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耐久力
 

抵抗力生命力精神力持久力その他のダメージ

抵抗力

 抵抗力は肉体や精神に影響を受けた時、それに抵抗できるかどうかを判定するために用いる数値です。この判定を特別に抵抗判定と呼ぶ場合もあります。抵抗力には生命抵抗と精神抵抗の2種類があり、数値が高いほど抵抗力が強いことを意味します。


■ 種類 ■

▼生命抵抗
 毒や病気などによる影響を受けた場合は、生命抵抗の値を基準とした抵抗判定を行います。判定の基準値は[体力+6]となります。
 
◇自動判定
 生命抵抗は意識して試みる行動ではなく、たとえキャラクターが眠っていても自動的に行われるものです。そのため、〈回避〉などの受動行動に制限を受ける場合でも、抵抗判定に修正を受けることはありませんし、判定不能となることもありません。


▼精神抵抗
 霊能力やその他の超自然的な圧力に抵抗するには、精神抵抗の値を基準とした抵抗判定を行います。判定の基準値は[霊力+6]となります。
 
◇自動判定
 精神抵抗は霊能力や超自然的な力に触れた時点で、無意識のうちに行われるものです。たとえキャラクターが眠ったり気絶していても、通常と同じように判定を試みることが出来ます。しかし、抵抗する意思がなければ、それらの力を受け入れたことになり、自動的に影響を受けることになります。


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生命力

■ 数値 ■

 生命力はキャラクターの肉体的な耐久力を示す数値です。この値が高いということは、物理的なダメージに対して強い耐性を持っていることを表わしています。


▼最大値
 生命力の最大値は[体力+10]となり、現在値がこれを上回ることはありません。


▼最低値
 生命力の値はマイナスになることもありますが、[−(生命力×2)]までしか下がることはありません。


▼減少
 怪我や毒の影響によって肉体にダメージを受けた場合、設定されたポイントだけ生命力が減少することになります。


■ 減少による影響 ■

▼気絶

◇意識判定
 生命力が減少して0以下になった時は、生命抵抗を基準とした意識判定を行う必要があります。この判定に失敗した場合は、即座に気絶状態に陥ってしまいます。成功していればその時点では何も起こりませんが、意識判定はさらに生命力が減少する度に行わなければなりません。
 判定を試みる場合は、その時点の生命力の値を修正値として加える必要があります。意識判定を行えないほどのダメージを受けた場合、つまり修正値を加えた後の生命抵抗の値が0以下になった時は、自動的に気絶することになります。

◇覚醒判定
 気絶は最低でも1D6分のあいだ続きますが、その後は生命抵抗を基準とした覚醒判定を行うことが可能となり、判定に成功すれば目を覚まします。また、同様の条件で他の者が〈応急手当〉や〈医学〉の判定を行うことも出来ます。なお、これらの判定に失敗しても、1D6分後に再び同じ条件で判定を試みることが可能です。


▼死亡

◇瀕死状態
 生命力が減少して[−生命力]以下になるか、1度に生命力の最大値を超えるダメージを受けた場合、キャラクターは自動的に瀕死の状態に陥ります。瀕死状態から数分以内でキャラクターは死に至りますが、その間に誰かが手当てを行うことで蘇生できる可能性があります。

◇完全死
 生命力の現在値が[−(生命力×2)]となった時は、そのキャラクターの体は蘇生不可能なダメージを受けたことになり、即座に死亡してしまいます。

◇覚醒判定
 その時点の生命力が[−生命力]の値を上回れば、生命抵抗を基準とした覚醒判定を行うことが可能となります。覚醒判定に成功すれば、通常と同じように目を覚まします。また、同様の条件で、他の者が〈応急手当〉や〈医学〉の判定を行うことも可能です。
 これらの判定に失敗しても、時間が経過すれば再び覚醒判定に挑戦できるようになります。どの程度の間隔で判定を行なわせるかは、キーパーの判断に委ねられます。


▼蘇生
 瀕死状態から死に至るまでの間に誰かが手当てすることで、蘇生を試みることが出来ます。
 
◇蘇生判定
 蘇生に用いることが出来るのは、〈応急手当〉および〈医学〉の技能です。この時、[生命力の最大値+現在値]がマイナスになっていれば、その分だけ判定に修正を受けることになります。

◇蘇生後の処置
 蘇生した直後のキャラクターは昏睡状態にありますので、その後に適切な処置を施さなければなりません。状況が改善されない、もしくは悪化するような状態に置かれた場合、キーパーは生命抵抗を基準とした生死判定を行わせても構いません。生死判定に失敗した時は、再び瀕死状態に戻ることになります。なお、この場合も[生命力の最大値+現在値]がマイナスになっていれば、その分だけ判定に修正を受けます。


