基本情報
○解説
環状道路の北西にあたる地域(ジェイルポートから司法府本部あたりまで)のことで、一帯に司法・刑務関係の施設が集中していることから、監獄通りと呼ばれるようになりました。この近辺は環状道路の外れにあることから、中心部に比べて地価もそれほど高くはなく、中層市民が住む一般的な住宅地となっています。
通りの名が持つ印象の通り、中央拘置所や裁判所の立ち並ぶ辺りは空気が重く、特に娯楽施設もないことから人々が近づきたがる場所ではありませんでした。しかし、近年になって出来た犯罪資料館が観光スポットの1つとなってからは、付近の様子もだいぶ様変わりしてきて、新しい明るい外装の商店が出来たりしています。
▼分類
・種別:
公共施設
住宅地(中上層〜中層)
商業地
・交通:
普通〜やや多い
・治安:
良い
・警察:
環道警察署
○その他
▼木陰広場
この近辺の裏道には、木陰広場と呼ばれる数m四方の休憩空間が、定期的な間隔で設置されています。これはもともと、監視塔や防火用の貯水槽があった場所のようです。この小広場の中央には、涼しい木陰をつくる街路樹が植えられていて、周辺の人々がベンチに腰を掛けて会話を楽しむ姿がよく見られます。
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施設・名所
○種類
▼公共
司法府本部、王立裁判所、中央拘置所、リンギル分監獄、リュヒース特別監獄、ジェイル・ポート、犯罪資料館▼一般
フェイデル出版社
○司法・刑務施設
環状道路の外郭を、愛想のない厳めしい表情をした建物が取り囲んでいます。
▼司法府本部
国内の司法組織を統括する司法府の建物で、監獄通りにある王立裁判所の隣に建てられています。
▼王立裁判所
監獄通りにあるロンデニア最上位の裁判所で、司法府本部の建物と中央拘置所の間に置かれてます。
▼中央拘置所
未決囚を拘置するための施設で、王立裁判所の隣に建てられています。
▼リンギル分監獄
近年の犯罪者の増加に対応するために新設された刑務所で、ジェイル・ポートに隣接しています。聖歴773年に完成したもので、旧市街にあるバローシャ監獄に収容しきれなかった囚人がここに収容されます。現在、中級〜初犯の重犯罪者などが300人以上拘禁されています。
▼リュヒース特別監獄
監獄通りのリンギル分監獄に併設されている刑務所で、かつてリュヒース王城が置かれていた場所に存在したことから、移転後もこのように呼ばれています。国事犯、政治犯、および重大な犯罪をおかした特別犯などを収容する専用の施設で、ここは特に厳重な監視体制が敷かれています。
○ジェイル・ポート(北西の船着き場)
三角市場に面しているポートで、通常は食料品などの搬入に利用されている場所です。もともとは囚人を旧市街の北にある監獄に送るために利用されていたため、このような名がつきました。
○犯罪資料館
犯罪の増加に歯止めをかける目的でつくられた、司法府が管理する公共施設です。過去の犯罪記録、指名手配犯の資料、実際に使用された凶器、裁判の手続き方法の紹介といったものが主要な展示物でしたが、入場者が少ないということで新たな目玉として新設された蝋人形展が人気となり、今では大勢の客が訪れる観光スポットの1つとなっています。
▼マリーメイアの青い蝶
マリーメイアという連続殺人犯で、娼婦に扮して殺人を行なっていた女です。彼女の背中には大きな青い蝶の入れ墨が施されており、この皮を死後に剥がしたものが展示されています。この入れ墨には宝の地図が隠されているという噂もありますが、実際にこの話を信じている者はいないでしょう。
○フェイデル出版社
犯罪事件を専門に扱う「週間ブラック・ガイド」を発行している出版社です。あまり大きな会社ではありませんが、信頼のおける記事づくりをしており、評判も上々です。
・関連:フレデリック=タント
▼週刊ブラック・ガイド
犯罪事件を専門に扱う週刊新聞で、わりと小さな事件の記事が掲載されることもあります。本社が監獄通りにあるため、裁判記事についての情報もこまめに伝えられます。
事件が少ない週には過去の犯罪記録が掲載され、元刑事という経歴を持つ編集者や有名な探偵による分析を載せたりしています。大きな事件が起こった時は号外が発行され、紙面を抱えた売り子たちが駆け足で大通りへと駆け出してゆきます。
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人物・集団
▼純白裁判官 ロジャー=ブランブレッド
種族:白人 性別:男 年齢:42 職業:裁判官
居住:亡骸街 出身:ヴォーデン解説:生真面目なことで知られる、王立裁判所の裁判官です。事実を見極めた上で正しい法律の適用を行なうことを旨としていますが、被告のその時の状況・心情をよく汲み取って、恩情的な判決を下すことも珍しくありません。彼は清廉潔白なことでも知られており、賄賂などを受け取ることもなく、権力に屈して自分の判断を変えることもありません。そのため、純白裁判官と呼ばれ人々の支持を得ていますが、彼を厄介に思う人物も多いことは確かです。
一言:「人々のためになることが正しきことなのです」
▼漆黒裁判官 グラン=ディアック
種族:白人 性別:男 年齢:38 職業:裁判官
居住:マーブル街 出身:ケイディアン市解説:政治家や資産家が絡む汚職事件の裁判などをよく担当し、上流社会の人々に非常に甘い判決を下すことから、賄賂を受け取っているとよく噂される人物です。しかし、そのことをジャーナリストが調査しようとしても、ことごとく妨害されるという噂があります。
一言:「私が白と言えば白、黒と言えば黒なのです」
▼フレデリック=タント
種族:白人 性別:男 年齢:23 職業:新聞記者
居住:慟哭通り 出身:シェルニー解説:「週間ブラック・ガイド」を発行している、フェイデル出版社に勤める新聞記者です。推理小説が大好きで、不謹慎ながら大きな事件が発生すると胸が高鳴り、はやる心を押さえることが出来ません。また、事件を複雑な方向にもってゆこうとする癖があり、小説のような荒唐無稽な推理を披露することもあります。編集長は彼のそういった悪癖を知っているため、基本的に編集作業を主な業務とし、取材には必ず先輩記者を同行させるよう心掛けています。
一言:「この事件はクサイね。きっと裏に何かあるよ……」
・関連:フェイデル出版社、週刊ブラック・ガイド
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