KONAMI社のスナッチャーシリーズのカートリッヂに内蔵されているメモリの構造

(西原@東工大)

 スナッチャーのバンクメモリの仕様を一応書いておきます。私(サイバラ)が個 人的に調べたものですから、この内容に関して、コナミさんとかに迷惑をかける ようなことはしないでください。


・バンクの切り替え方法

(5000H) − 4000H〜5FFFH
(7000H) − 6000H〜7FFFH
(9000H) − 8000H〜9FFFH
(B000H) − A000H〜BFFFH?(実質BFFDHまで)

 右の範囲のバンクを切り替えるためには、一番左のアドレスにバンク番号を書き
込む。

バンク番号は、スナッチャーでは0〜7、SDスナッチャーでは8〜15が有効。

 具体的には、

	ld	a,3		;バンク番号
	ld	(5000h),a	;バンク切り替え

とします。もちろん、SCCがあるスロットに対して行います。

・データの書き込み方法

 そのままでは、ROMモードであり、値を書き込むことは出来ない。これを、R
AMとして書き込み出来るようにするには、

(BFFEH) に 3FH

と書き込めばよい。これで、RAMモードになります。
ただし、バンクの切り替えが出来なくなることに注意してください。

 具体的には、

	ld	a,3fh
	ld	(0bffeh),a

とします。上に同じく、SCCがあるスロットに対して行います。

 このままリセットすると、そのままメインRAMとして使用出来たりします。

 でもって、元のROMモードに戻すには、

同じアドレス(BFFEH) に 00H

 を書き込むと出来ます。

 具体的には、

	xor	a
	ld	(0bffeh),a

とします。しつこいようですが、SCCがあるスロットに対して行います。

注:バンク番号、ROMモード、RAMモードなどの名称は、私が勝手につけたも のです。したがって、コナミの内部で呼ばれているものとは異なる可能性がありま す。

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