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怪異-基本データ

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データ形式特殊能力


▼ データ形式 ▲

▼共通データ

 怪異には様々な種類のものが存在しますが、これらは全て顕現力、霊力、正気度ダメージ、特殊能力などのデータを持っています。
 
・顕現力
 怪異の見つかりやすさを示す数値で、この値が高いほど霊感の判定で感知しやすくなります。霊感や霊視の判定を行う際は、技能値に顕現力の値を足して判定を行わせて下さい。判定に成功すれば怪奇現象を感知することができます。
 顕現力がマイナスとなっている場合は、その現象は非常に感知しにくいということです。しかし、これは霊的要素の強大さとは無関係に設定されるもので、見つかりにくく強力な怪異も存在することでしょう。

・霊力
 怪異の存在する力の強さのことで、その現象が生じる原因となった思念の強さと思ってもらって差し支えありません。これはベース能力に含まれるものと同じもので、特殊能力の発動や精神抵抗の基準値として用います。この値が高い怪異ほど現実世界に現れやすく、与える影響も強くなります。

・正気度ダメージ
 精神にショックを与えるような怪奇現象の場合は、正気度にダメージを与える可能性があります。


▼能力・技能

 怪物や幽霊など実体を持つ可能性のあるものは、探索者と同じように能力値を決定する必要があります。これらはキーパーの判断で自由に決定して下さい。
 
・基本能力
 怪物の基本データは、ベース能力と耐久値で表記されます。ただし、種類によっては魅力などの数値がない場合もあります。これらの数値は探索者が持つものと全く同じ働きをします。設定された数値を基準に1D20を振って判定を行います。

・技能
 探索者と同じように、特定の技能値を上昇させても構いません。また、必要があればベース能力より技能値を低く設定しても問題ありません。


▼特殊能力

 怪異が現実に影響を与えるためには、様々な特殊能力(霊的現象)を発動させる必要があります。これは霊能力と同じく技能の1つとして扱って下さい。数値は霊力が基準となりますが、キーパーの判断で修正値を加えても構いません。なお、これらは霊能力とは異なり、精神力などを消費させる必要はありません。
 特殊能力の影響から逃れるためには、精神抵抗の判定に成功する必要があります。失敗した者は相手の思念に引かれて、その影響を受けた行動を取ってしまったり、精神力の減少などを引き起こしたりします。


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▼ 特殊能力 ▲

 霊魂や怪奇現象といった超自然の存在は様々な特殊能力を持っており、それを用いて生者に悪い影響を与える場合があります。キーパーは自由にこれを設定することが出来ますが、参考として以下のような種類を挙げておきます。


▼憑依能力

 霊魂の持つ特殊能力で、幽体物質を保有しているものなどに意識を宿すことが出来ます。
 
・幽体物質への憑依
 強い念を抱いている霊は、意識的に幽体物質へと憑依することが出来ます。霊魂は自由に幽体物質を離れることが出来ますが、離脱した後には幽体物質は残らず、煙のようにかき消えてしまいます。

・生者への憑依
 強い念を抱いている霊魂は、生者への憑依を果たすことが出来ます。憑依が可能であるのは、生者もその体内に幽体物質を保持しているためです。憑依できるかどうかは、シナリオアクションの霊媒判定で決定します。

・死体への憑依
 死体や遺骨に霊魂が宿ることがあります。ただし、死体は死亡時に幽体物質を失っているため、憑依できるようになるには準備が必要となります。多くの場合、霊能力による手助けが必要となるようです。

・器物への憑依
 傀儡法などの霊能力によって、器の資格を与えられた物品に憑依することが可能です。なお、殆どの場合は人型の器物に憑依します。


▼念力

・念動
 念の力で物品を動かすことが出来ます。強い力を持つ霊魂は、広範囲にこの影響を及ぼすことが可能となります。騒霊(ポルターガイスト)などと呼ばれる霊は特にこの能力が強く、家そのものを揺らすような場合もあります。

