基本情報
○解説
かつてこの地にはフォーダーという町がありました。この一帯は静かな田園地帯でしたが、発展を続けた都市はやがてこの町を飲み込み、南部に広がる自然を切り開きながら、さらに拡大してゆくことになります。こうして出来た新たな住宅区は、森の緑も多く残し生活環境がよいことから、大都市の喧噪から逃れて来た資産家などが数多く住むようになりました。
現在のこの地域は、ゆとりある緑豊かな住宅地が広がっており、大きな公園も幾つか造られています。そのさらに南部は建築ラッシュとなっており、建築途中の建物や資材置き場で埋め尽くされています。なお、ゴルゴーニュの森を伐採して建築資材とする計画も持ち上がっており、市側では調査委員会を設置し、調査隊の派遣や伐採規模について話し合いをしているところです。
▼分類
・種別:
主に住宅地(中層〜上層)
・交通:
やや少ない
・治安:
やや良い〜良い
・警察:
新南警察署
○地域
▼住宅地
ゆったりとした構えの一軒家が多く、都市の外側へゆくほど大きな邸宅が目立つようになります。▼開発地区
街の南の地域には、現在も建築途中の家々が並んでいます。ゴルゴーニュの森に近い場所には資材置き場やゴミ処理場があり、あまり一般市民が近づかない場所となっています。
○その他
▼鉄道敷設計画
馬車の渋滞は常時激しく、また、都市南部の新興住宅区からの都市内へ通う通勤者の足も必要とされることから、近年では新しい鉄道の敷設計画が持ち上がっています。とはいえ、市内への乗り入れには検討課題が多く、計画はいまだに議論の域を出ておりません。
都市開発計画の推進委員から出ているのは、都市の南端付近からレスターファ川の西を通って、大鷲広場の前を終着駅とするという案で、現在の町並みを壊さずに鉄道を敷けるという利点があります。また、この場所をターミナル駅として都市間鉄道を繋ぐという計画も提案されています。
ですが、新興住宅区に住む者の多くは、快適な生活環境を求めてわざわざ転居した人々で、参政権を持つ比較的裕福な階層となります。彼らの反対を押し切って工事に踏み切るのは難しく、現状では新しい計画案を出さなければなりません。なお、中には「エルモア地方初の地下鉄を」という主張を行う者もおりますが、工事に要する技術面も含めて安全性を不安視する者が一般的です。
いずれにせよ、都市の生活環境が年々悪化している現状では、煤煙を出す蒸気機関車の導入は考えにくいため、霊子機関車が用いられることになるでしょう。しかし、この場合は聖母教会の激しい反発が予想されますし、コスト面を考えると地下鉄を導入することは難しく、現在の景観を維持することは不可能となります。こういった様々な問題を全てクリアできるよう、委員会のメンバーは日々頭を悩ませていますが、まだこれといった案は出ていないようです。
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施設・名所
○種類
▼公共
名景公園、外葬墓地、私立ベルクリフト学院
○名景公園
広場の区画ごとに、国内の名景を再現した小庭園を配置してある庭園公園です。1つの場所で、山地や海岸など様々な風景を楽しめるので、あまり遠出が出来ない市民層に人気があります。
○外葬墓地
新市街が出来る前から存在している墓地で、聖母教会の所有地となります。教会の敷地に余裕がなく、市内の墓地に納めることが出来なかった遺体は、こちらの方に埋葬されることになります。しかし、行き来が不便であるため、移葬を求める遺族が多いようです。
○私立ベルクリフト学院
伝統のある全寮制の私立男子校で、中等部から高等部までの子供が一貫教育を受けています。出身地や居住地を問わず生徒を受け入れていますが、費用は決して安くはないため、裕福な階層の子どもたちが生徒の殆どを占めています。この学校に入学するには高い学力を要求され、卒業生の多くは各界のエリートとして活躍しています。そのため、鷲を型どった栄光の金ボタンは憧れの的で、この学校を目指す子供たちは国内の至る地域にいます。
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