北部地区
穂波通り

基本情報施設・名所人物・集団


 

基本情報


○解説

 斜面になっている通りで、北のローズデン丘陵がある方へ向かって、少しずつ上に傾斜しています。高台になっている一帯から郊外を望むと、麦の穂がつくり出す波がよく見えるため、穂波通りと呼ばれるようになりました。
 坂の下の方は中層市民が住む地域で、レンガ造りの一般住宅が並んでいます。上の方は煉瓦街と呼ばれており、一帯には焼き物工場が集中しています。通りのどの建物も敷地には余裕があり、庭を持つ家も多くあります。全体的にゆったりとした印象を与える地域で、人々の気質も穏やかです。


▼分類
・種別

 住宅地(中層〜中下層)
 工業地
・交通
 普通〜やや少ない
・治安
 普通
・警察
 環外北警察署
 


○地域

▼煉瓦街
 タイル工場、煉瓦工場、陶器工房、土管工場など、多くの焼き物工場が集まっている地域です。方々に高い煉瓦煙突が立っており、遠くからでも黒煙がたなびく様が見えます。この付近にある多くの家の庭先には、水蓮鉢と呼ばれる大きな鉢が置かれています。人々はこの中に満たした水に蓮の花を浮かべたり、水草や金魚を入れて鑑賞して楽しみます。
 
▼光昏の丘
 ローズデン丘陵へと至るなだらかな耕作地は、光昏の丘と呼ばれています。この呼び名は、画家「エリル=モネル」が通りから見た麦の刈り入れ風景を描いた、「光昏の麦」という絵に由来します。なお、黄金色の麦が波打つ美しい様を見事に描き出したこの名画は、市の美術博物館に常設展示されています。


○その他

▼煉瓦需要
 人口増加による建築ラッシュで、最近は煉瓦の需要も飛躍的に伸びており、周辺の工房からは絶え間なく煙が立ちのぼっています。特に、新たな下水路と処理施設を建設するため、旧市街の北側で大規模な造成工事が行なわれており、これに利用する煉瓦の製造が間に合わなくなっています。そのため、一部の会社では郊外に新たな煉瓦工場をつくる予定です。


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施設・名所


○種類

▼公共
 花煉瓦館野菜市場

▼一般
 レストラン「ぽかぽかの日だまり亭」ベアトリス磁器工房ダンスホール「ウィンドミル・ホール」


○レストラン「ぽかぽかの日だまり亭」

 古くから経営している、坂の手前にあるレストランです。店の前には大きな樫の老木が立っており、通りから建物全体を隠してしまっています。この木は街のシンボルとして古くから親しまれているもので、人々から「雫の木」と呼ばれています。
 付近に伝わる伝承によると、これはアイリストール市が出来る前から立っていたものであり、本当かどうか定かではありませんが、樹齢は1000年を超えるという話です。なんでも、かつて旱魃があった際に、この木にはたくさんの水の実がなり、多くの人々が救われたのだといいます。
 そのような逸話が信じられているのは、この木は少なくとも樹齢400年は超えているにもかかわらず、その見た目は老木とは思えないほどしっかりしており、若木のように瑞々しい葉を茂らせているからです。また、この木の周りには幾つかベンチが置かれておりますが、ここで休んでいると何か優しい温もりが感じられ、体の痛みが和らいだりするという人が多く、老人たちがよく集まって世間話をしています。


○花煉瓦館

 煉瓦街にある職人組合の合同会館で、壁に煉瓦で花の絵が描かれていることから、このように呼ばれるようになりました。ここには近隣一帯にある同業者組合の本部が置かれており、連絡所や会合の場として利用されています。また、これらの職人組合の資料館も併設されており、過去の工芸作品や技術資料などを見ることが出来ます。


○ベアトリス磁器工房

 深い藍色の地に金色の麦穂模様が描かれたベアトリスの磁器は、この竃の名を一躍有名にしました。以来、この工房は一流のブランドとして知られるようになり、国内外からの多くの注文を抱えています。伝統のベアトリス・ブルーで鮮やかな絵付けがなされた白磁が主力商品となりますが、金彩がなされたシンプルな色絵にも根強い人気があります。


○野菜市場

 郊外の野菜農家が集まって、自分の家で採れた作物を売る露天市で、だいたい朝の6〜7時頃に開かれています。通常の店で買うよりも安いため、近隣の主婦たちがよく利用しています。


○ダンスホール「ウィンドミル・ホール」

 かつて小麦をひくために建てられた風車小屋ですが、蒸気機関にこの役目を取って代わられたために、現在は羽根を止めてダンスホールに改造されています。風車小屋の周囲に新たに木造の建物を継ぎ足した構造になっており、もともとの風車小屋はアイランド型の厨房として利用されています。煉瓦街の労働者たちが主な客層で、人々はダンスや音楽、あるいは風刺劇などを見て楽しみます。


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人物・集団


○集団

▼細密画廊
 穂波通りに本部を置く偽造・詐欺集団で、基本的に窃盗などの稼業は行なっておりません。彼らは様々なタイプの偽造屋を抱えており、それを使って自ら詐欺行為を行なうこともあれば、外部からの依頼によって書類などを作成する場合もあります。
 この組織は非常に独特の存在で、その他の犯罪組織の注文を受けることもあります。そのため、ギャング団とも対立することなく、組織を長らえているようです。

・仕事:詐欺、偽造など
・本部:穂波通り
・地域:不定


○人物

▼ギナイヒ=ラウン
 種族:白人  性別:男  年齢:17  職業:無職/チンピラ
 居住:穂波通り  出身:アイリストール市

解説:3年前までは有名な穀物商「ラウン商会」の跡取りとして何不自由なく暮らしていましたが、副社長の「ギュネス=マイルバーン」の裏切りによって父親は失脚し、穂波通りの安アパートに引っ越すことになりました。現在は非行に走り、どぶ板通りの少年ギャングたちと付き合って、悪さを繰り返しているようです。父親を裏切った副社長を恨んでおり、いつか仕返ししてやろうと考えています。

一言:「てめえ、何見てやがんだよ?」

・関連ギュネス=マイルバーン


▼Dr.G=ウィラッツ
 種族:白人  性別:男  年齢:24  職業:悪魔払い
 居住:穂波通り  出身:アイリストール市

解説:凄腕の悪魔払いとして知られている青年で、鋭い目つきが印象的です。悪魔や異端派に関する知識が豊富で、浄化の技にも長けていることから、もとは教会の関係者ではないかという噂もありますが、彼の荒っぽい言動を見ていると、とてもそのような雰囲気はうかがえません。

一言:「夜とともに歩け、狂気の墓守よ!」


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