■ 怪我の治療 ■

 怪我をしてからあまり時間が経過していなければ、治療のための判定を試みることが出来ます。外傷に対する治療は〈応急手当〉と〈医学〉の技能を用いて行います。手当には最低でも数分の時間を要します。


▼応急手当
 傷を受けた直後に応急処置を行えば、1D3ポイントの生命力を回復することができます。しかし、致命的失敗の場合は、逆に1ポイントのダメージを与えることになります。
 誰かが失敗しても他の人間が判定を試みることができますが、1人に対しては1度しか効果をあらわしません。また、回復は最大で3ポイントとなりますが、その時に受けたダメージ以外の傷は治癒しません。ですから、受けたダメージが2ポイントの時は、1D3で3が出ても回復量は2ポイントとなります。


▼医学
 〈医学〉の技能を用いた応急処置を行うことにより、2D3ポイントの生命力を回復することができます。しかし、致命的失敗が出た場合は、逆に1ポイントのダメージを与えてしまいます。
 誰かが失敗しても他の人間が治療を試みることができますが、1人に対しては1度しか効果をあらわしません。また、回復は最大で6ポイントとなりますが、その時に受けたダメージ以外の傷は治癒しません。ですから、受けたダメージが3ポイントだったら、2D3で4以上が出ても回復量は3ポイントとなります。


■ 回復 ■

▼自然回復

◇条件
 自然回復が起こるためには、一定時間の睡眠など充分な休息を取る必要があります。徹夜などをして体を休めなかった場合、その日の回復は全く起こらなかったことになります。

◇回復量
 2日につき1ポイントずつ生命力が回復してゆきます。


▼治療の効果
 きちんとした医学的な治療を受けていれば、通常時より1ポイント多く回復します。


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精神力

■ 数値 ■

 精神力はキャラクターの持つ霊的な力を示す数値です。この値が高いということは、より強力な霊的手段を行使できることを意味しています。


▼最大値
 精神力の最大値は[霊力+10]となり、現在値がこれを上回ることはありません。


▼最低値
 精神力の値はマイナスになることもありますが、[−(精神力×2)]までしか下がることはありません。


▼減少

◇霊能力の行使
 魔術や超能力を使用した際に、この数値は減少してゆくことになります。詳しくは霊能力のルールをご覧下さい。

◇霊的ダメージ
 霊能力などによる影響を受けた場合に、精神力にダメージを受ける場合があります。


■ 減少による影響 ■

▼気絶

◇意識判定
 精神力が減少して0以下になった時は、精神抵抗を基準とした意識判定を行う必要があります。この判定に失敗した場合は、即座に気絶状態に陥ってしまいます。成功していればその時点では何も起こりませんが、意識判定はさらに精神力が減少する度に行わなければなりません。
 判定を試みる場合は、その時点の精神力の値を修正値として加える必要があります。意識判定を行えないほど精神力が減少した場合、つまり修正値を加えた後の精神抵抗の値が0以下になった時は、自動的に気絶することになります。

◇覚醒判定
 気絶は最低でも1D6ラウンドのあいだ続きますが、その後は精神抵抗を基準とした覚醒判定を行うことが可能となり、判定に成功すれば目を覚まします。また、同様の条件で他の者が〈応急手当〉や〈医学〉の判定を行うことも出来ます。なお、これらの判定に失敗しても、1D6ラウンド後に再び同じ条件で判定を試みることが可能です。


▼昏睡状態
 精神力が減少して[−精神力]以下になった場合、キャラクターは自動的に昏睡状態に陥ります。この眠りは通常のものよりも深く、精神力が[−精神力]の値を上回るまで覚醒判定を行うことは出来ません。

 
◇植物状態
 精神力の現在値が[−精神力×2]となった時は、そのキャラクターの精神は霊的に死亡したものと見なされます。この時は植物状態となり、適切な介護措置が取られなければ、やがて衰弱して死んでしまうことになります。この状態から復活するためには、特殊な霊的手段(霊能力による復活など)を取る必要があります。

◇覚醒判定
 その時点の精神力が[−精神力]の値を上回れば、精神抵抗を基準とした覚醒判定を行うことが可能となります。覚醒判定に成功すれば、通常と同じように目を覚ますことが出来ます。また、同様の条件で、他の者が〈応急手当〉や〈医学〉の判定を行うことも可能です。
 これらの判定に失敗しても、時間が経過すれば再び覚醒判定に挑戦できるようになります。どの程度の間隔で判定を行なわせるかは、キーパーの判断に委ねられます。


