索引
◇キーパー
◇技能
◇基本ルール
◇キャラクター
◇キャラクターシート
◇キャラクタープレイ
◇キャラクターメイキング
◇キャンペーン
◇クローズドダイス
◇ゲームマスター
◇経験点/経験値
◇コンベンション
◇サブマスター
◇サプリメント
◇システム
◇シナリオ
◇シナリオソース
◇シナリオフック
◇セッション
◇選択ルール
◇パーソナルゴール
◇パーティ
◇判定
◇平目
◇プレイスタイル
◇プレイヤー
◇プレイヤーキャラクター
◇プレロールドキャラクター
◇リプレイ
◇ルール
◇ロールプレイング
◇ロールプレイングゲーム
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用語解説
○アドリブ ad lib
主にTRPGでは、ゲームマスターが即興で状況に対処する行為のことをいいます。たとえば、準備していなかったデータや設定を即興で作成したり、予想外の展開になった際にその場でイベントを追加するなどの行為がこれに当たります。アドリブ主体でゲームを進めるゲームマスターのことを、アドリブマスターと呼んだりします。
○オープンダイス open dice
オープンダイスはプレイヤーに出目を隠さないでダイスを振ることをいいます。この逆で、マスタースクリーンなどで出目を隠して振ることを、クローズドダイス、もしくはシークレットダイスと呼びます。
○キーパー keeper
ゲームの管理者としてセッションの進行役を務める人物のことで、「秘密を守る(キープする)者」という意味でつけられた名前です。一般のTRPGではこの役割のことをゲームマスターと呼びます。これはTRPG『クトゥルフの呼び声』(クトゥルフ神話TRPG)で用いられているものであり、本ゲーム『生贄症候群』でもこの名称を採用しています。
○技能
キャラクターが訓練や経験によって習得した技量のことで、システムによってはスキルと呼ばれることもあります。特定の行為や行動ジャンルに限定されて用いられることが多く、一般的に能力値との組み合わせで利用されます。
○基本ルール
ゲームシステムの根幹を為すルールのことで、一般に行為判定に関する部分を指します。ゲームシステムによっては、これに拡張ルールや選択ルールを加えて遊ぶことが出来るものもあります。
○キャラクター character
ゲーム世界の登場人物を指す言葉で、プレイヤーが扱うものをPC(プレイヤーキャラクタ)、ゲームマスターが扱うものをNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)と呼んで区別しています。
○キャラクターシート character sheetキャラクターの基本的なデータや設定を記録したり、状態や装備品などをメモしておくための紙のことです。これがなくてもプレイは可能ですが、シートに記録されたデータを参照することで、セッションを円滑に進めることが出来るようになります。
○キャラクタープレイ character play
キャラクターロールとも呼ばれるもので、キャラクターの個性を表現するための演技を行ったり、性格や個人設定に応じた行動を取らせることなどを言います。役割演技を意味するロールプレイと区別するために、この言葉を用いることが多いようです。キャラクターになりきって声色を使ったり身振りを交えて演技を行う、いわゆる「なりきり」と呼ばれるプレイスタイルを含めて、キャラクタープレイと言うこともあります
○キャラクターメイキング character maiking
キャラクターの作成のことをいい、キャラメイクと略される場合もあります。一般にTRPGでは、プレイヤーは自身が扱うキャラクターを作成してから、ゲームに参加することになります。。
○キャンペーン campaign
TRPGでは、複数のシナリオを行うことによって、大きな物語を形成するようなセッション形式のことをいいます。これには幾つかの形式があり、幾つものシナリオを経て1つの大きな目的を達成するようなものもあれば、同じ舞台を使って単発のセッションを繰り返すだけの形もあります。なお、3〜4話程度で終わる短いものを、ショートキャンペーンと呼んだりします。
キャンペーンでは同じキャラクターを連続して用いるのが普通ですが、飛び入りで次々と別のプレイヤーやキャラクターが参加できる、オープンキャンペーンと呼ばれる形式のものも存在します。
○クローズドダイス
マスタースクリーンなどによって、GMのダイス目を見せないようにすることをクローズドダイス、もしくはシーレクットダイスといいます。この逆で、プレイヤーに出目を隠さないでダイスを振ることをオープンダイスといいます。
