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(Up)date
Jacket
Title
Artist
(Genre)
Comment
2005

(05.9.17)

1集

My Name Is
Biuret

Biuret

(Rock)

 話題だけは聞いていたのですが、ビウレットがついにアルバムを発表してくれました。女性Vo&Gのムン・ヘウォンを中心に女性Gと男性リズム隊からなる、このバンド、ジャケット写真を見る限りは一見して、作られたアイドル・バンドにも見えますが、実際は地道なライブ活動をしている学生さんバンドのようです。
 彼らの持ち味は、何と言っても新鮮さと若さで、ポップ・ロックにオルタナティヴ・ロック・ギターを絡ませたTake1"Falling Star"は実に爽快で、彼らを一言で表しているような曲です。
 またムン・ヘウォンの変幻自在なヴォーカルも特徴的で、歌い上げるTake3"ナヌン ウェロウム クデヌン クリウム"(私は孤独さ あなたは恋しさ)、オリエンタル.ムード漂うTake5"Coin Locker Babies"そしてストレート・ロックを聞かせるTake6"Heaven Tonight"で彼女の声質を堪能することができます。
 バンドとしては楽器演奏技術や楽曲アレンジ面で、まだ未熟さも目立ちますが、今後、大化けする可能性を秘めているバンドだと思います、期待大。

2004

(05.4.16)

1集

Nenoon
(ネヌンバキ 
ナムミッスシギ)

(Alternative Rock)

 

 "Glischrochilus Japonicus"なる昆虫学名をバンド名にしたネヌンバキ ナムミッスシギ(木の下を掘る4つの目)の1集にしてラスト・アルバム。メジャー・デビューが決定し、録音も完了していたものの、デビュー前に惜しくも解散。しかし韓国インディー・レーベル"Beatball"レコードにより、その録音音源がCD化されたようです。
 Drのみ男性で、Vo&B、そして2人のGは女性という編成で、ジャケットからはゴシック・ロックを連想させますが、聞いてみるとロック、プログレ、フージョンをミックスさせた独特な世界観を聞かせてくれます。
 気だるいヴォーカル・スタイルは好みが分かれるところでしょうが、ツインギターが作り出す変態ワールドは最高です。
 解散してしまっていることが惜しまれますが、近年にない、ハイレベルな韓国ロックバンドだと言えます。
2004

(04.11.7)

5集

The Crush Of Love

J

(R&B)

 J音楽復帰第1弾。米国で音楽を勉強してきたと言われるわりには歌唱力に、さほどの変化は感じられませんが、透き通る、そして切なさを伴った、または映画のサントラを思わせるバック・トラックに対し、歌い上げるJの声は相変わらずで、Jファンなら、満足して聞ける作品になっています。特にTake3"ヌグド ムオッド"(誰も何も)あたりを聞くと、本当に彼女らしく、安心できます。
 しかし今作での注目はTake13、14に収められている"マジマク キド"(最後の祈り)、"The Crush Of Love"で、ここでは韓国R&Bの枠を超えたワールド・ワイドな楽曲にチャレンジしており、見事なまでに歌い上げています。次作ではR&Bに、こだわらず、新しい展開を期待したいところです。
2003

(04.8.12)

?集

サランエ 
ユラムソン

ウリヌン 
ヨジャド 
センキゴ 
ソゴッド 
ヌロッタネ

(Experimental)

 残念ながら、詳しい情報がないのですが、バンド名は、日本語で「私達は女性と多くの下着を手にしている」で、韓国では通称「下着バンド」と呼ばれているようです。
 ヴォーカルなしの、ギター、ベース、ドラム、シンセによるインスト・バンドでリズムは、ほとんどリズム・レスにちかく、ギターの音色も甘く、全体的にアンビエントな雰囲気を醸し出しています。
 アルバム一枚聞くのが辛そうなイメージもありますが、これが聞くと結構心地良くてハマります。
2003

(03.9.15)

3集

Let It Rain

Nell

(Rock)

