直に交わる大通りで、この辺りでは昔から柳やその仲間が街路樹として植えられているため、このように呼ばれてきました。春から初夏にかけては白い綿毛が飛び交い、まるで雪のように青空を流れてゆきます。また、風にさざめく木の葉がさらさらと音を立て、真夏でも辺りを涼し気な空気で包んでくれます。
 この辺りには国立大学、法律学校、図書館などがあることから、学生やかけ出しの弁護士、あるいは売れない文筆家などが多く住む街となります。学生の中にはあまり裕福ではない者も多いため、通りの西側には家賃の安い下宿屋やアパートが立ち並んでいます。また、近くには書店、ティーハウス、読書室などが多くあり、古書店が立ち並ぶ通りもあります。もちろん貸し本屋の巡回も頻繁に行なわれますし、個人図書館も幾つか存在します。
 その一方、裕福な層の学生も多くいるため、そういった人々たちが集う場となる、少し高級な店もそれなりに置かれています。気取った貴族の子弟や、上流階級に憧れる富裕階級出身の学生たちが、そういった場所をサロンのように利用したり、紳士クラブのような会合を開いて趣味にいそしんだりもしています。


▼分類
・種別

 公共施設
 住宅地(中上層〜中下層)
 商業地
・交通
 普通
・治安
 やや良い〜普通
・警察
 環外西警察署
 


○地域

▼小舟通り
 南市場の前を通る道のことで、船着き場から鋪道公園まで続いています。比較的小さな船が停泊し、ここから手漕ぎボートで物資を運ぶことも多いため、このように呼ばれるようになりました。
 
▼綿雪街
 柳葉通りからの風で綿毛が運ばれ、この一帯に白く降り積もることから、このように呼ばれるようになりました。主に中層市民が住んでいる住宅街で、やや敷地に余裕のある一軒家が多く並んでいます。
 
▼骨董街
 骨董屋や古書店の店鋪が立ち並んでいる商店街で、近辺には談話室やティーハウスなども多くあります。午前中は人通りが少なくさびれた印象を受けますが、午後からはだいぶ賑やかになってきます。掘り出し物を求めて、1日中通りを歩き回る人もいるようです。
 
▼翡翠通り
 綿雪街から大学前を通って南へ抜ける道のことで、国立大学の学生バッジに翡翠がつけられていることから、このように呼ばれるようになりました。
 
▼ヒバリ通り
 柳葉通りから国立大学の南へ抜ける道で、周辺には学生向けアパートや食事店などが並んでいます。
 
ホーンパイプ通り
 緩やかに彎曲したその形と、この辺りを角笛を鳴らして歩く行商人が訪れることから、昔からこのように呼ばれていました。


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施設・名所


○種類

▼公共
 ロンデニア国立大学医学部附属病院国立図書館国立工業院イーグル・ポート南市場舗道公園

▼一般
 ラムズベリー職業紹介所学生ホテル「カレッジ・イン」


○ロンデニア国立大学

 様々な分野の学部をもつ総合大学です。文系の学科が中心の神大学や、経済・社会学を専門とする王立大学に対して、この学校は優秀な科学者や技術者を育てるための科学教育に力を入れています。高度な専門教育を受けることが出来る、エルモア地方でも有数の学術機関で、国家から多くの補助金が出ています。なお、貧しくても熱意ある若者を受け入れるために奨学金制度も整備されており、審査に受かれば貧しくても入学することが可能です。また、入学後に何らかの学術賞を貰うことで、授業料の免除などの恩恵を受けることも出来ます。


▼医学部附属病院
 大学の正門前にある附属病院で、医学部の研究室もこちらに置かれています。


○国立図書館

 国立大学の隣にある、数十万冊の蔵書を誇る国内最大の図書館で、その書架には100万冊以上の書物を並べることが出来ます。館内は天井が高く、外光をふんだんに取り入れているので、非常に明るい印象です。
 もともとは個人の収集家が寄贈した書物などを元に創設された施設ですが、先代のメアリー女王の時代にロンデニアの発行物を全てここに納めることを義務付けてから、収蔵数は増加の一途を辿っています。
 