○ゲームマスター game master
ゲームの管理者としてセッションの進行役を務める人物です。GMや単にマスターと略して呼ばれることもあります。システムによっては、レフリー、キーパー、ダンジョンマスターなどと呼ばれますが、実際に行う作業はだいたい同じものです。
ゲームマスターが行う仕事は、コンピューターRPGにおけるゲーム機の役割に近いもので、司会進行、審判、ナレーター、NPCの行動管理、シナリオ作成などがあります。
GMは1人で行うのが普通ですが、それでは処理が大変だという場合には、複数で仕事を分担して行う場合もあります。この場合、中心となるGMのことをメインマスター、それ以外のGMをサブマスターと呼ぶことが多いようです。
○経験点/経験値
キャラクターが得た経験を数値化したもので、キャラクターの能力や技能の成長に用いられます。ゲームによって名前が異なる場合もありますし、経験点のないシステムもまれに存在しますが、だいたいのTRPGでは何らかの形で経験点をルールの中に組み込んでいます。
システムによって経験点を与える基準は異なりますが、それはゲームの目的やシステムのコンセプトと密接に関連していることが多いためです。一般には、シナリオの課題をクリアした際に、その評価基準に応じたポイントを与えるように設定されています。
○コンベンション
TRPGでは一般に、多人数が複数のテーブルに分かれてセッションを行う、規模の大きいイベントのことを指します。多くのコンベンションは、特定のTRPGサークルが主体となって開催するもので、このために特別に公民館などの会場を借りることもあります。不特定多数の参加を呼びかけている場合は、参加費用を支払うなどの条件を充たしていれば、飛び入りで参加することが可能です。ですから、コンベンションでは初対面の人間同士で遊ぶことも珍しくはありません。
このような形式の他にも、プライベートコンベンションと呼ばれる登録されたメンバーだけで行うものや、オープン例会と呼ばれる外部からの参加者も遊べる、小規模な定例会のような形式もあります。また、ゲームを作成した会社や出版社が主催する、オフィシャルコンベンションと呼ばれる非常に大規模なイベントセッションも存在します。
○サブマスター sub master
複数のゲームマスターでセッションを運営する際に、メインとなるゲームマスターを補助する役割のことを言います。サブマスターは特定のNPCを担当したり、ルールのサポートなどを専門に担当することが多いようです。
○サプリメント supplement
TRPGでは、基本システムに追加される形で出される、世界設定、追加ルール、データなどを指します。
○システム system
ゲームシステムの略で、ルール、世界設定、データなど、特定のゲームを構成する要素全体のことを言います。ゲームシステムは特定のコンセプトに基づいて作成されており、デザイナーの意図が各設定に反映されています。
○シナリオ scenario
一般には演劇などの脚本のことを指しますが、TRPGでは人物設定、舞台設定、および物語の展開予定などを記したものをいいます。TRPGのシナリオは結末が未定となっており、必ずしもゲームマスターの予測通りに終わるとは限らないのが特徴です。シナリオは市販されているものもありますが、多くはゲームマスターが事前に準備することになります。
○シナリオソース scenario source
シナリオ作成の参考として用いた作品や、素材となる資料のことをいいます。システムにゲームを作成した際の参考作品が記されている場合は、それをシナリオソースとして利用することが出来ます。
○シナリオフック scenario hook
シナリオのアイディアを思いつくためのきっかけとして利用されるものをいいます。世界設定の記述や歴史年表、NPCの設定といった資料もそうですし、怪物や薬品のデータなどもシナリオフックに含まれるものです。
○セッション session
TRPGでいうセッションとは、ゲームを行うための1回の集まりのことをいいます。複数のシナリオが関連して大きな物語の流れを構築するキャンペーンと違い、1回のセッションで1つのシナリオが終わるような場合は、それを単発セッション(もしくは単発シナリオ)と呼んだりします。
○選択ルール
システムに含まれるルールの中で、必ずしも適用しなくてもよいものを指します。選択ルールの多くは、特定の状況や基本ルールでは表現しきれない特殊な行動を再現するためのものとなります。選択ルールを採用するかどうかは、一般にゲームマスターの判断に委ねられることが多いようです。