・金縛り
 念の力で生者の体を動けなくしてしまいます。霊魂の特殊能力と精神抵抗との対抗判定を行い、勝利すれば動くことができるようになります。


▼移動
 
・高速移動
 幽霊は人間とは異なり、意思の力で移動しています。そのため、強い思念を持つ霊は高速で移動することが出来、自動車などの乗り物に追いつくことも可能です。

・瞬間移動
 能力が強い霊魂は、幽体物質ごと瞬間移動できる場合があります。ただし、それほど遠くに移動できるわけではなく、せいぜい視認できる範囲までとなります。


▼呪詛

・疫呪
 対象を病に陥らせたり、疫病を流行らせたりします。強い霊による病は、医学的な治療では癒せないこともあります。

・呪傷
 小さな傷跡をつけたり、もともとある怪我を悪化させたりします。強大な力を持つ怪異の場合、近づいただけで肉体に傷を負う可能性もあります。

・呪殺
 精神抵抗に失敗した人間の生命力を、1日に1ポイントずつ吸い取ることが出来ます。減少した生命力は、霊の影響から逃れるまで回復することはありません。

・治癒封じ
 傷跡から血を止まらなくしたり、病からの回復を妨げたりします。


▼思念

・心覗き
 相手の心を読みとることが出来ます。意識の稀薄な霊魂の場合、逆に相手の精神の影響を受けて問題を起こしてしまうこともあります。

・念話
 相手の心に声を送りこんだり、会話することが可能です。霊魂の強さにもよりますが、遠く離れていても意思の疎通が可能となります。

・夢忍び
 夢の中に入り込んで悪夢を見せたりすることが出来ます。この能力によって耐久値の回復を妨げられることもあります。

・幻覚
 相手の心に幻像を生じさせることが出来ます。意思の弱い人間は、幻像に誘われるまま衝動的に行動してしまう可能性もあります。

・心繰り
 相手の心理を操ることが出来ます。軽いものはちょっとした感情の操作や一時的に魅了する程度ですが、強力な怪異の中には憑依せずに相手を操れる者も存在します。また、自縛霊などが自身の意識を相手と同調させ、自殺に追い込んでしまうこともあるようです。


▼自然繰り

・水操り
 水の流れを自由に操ったり、口の中に潜り込ませて溺死させたりすることが出来ます。水死した霊が集まる場所では、津波が引き起こされる場合もあります。

・風操り
 風を操って物を吹き飛ばしたり、かまいたちを起こして人を傷つけたりします。

・火繰り
 物品に着火したり、鬼火を生み出したりすることが出来ます。強い霊魂の中には、火炎を自在に操ることが出来る者もいます。

・土繰り
 地面を柔らかくして足を滑らせたり、土の中に対象を引き込んだりすることが出来ます。過去に大量の人間が死亡した場所では、霊が土砂崩れを引き起こす場合もあるようです。


▼霊音

・音繰り
 ラップ音や足音など、特定の音を鳴らすことが出来ます。相手の耳の中だけに音を生み出す場合もありますし、音楽のように複雑な音の組み合わせを再現することも可能です。

・音蘇生
 その場所で過去に鳴った音や会話を再生することが可能です。


▼映像

・幻影
 実際の映像を操作したり、その場所にない物を見せたりすることが出来ます。

・映像再生
 過去に起こった出来事や、違う場所で起こっている出来事を見せることが出来ます。特に殺人が起こった場所や、水場の近くで引き起こされることが多いようです。


▼電磁操作

 もともと霊場などでは地場の乱れが観測されることが多く、心霊学者たちは昔から霊魂との関連性を指摘しています。
 
・電気操作
 電子の流れを操作したり、一時的に消滅させることが可能となります。

・磁気操作
 方位磁針を狂わせたり、特殊な磁場を生じさせたりします。また、磁気媒体の記録を読み出したり、変更させる場合もあるようです。


▼怪異空間

・空間操作
 空間を捻れさせたり、結界を作って外に逃げられないようにします。また、遠くに離れている2つの場所を繋げたりすることも出来るようです。

・異空間
 異空間を生じさせ、生者を中に引き込むことが出来ます。異空間は怪異の意識に強く影響を受けており、現実とは異なる物理法則によって成り立っています。神隠しと呼ばれるものの中には、異空間に閉じこめられてしまった例もあります。また、強い霊魂が1つの町を異空間に取り込んだという記録も残っているようです。

・霊界交路
 非常に強力な怪異の中には、まれに霊界交路を開くことが出来るものもいます。しかし、これは激しく力を消耗するものですし、条件が揃わなければ引き起こせない場合もあります。


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