・入館:図書館は市民であれば無料で利用することが出来ますが、そうでない場合は身分証明書か紹介状が必要となります。1度登録すれば入館許可証を発行してくれるので、次回からはそれを提示すれば自由に出入りすることが出来ます。


▼博物資料館
 図書館の敷地内に併設されている資料館にも、考古学的な遺物、博物標本、民族学資料、あるいは各国の工芸品など、多種多様の展示品が並べられています。
 
・入館:500エランの料金を支払えば、一般展示室は誰でも見学することが可能です。ただし、裏手にある研究室や保管庫については、職員以外は出入りすることは出来ません。


○国立工業院

 国立大学の前にある工業関連の研究機関で、国家産業の発展を推進するために設立されました。大勢の優秀な研究者が所属しており、工業技術の試験・開発や民間への技術指導を行なっています。


○イーグル・ポート(南の船着き場)

 大鷲広場に隣接する小規模なポートで、南市場に面しています。あまり大きな船が停泊することはなく、小型の船が主となります。ここから手漕ぎボートで物資を運ぶことも多いため、付近では大勢の漕ぎ手がタバコをふかしながら、荷物の到着を待ち構えています。
 
▼追加情報
 このポートには1つの言い伝えがあります。それは、過去に失恋をしてレスターファ川に身を投げた女性がおり、彼女が寂しさに耐えきれなくなった時、男を水の中へと誘って溺死させてしまうというものです。そのため、水夫やボートの漕ぎ手たちがここを通る時は、彼女を慰めるために「ウィロー・ソング」(柳の歌)を口ずさむのだと言います。


○南市場

 イーグル・ポートに面する市場で、もともとは小さな露店が集まっていた地域です。赤矢通りの南に置かれていた卸売市場が、ミンキッシュ川沿いにある今の市場街へと移転してから、少しずつその規模を大きくしてゆき、現在のような東西に連なる市場通りになりました。


○舗道公園

 その名の通り、敷地内を東西に貫く3本の鋪道と、その両側を囲む街路樹、そして乗馬場がある広々とした公園です。初夏にはポプラの綿毛が降り積もることから、「綿毛のプロムナード」と呼ばれることもあります。
 休みの日には人々が川面を眺めながらのんびりと散歩したり、自転車や乗馬を楽しむ姿が見られます。また、ここは休日および祝祭日に古物市が立つことでも知られており、街路樹の下にはたくさんの中古品の露店が並びます。この日は大道芸人たちも現われ、普段は静かな公園が賑やかな空気に包まれます。


○ラムズベリー職業紹介所

 主に苦学生たちに仕事を斡旋している口入れ屋で、ここにプロフィールを登録しておけば、その人物に合った仕事を紹介してくれます。学生には家庭教師の仕事が舞い込んで来ることが多く、蔦通り、白鳥通り、せせらぎ通りといった辺りにある、わりと裕福な家庭の子供たちが相手となります。


○学生ホテル「カレッジ・イン」

 ホテル形式になっている賃貸宿舎で、1泊単位で部屋を借りることが出来ます。部屋は40室ほどあり、全てに家具が備え付けられています。半分以上の部屋は学生が月単位で借りており、その他は一般客が利用します。食堂は1階にあり、こちらは部屋とは別料金となります。なお、食事は事前に予約しておく必要があり、連絡がない場合は用意して貰えません。
 
・料金:通常の部屋は1泊800エランとなりますが、月極の場合は20000エランとなります。なお、梯子で昇り降りする最上階の屋根裏部屋だけは、月に10000エランとなりますが、帰って寝るだけの最低限の部屋でしかありません。


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人物・集団


○人物

▼ナッシュ=バランティーノ
 種族:白人  性別:男  年齢:20  職業:大学生
 居住:柳葉通り  出身:エルヴァンヌ市

解説:男爵位をもつ国立大学の学生で、社会勉強のために1人暮らしをしています。ストイックな青年で、学問以外にはまるで興味がなかったのですが、あるパーティで「アデリー=マウ」という伯爵家の令嬢に一目惚れしてしまい、まるで学業に身が入らなくなっています。

一言:「僕に下さい……あなたの心を……」

・関連ロンデニア国立大学アデリー=マウ


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