■ 回復 ■

▼自然回復
 自然回復が起こるためには、何もしないでリラックスするなど充分な休息を取る必要があります。
 
◇回復量
 休息時間が2時間につき、1ポイントずつ精神力が回復してゆきます。

◇睡眠
 キャラクターが睡眠をとった場合は、通常時より1ポイント多く回復します。


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持久力

■ 数値 ■

 持久力は呼吸に関する耐久性を示す数値で、キャラクターが窒息ダメージなどを負うたびに減少してゆきます。


▼最大値
 持久力の最大値は[体力+10]となり、現在値がこれを上回ることはありません。


▼最低値
 持久力の値はマイナスになることもありますが、[−(持久力×2)]までしか下がることはありません。


■ 窒息 ■

 首を絞められたり溺れたりした場合や、呼吸を阻害するような気体に囲まれた時には、以下のルールに基づいた処理を行って下さい。


▼窒息ダメージ
 持久力は窒息ダメージの分だけ減少してゆきます。
 
◇状況
 息が出来ない状況による窒息ダメージは、1ラウンド経過する毎に自動的に受けることになります。キャラクターが静止、あるいはゆっくりと動いている状況であれば、窒息ダメージは1ポイントですみます。しかし、激しい運動を行った時は1D3ポイントのダメージを受けます。

◇攻撃
 絞めによる攻撃が行われた場合は、その度に1D6ポイントのダメージを受けます。なお、窒息効果を与える攻撃は、データに「*窒息」と付記されています。


▼呼吸による回復
 浅い呼吸を1度できれば1ポイント、深い呼吸を1度できれば1D3ポイントだけ回復することが出来ます。自由に呼吸できる状態になった時は、それまでの窒息ダメージは完全にクリアされて、持久力は最大値まで回復します。


▼耐久判定
 持久力が0以下になった場合、キャラクターは1ラウンド経過する毎に、生命抵抗を基準とした耐久判定を行わなければなりません。なお、この判定はその時点の持久力の値を修正値として加える必要があります。
 
◇追加ダメージ
 耐久判定に失敗した場合は、さらに1D6ポイントの窒息ダメージが与えられます。これは咳き込んで息を吐き出してしまったり、水や有害な気体が呼吸器に影響を及ぼしたり、脳に酸素が供給されないことによって受ける追加のダメージです。


▼死亡

◇生死判定
 ダメージを受けて現在値が[−持久力]以下となった場合、自動的に瀕死の状態に陥ります。瀕死状態から数分以内でキャラクターは死に至りますが、その間に誰かが手当てを行うことで蘇生できる可能性があります。

◇完全死
 持久力の現在値が[−(持久力×2)]となった時は、そのキャラクターは蘇生不可能なダメージを受けたことになり、完全に死亡してしまいます。

◇蘇生判定
 蘇生に用いることが出来るのは、〈応急手当〉および〈医学〉の技能です。この時、[持久力の最大値+現在値]がマイナスになっていれば、その分だけ判定に修正を受けることになります。


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その他のダメージ

■ 酸 ■

 酸などに長く接触してしまった場合は、1D6〜2D6ほどのダメージを負います。


■ 火炎 ■

 火炎によるダメージは1D6〜2D6ポイント程度となります。これはたいまつを押しつけられるなど、ある程度の長い接触がなければなりません。これによって髪や服が燃えた場合は、ラウンド毎にダメージを決定して下さい。


■ 落下 ■

 2m以上の高さから落下した場合は、ダメージを受ける可能性があります。


◇落下ダメージ
 基準となる高さは2mで、この時のダメージは0ポイントとなります。それから高さが2m増すごとに、+1D6ポイントのダメージを受けます。たとえば、6mの高さから落ちた場合は、2D6ポイントのダメージとなります。

◇姿勢
 不安定な姿勢のまま落下した場合は、ダメージダイスを1つ追加して下さい。このため、基準となる2mの高さから落下した場合でも、怪我を負う可能性があります。

◇地面
 木立ちや柔らかい草地などに落下した場合は、ダメージダイスを1つ減らして下さい。逆に、コンクリートや鉄柵などの固い場所に落ちた場合は、ダメージダイスを1つ増やさなければなりません。

◇受け身
 〈軽業〉の判定に成功した場合は受け身をとったことになり、ダメージダイスを1つ減らすことが出来ます。


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抵抗力生命力精神力持久力その他のダメージ

 

PainForTheTruth-Rule