 韓国でジャウリムのライブを見る機会があり、その時、前座でネルが出演していました。男性ハイトーン・ヴォイスにノイズ・ギターという組み合せが実に新鮮で、一発で気に入ってしまいました。そこで、取り敢えずソテジをエグゼクティヴ・プロデューサーに迎えた彼らの最新作を聞いてみることにしました。
 ライブ程の爆発力はないものの、録音、アレンジを含め精密に作り込まれたスタジオワークで、美しさの玉手箱と言った作品です。また伝統的な韓国バラードのメロディーラインと冷たさをもったネオアコ、ネオサイケ、シュゲイザー周辺のロック的要素を上手く融合させており、素晴しい楽曲群を生み出しています。ライブでも見事な演奏を聞かせてくれましたが、美しい旋律から混沌としたノイズ・レインに向かう"(Take 6)"は最高の出来で、韓国ロックの名曲だと思います。
 正直、最近US気触れのソテジよりは数段、面白いことをやっていると思います。
2002

(03.6.1)

OST+1集

3rd Line Butterfly In ネモッテロ ヘラ+Self-Titled Obsession 

3rd Line Butterfly

(Alternative Rock)

 サード・ライン・バタフライの2集を聞いて彼らに興味をもち、ようやく彼らの1集を手に入れることができました。結論から言ってムチャクチャ、カッコイイです。私が知っている限り韓国で一番カッコイイ・バンドだと思います。
 音の方は2集でも見せていたUSのSonic Youthを含んだガレージ・ロック・スタイルで、紅一点女性ヴォーカリスト、ナム・サンアの今にも掠れそうな声とバックのローファイ・サウンドの絡みが最高です。全曲良いのですが、特に"コウラ コウラ"のギターは痺れます。
 また、このバンドには評価すべき点がもう一点あり、2集でも聞かせてくれましたが、アコースティック・ナンバーも強力にイイと言うことです。この1集収録の"クムクヌン ナビ"(夢見る蝶)の出来も実に素晴しく、涙もんの名曲です。
 OSTの方は2002年位に韓国で放送されたTVドラマ"ネモッテロ ヘラ"(お前、勝手に行け)からのもので、サード・ライン・バタフライの1・2集からの曲が数曲、収録されています。
2001

(03.6.1)

?集

Dencihinji

チョン・ジャヤン

(Neo Acoustic)

 現在、兵役に行っていること以外詳しい情報分かりません。
 聞く限り完全ソロ・ワークなようで、密室音楽はやむを得ないところですが、UKのDurutti Columnや日本のコーネリアスを思わせる透明感のあるギター音色は印象的です。
 楽曲は、なかなか厳しいものがありますが、独自性はもっていると思います。
2002

(03.6.1)

1集

Obsession

Leeds

(R&B)

 オム・ジソンことLeedsのデビュー・アルバム。洋楽テイストのバック・トラックと韓国歌謡独特のメロディー・ラインが混ざり合い、ひじょうに耳障りの良いサウンドを聞かせてくれます。
 楽曲の出来も悪くなく、アイドル歌手に比べれば歌唱力も断然なのですが、全体的に地味な作りで、もうちょっとアッパー系の強力なナンバーが欲しいところです。
2002

(03.1.4)

2集

Reason 4 Breathing?

Brown Eyes

(R&B)

 ブラウン・アイズの出世曲"ポルソ イルリョン"(もう1年)以上の曲は見当らないかもしれませんが、それでも彼らの音楽性を十分に堪能させてくれる作品に仕上がっており、期待を裏切らない作りになっています。
 個人的に注目したいのはテイク10収録"ファンサン"(幻想)という曲で、ここでは軽めのエレクトロニクスと女性ヴォーカルをフューチャーしたUKエレポップを披露しており、ブラウン・アイズの新境地を聞かせてくれます。
2002

(02.12.28)

1集

The First Energy

Dejavu

(Dance)

 チョPDプロデュースの女性グループということで、マニアックさを期待したのですが、見事なまでにアイドル・サウンドでした。しかし今時のソウル・テイストを打ち出した韓国女性ポップスではなく、日本のSpeedにも似たロック・テイスト溢れるキレのあるダンス・ミュージックに仕上がっています。1曲1曲音色も凝られており、丁寧な作りで、駄作は1曲もありません。特に"Run"、"Tackle"、"Boo"、"Hey You!"はカッコイイ・ナンバーです。
 ただしセールスはあんまり芳しくないようで、またメンバーの容姿もサイボーグ的で、2集が発売されるかは、甚だ疑問です。

Perfect Kiss