○ダイス dice
サイコロのことで、単数形はdieとなります。ランダムに数値を発生させるために用いるもので、行為判定やダメージの決定に使われます。六面体のものが一般的ですが、システムによって4面、8面、12面、20面、100面などのダイスを用いることもあります。100面体のダイスも存在しますが、通常は2個の10面体のダイスを振り、一方の数値を10の位、もう一方を1の位として扱います。
TRPGでは使用するダイスの種類と振る個数を、1D20や2D6などと表記します。Dはdice(ダイス)の略で、Dの後にある数字は何面体のサイコロかということを表しています。1D6や2D6といった場合は、Dの前の数字が振るダイスの数を表し、出た目の合計の数をゲームで用います。2D6の場合は6面体のサイコロを2つ振って、それぞれの出目の合計を使用することになります。
なお、中には1D3という表記もありますが、3面体のサイコロなど存在するはずがありません。この場合はD6を振って、その数を半分にして四捨五入します。つまり、D6で1か2であれば1、3か4が出た場合には2という具合になります。
○ダイスロール dice roll
サイコロを転がすことで、体力ロールや知力ロールなど、判定の種類によって呼び方を変えることもあります。単にロールと呼ぶこともありますが、ロールプレイングのロール(役割)と混同しやすいので、現在はあまり使われないようです。
○TRPG table talk role playing game/table talk RPG
テーブルトーク・アールピージーの略で、さらに短縮してテーブルトークと呼ぶこともあります。人間同士の会話によって行うRPGを指し、コンピューターRPGとは異なり電源を使わないことから、無電源RPGや非電源RPG(アンプラグドRPG)と呼ばれることもあります。
○出目
ダイスを振って出た目のことをいい、ダイス目と呼ぶこともあります。
○能力
キャラクターの強さや頭の良さなどを示すもので、天性の才能を表すものとして用いられます。これに対して、多くのシステムでは後天的に習得した能力のことを、技能(スキル)として表します。通常、その力量の程度は、能力値として数値で示すのが一般的となります。
○ノン・プレイヤー・キャラクター(NPC) non player character
ノン・プレイヤー・キャラクターとは、プレイヤーキャラクター以外の登場人物をあらわします。つまり、GMが操る人々のことであり、重要なものも単なるエキストラ的な役割のものも全て含まれます。ゲーム世界の中では、GMはNPCを通して情報を提示したり、プレイヤーを誘導したりといった作業を行うことになります。
○パーソナルゴール personal goal
シナリオで設定された目的とは別に設定される、キャラクター個人の目標のことをいいます。
○パーティ party
共通の目的を持った一団のことを指す言葉で、TRPGではプレイヤーキャラクターの集団のことを言います。パーティ単位で行動することで、各人が個別に行動するよりも時間を短縮することが期待できますし、行動の管理や導入部の誘導が簡単になることから、ゲームマスターの負担を軽くすることが出来ます。このことから、多くのシステムではパーティ単位での行動が推奨されています。
○判定
キャラクターの行動がどのような結果になるのかを、ルールに従って判断する行為のことをいいます。行為判定や行動判定などと呼ぶこともあり、システムによって様々な手段があります。
殆どのTRPGでは、
ゲームマスターの状況説明
プレイヤーの行動選択と宣言
ゲームマスターの判断と指示
ダイスなどのランダマイザーを用いて判定
という手順を踏んで行います。
○平目
○プレイスタイル play style
TRPGをどのように遊ぶかについての各個人や集団の考え方や、遊び方のスタイルそのもののことをいいます。TRPGというのはジャンルを示す言葉であり、各システムによって達成すべき目的や遊び方は異なりますし、1つのシステムの中でも様々な遊び方が考えられます。プレイスタイルが大きく異なる相手と遊ぶ場合、それが原因でセッションを楽しめなかったり、セッションが崩壊する可能性もありますから、セッション前に各人の好みとするプレイスタイルについて確認しておく必要があるでしょう。
○プレイヤー player
TRPGの場合、ゲームマスター以外のゲームの参加者のことをいい、PLと略されることもあります。多くのシステムでは、各プレイヤーはそれぞれが担当するキャラクター(PC)を持ち、自分のキャラクターを行動させることでゲーム世界に関わることになります。
