基本情報
○解説
周辺に中層〜中下層の市民が住んでいることから、このように呼ばれるようになりました。通りを西から東へ進むにつれて貧困層が増えてゆき、工場労働者などの割合が高くなってゆきます。
▼分類
・種別:
主に住宅地(中層〜中下層)
・交通:
普通
・治安:
普通〜やや悪い
・警察:
環外南警察署
○地域
▼表通り
大通りに近い場所には、小さな一軒家や一般向けのアパートが並んでおり、一部には商店街が形成されています。
▼裏通り
裏通りの方は安アパートが身を寄せ合うようにして建っていて、あまり経済的に恵まれていない人々が住人の大部分を占めています。大通りから離れている場所は狭い通路が入り組んでおり、照明も殆ど見当たらないため、夜間に出歩く場合は十分に気をつける必要があります。
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施設・名所
○種類
▼公共
自由演説広場
○自由演説広場
商店街に囲まれた場所にある小さな広場で、様々な人がここで演説や公開討論を行なったり、抗議のデモを呼び掛けたりしています。この界隈では珍しく騒がしい場所で、興味深い話題があれば道行く人々も足を止め、その内容に聞き入ったりヤジを飛ばして議論を盛り上げたりしています。
ここはもともと、街の人々の憩いの場でしかなかったのですが、現国王の戴冠式の日にある酔っ払いが大声で政治批判を行ない、ちょっとした事件が起こったことがきっかけで、後に論説の場として利用されるようになりました。この酔っ払いはすぐに警察に連行され、その場は収まったかのように見えたのですが、警官の1人がその男の尻を蹴飛ばしたことで、集まった市民から抗議の声が上がり、やがて警官と市民が100名近く入り乱れて争う大騒動となったのです。
戴冠式を終えた直後にその事件を聞き付けたリトマイア2世は、大勢の逮捕者が出るのは晴れの門出に相応しくないと考えると同時に、自らの度量を示すのにちょうど良い機会だと考え、彼らを不問に処すよう警察に働きかけました。こうして、暴動に参加した市民は恩赦という形で即日解放されましたが、彼らは国王の御墨付きが出たと勘違いして、この広場で自由に演説を行なう権利を主張し、現在に至るのです。
○食料雑貨屋「モビールハウス」
店鋪中にモビールが吊るされている食料雑貨屋で、中には近所の人々が集まる喫茶スペースが用意されています。喫茶室のカウンターには小窓がついていて、店に入らずに通りからお菓子を買うことが出来るため、近所の子供たちが駄菓子を買うために、よくこの窓の前に集まっています。
モビールは粘土人形を糸と棒で吊るしたもので、店長の「イルネラ=ロッジ」が趣味で作成しているものです。彼女はずっと昔に子供を亡くしており、その悲しみを紛らわすために、子供の粘土人形をつくるようになりました。しかし、あまりに数が多くなったので、そのうちの一部を糸で棒に結んで、天井から吊るして飾るようになったのです。この人形は売り物ではなく、欲しい人はただで貰うことが出来ます。
○ホワイト探偵社
探偵ベスター=ホワイトが個人で営業している探偵社です。彼は依頼の内容に応じて、それに適した能力を持つ何でも屋を雇うため、仕事内容について選り好みはしません。しかし、多分にトラブルメーカーの素質を持っているためか、料金は決して高くないにもかかわらず、再び彼のところに依頼を持ち込む客は少ないようです。
・関連:ベスター=ホワイト
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人物・集団
▼ベスター=ホワイト
種族:白人 性別:男 年齢:28 職業:探偵
居住:平民通り 出身:アイリストール市周辺解説:ホワイト探偵社の経営者にして、唯一の所属探偵として働く青年です。多くの場合、彼は依頼内容に適した能力を持つ何でも屋を雇い、コンビやチームを組んで仕事をします。
基本的に気のいい男で、分け前をケチるようなことはないため、人間としては仕事仲間から信頼されています。しかし、多分にトラブルメーカーの素質を持つためか、彼との仕事を渋る者は少なくありません。そもそも、彼は探偵という職業に何か間違った認識を持っているようで、何かと依頼内容を複雑に考えてしまって、解決を遅れさせる傾向があります。それだけならまだよいのですが、全く無関係の依頼から他の事件との関連性を見つけ出してしまったり、自身の行動によって事態を複雑にしてしまい、時には警察のお世話になることもあります。また、非常に好奇心が強い上に、ややおせっかいな性格も問題で、途中で依頼を打ち切られてしまうことも珍しくはないようです。一言:「ふむふむ、なるほどなるほど……(きらーん☆)」
・関連:ホワイト探偵社
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