海外旅行おもしろ体験集(19)



東独のマルクのお話し

92年にドイツへ行った時は西独と東独の統一直後。お互いのマルクは 1:1の交換比率で流通した。

もちろん旅行者などに違いの分かろうはずが無い。沢山東独紙幣をいただいて 日本に帰った。

95年に再びドイツへ行った時、昔のマルク紙幣を使おうとしたら受け取りを あちらこちらで、「これ東独紙幣だから、ダメ。」と拒否された。

たまたまフッセンのノイシュバンシュタイン城の丘の麓のお土産屋さんで この東独紙幣を見せ「これ使える?」と聞いた。

「天下のドイツマルクじゃん。使えない訳ないよ。」とお見せの旦那。

うれしいとばかりに、子供のお土産にカウベル(牛の首につける鈴)、 葉書などなど買い込み、東独マルクを全て処分した。

でも少し残しておけば数年後に価値が出たかなあ?



ドイツ・スイスツアーの同行客

いろいろなお客がいて、これも面白い。

成田空港の出発前の説明会で怒鳴りだした元郵政省のお役人。自分が分からないと 間違っていてもすぐ怒り出すんだよね。「フランスに入るにはビザがいるだろう!」

いらないんですよ。

この人、80歳位だったがご夫婦で参加。話してみると ご主人もいい人なんだけど役人特有の雰囲気が在った。

「田中角栄が郵政大臣になった時課長以上をホールに集めて、皆さんは大臣田中が 一時と思っているかもしれないが、私は(田中)必ず(郵政に)戻って来るから皆さんは その積もりで仕事をして欲しい、と田中がいったのが印象深い。」と言ってた。

この旦那、英国ヒースロー空港で奥さんに「おめえも早く小便に行ってこいよ。」
といって逆に奥さんに尻をバックで思い切り叩かれてた。

「あんた、こんな所で、 そんな下品な事言わないでよ。」

奥さんは上品そうな人だった。



ドイツ・スイスツアーの同行客

フランクフルトへ着いた翌朝ホテル内の芝生を朝食までの間に散歩。

東京から会社を定年退職した記念に参加したと言うご夫婦と立ち話。

その奥さん、「むすこは○○会社へ行っていて、嫁が働いているもので随分遠くから 通っているんですよ。」

○○会社って、私の会社。そう神奈川県も西の外れ小田原の近く。

「ひえ〜。」と吃驚して私も○○会社といったら相手も「ひえ〜。」

「息子をよろしく。」って言われたけど、その後会ってないな。

でも、世の中奇遇なこともあるんだ。



ドイツ・スイスツアーの同行客

ツアーは全部食事付きなので、食事毎にいろいろなかたとテーブルが一緒になる。

千葉から来た60歳位の女性お友達同士のカップルと同席した時のお話し。

スイスのホテルだったのでもうツアーも半ばほど。ツアーのメンバーもだいたい 顔見知りでそろそろ遠慮のなくなる時期。

で、そのおばさんが私達に言うには、「あなたがたは若いツバメ連れかと思ったわ。」

「どうみてもご夫婦には見えないでしょ。」

そうなんです。母親と行ったんだから年の差は20歳以上ある。

「親子ですってね。珍しいわ。息子さん(私の事)偉いわね。」

まあそう言えば、2人だけ(しかも男女)の親子連れは珍しいけど。

でも、これを聞いた私達二人は大笑い。

聞けば他のツアー客も、若いツバメ連れと思っていたとか。




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