○プレイヤーキャラクター player character
プレイヤーが操るキャラクターのことで、PCと略されます。他のゲームいえばゲームの駒に相当する存在ですが、TRPGでは1人のプレイヤーが1人のキャラクターを扱うのが普通です。通常、プレイヤーはゲーム世界に直接干渉することは出来ず、キャラクターを介して課題の解決に挑戦することになります。
○プレロールドキャラクター pre-rolled character
プレイヤーが作成したキャラクターではなく、あらかじめ用意されているキャラクターのことをいいます。プレロールドキャラクターには、ゲームマスターがシナリオに合わせて作成しておいたり、システムや市販のシナリオに添付されているものなどがあります。
プレロールドキャラクターを用いることの利点は幾つかあります。まず1つは、キャラクター作成の時間が短縮されることで、プレイ時間が制限されている場合に有効です。次に挙げられるのは、シナリオに対してキャラクターの数値バランスが取れていることで、ゲームバランスが取れていないことでセッションが崩壊するのを防ぐことが出来ます。最後は、キャラクター設定とシナリオが密接に結びついていることで、ストーリー性を重視したシナリオが遊びやすくなったり、課題へ挑戦するための動機に困らないという利点があります。
○マスタースクリーン master screen
ゲームマスターの手元を隠すためのついたてのことで、ゲームによってはプレイ中に参照するためのデータや表が書いてあるものもあります。主にマスタースクリーンは、ゲームマスターの手元にあるメモなどの情報やダイス目などを隠す目的で用いられます。これよって、プレイヤーがダイス目を見て状況を把握したり、得られるはずのない情報が漏出するのを防ぐことが出来ます。マスタースクリーンが用意されていないシステムの場合、必要があればルーズリーフやノートで代用することが多いようです。
○マスタリング mastering
一般に、ゲームマスターがゲームを進行させる行為のことを指します。情報伝達、PCへのリアクション、審判としての判断、NPCの行動、シナリオの進行管理など、セッション中に行う殆どの行動がマスタリングの内に含まれます。
○ミッション mission
使命や任務を意味する言葉で、TRPGではPCに与えられる課題のことを指すことが多いようです。多くの場合は、シナリオをクリアするための課題と同じものになります。システムそのものが、特定のミッションをクリアすることを目的としている場合もあります。
○リプレイ replay
一般にはやり直しをすることや再生を意味する言葉ですが、TRPGではプレイしたセッションの記録をいいます。多くのリプレイは芝居の台本と似た形式で書かれており、キャラクター名のあとに台詞やプレイヤーの発言が記されております。
通常は、自分たちが行ったプレイの記録を見て楽しんだり、他人に見せるために作成されるものです。その他に、TRPGはルールを見ただけでは実際のプレイ形式がわかりにくい遊びですから、リプレイを読むことでセッションの進行方法や雰囲気を伝える効果もあります。
○ルール rule
TRPGにおけるルールというのは、セッションをうまく進行させたり、特定の役割を演じたり、キャラクターの行動結果を評価するための基準として設定される規則のことをいいます。ルールはゲーム世界の基本法則(物理法則や能力の基準など)を反映したものとなり、キャラクターの作成方法や行動判定など、様々な内容を含んでいます。
○ロールプレイング role playing
役割を演じることをいい、単にroleといった場合は役割を指します。一般にキャラクターの演技をすることと混同されて使われていますが、本来の役割演技は「特定の立場についたものと仮定して、それらしく物事を判断して役割を演じる」ことをいいます。
○ロールプレイングゲーム role playing game
一般にRPGと略されるもので、「役割を演じる遊び」と訳すことができます。この言葉が示す通り、ゲームの参加者は特定の役割を与えられ、その仮想的な役割を演じることで話を進めてゆくゲームです。そのため、TRPGというのはよく即興演劇に例えられたりします。与えられる役割というのは多くは人間ですが、それ以外の生き物である場合もあります。この役割のことを、多くのシステムではキャラクターと呼んでいます。
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