基本情報
○解説
都市から北へ5kmほど行った場所にある大規模な遺跡群です。この町のある一帯は、周辺地域に比べてやや低い土地にあり、遺跡も薄く堆積した土砂の中から発掘されています。ここが発見されたのは聖歴672年のことで、農地の開墾作業を行なっている途中に建物の一部が掘り出され、埋もれた町の存在が発覚したのです。
この遺跡は保存状態が非常によく、テーブルの上に食事用の皿が並べたままになっていたり、店のカウンターに積まれていたコインがそのまま残っていたりしたそうです。現在は観光名所の1つとなっており、国内外から訪れる大勢の観光客たちは、遺跡の道を歩きながら当時の人々の生活に思いを馳せ、悠久の時の流れをしみじみと感じるのです。
これはフィアン王国時代の町といわれていますが、決定的な手がかりとなる証拠はいまだ発見されておらず、正確なところはわかっておりません。ただ、聖母教会の聖印を刻んだ扉や、地下へと掘り進めている工事区域の跡地に、古い時代の聖印が落ちていたことなどから、少なくとも聖母アリア出現以後のものと考えられています。また、道路は全てきれいに鋪装されておりますし、城壁・城門の跡や貴族の館と思われる大きな建物、あるいは会議場や闘技場と思われる公共施設なども発見されていることから、城塞都市の跡地であることは間違いないでしょう。
○その他
▼出土品
発掘された品々の多くは、旧市街にある王立博物館の方に保管されています。
▼幽霊話
最近のことですが、幾つかの遺跡で幽霊が出現したという噂が流れています。近々、市の方でも調査隊を出す予定があるようです。
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施設・名所
○種類
○枯木ヶ原
パトリューク遺跡の北には、枯木ヶ原と呼ばれる森が広がっています。しかし、これは実際に木が枯れているわけではなく、落葉針葉樹が多く生えていることから、このように呼ばれるようになりました。
この森の開墾は進んでおらず、まだ多くの野生動物が生息しており、ここまで狩りに来る人々も多くいます。ただし、奥地の方には危険な変異体がいる上に、磁石が狂うということもあるため、狩人たちもあまり深くまで立ち入ることはしません。なお、この森にはトライホーンと呼ばれる、伝説の生物が隠れ住んでいるという噂もありますが、実際の目撃例もなく死体も見つかっていないことから、あくまでも伝承に過ぎないと考えられています。
○パトリューク城塞跡地
遺跡の北にある城塞の跡地で、上の建物部分は殆ど残っておりません。2階部分が残っている箇所もありますが、その付近は崩落の危険があるため立ち入り禁止となっています。
しかし、つい最近のことですが、地下の通路から隠し部屋へと繋がる道が発見されたことで話題を呼んでいます。秘密の地下室には、地下水牢や騎士たちの彫像が並ぶ通路などがあり、この遺跡の素性を探るための手がかりとして期待されています。
ここはまだ調査が済んでおらず、立ち入り禁止区域となっていますが、終了後には一般公開される予定です。なお、つい先日、盗掘屋が忍び込んで捕えられたこともあり、現在は夜間も見回りが行なわれています。
○旧貴族邸/幽霊屋敷
昔の貴族の館と考えられている建物ですが、たくさんの幽霊が出没したという噂が立っています。現在は修復工事のために閉鎖されており、物見高い人々は一刻も早く公開されることを待ち望んでいます。
▼限定情報
この屋敷の地下には不思議な通路があり、その壁には幾つもの紋章が刻まれているのですが、保存のために修復工事を行おうとしたところ、その各々の紋章の前に亡霊騎士が現れたということです。また、これと時を同じくして、他の遺跡でも幽霊が目撃されたという噂が流れるようになり、市の方でも調査隊を出す計画を立てております。
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