<Lee Jung hyun in SHIBUYA-AX 2005.8.10> 若干、イ・ジョンヒョン熱も冷めていたところなのですが、やはり韓国でのデビュー当時のインパクトが忘れられず、彼女の日本での公式初ワンマン・コンサートに行ってきました。客層は、韓国の方、日本の(韓国)アイドル・ファンそして韓流ファンの年輩の方が入り混じった状態でした。
予想はしていたものの、日本限定の最新シングル"Heavy World"以外はカラオケをバックに歌+ダンサーというステージが展開されました。しかし激しいダンスをしながらリップシンク一切なしで、かなりスタジオ作品に近い、彼女独特の声質を会場中に響き渡らせていたことは立派でした。また1曲ごとにコスチュームを変え、飽きさせない演出もしていました。
 選曲ですが、最初の3曲("Heaven"、"ワ"、"パクォ")と後半の"Heavy World"以外は韓国でのシングル扱い曲の中からポップなダンスナンバーを多く披露していました。"ワ"、"パクォ"は正直、韓国語バージョンで聞きたかったです。私の側に座っていた日本人の若者達も、彼女が日本語で歌っているのに、韓国語で歌っていました。イ・ジョンヒョンのダンスナンバーは勿論、秀作揃いなのですが、やはり立続けにやられるとメリハリがなくなる気もしましたが、その中でもラッパー?"Jin"をフューチャーしたクールなナンバー"イルジャンチュンモン"(4集)や、これぞ韓国ポップス的な"アリアリ"(5集)のステージングはカッコ良く、引き込まれるものがありました。
 今後BoA同様の活動が予想されますが、次回コンサートでは全曲とはいかないまでも生演奏をバックに、そして彼女の歌ものを聞いてみたいです。

<BoA in 国立代々木競技場第一体育館 2005.4.9> BoAがアイドル歌手であるのであれば、生まれて初めてアイドル歌手の公式コンサートに行ってきました。曲を、ほとんど知らないので、最近、発売されたベストは購入し予習はしておきました。avexサウンドは個人的には、あまり好みではないのですが、それでも"Listen To My Heart"、"No.1"、"Jewel Song"、"Rock With You"、"Be The One"、"Quincy"はいい曲だと思いました。
 コンサートには、かなり行っているものの、これまた生まれて初めての経験ですが、自分の座席がステージの真横でした。どうしようかとも思ったのですが、真横から見るステージもなかなか興味深いものがありましたし、曲によってはBoA本人が、その真横の客席のかなり側まできてくれ、「まあ、この席でも良かったか」等と独り納得もしました。しかしBoAは、ずいぶん頬がこけて「大人っぽくなったなあ」と思いました(と言っても、まだ彼女、二十歳になっていないんでしょうけど)。
 今回はBoAがなぜ日本の音楽マーケットで成功したかを分析しようと思い注意深くステージを観察しました。
 照明や演出は、やはりメジャー・アーティストということもあり、好みは抜きにして、ケチのつけどころのないステージでした。
 BoAというとダンスの印象が強いわけですが、彼女のダンスはリズムに対して前ノリでも後ノリでもなく、ジャストに行なわれており、それが切れの良い、ひじょうにスピード感のあるダンスを作り出していることが分かりました。
 しかし一番驚いたのは、私が聞いた限り、あれだけ激しいダンスの中、リップ・シンク(口パク)がなく、ヴォーカルがヘタることがなかったことです。まだ若いからと言えば、それまでですが、ステージから彼女のひた向きさは伝わってきましたし、彼女の頑張りがavexの匿名的な楽曲群を彼女自身の歌に変化させているんだなと実感しました。
 日本人向けなのか、版権関係なのかは分かりませんが、次回は母国・韓国語の歌を聞いてみたいです。

<紫雨林 in 恵比須ガーデンルーム 2003.12.11> 今回は初めて足を踏み入れるライブ・スペースで、場所柄、音響設備も良いように思ったのですが、イマイチでした(勿論、聞く位置にもよるんでしょうが・・・)。
 ただし、今回の選曲は個人的には最高でした。1曲目の"Hey Guyz"、そしてラスト付近の"Hey,Hey,Hey"、"Magic Carpet Ride"は、お約束としてもジャウリムの神髄であるダークな曲をかなり続けて披露してくれました。またキム・ユナがアコギを持つ曲やライブ用アレンジの曲も、いつもより多く演奏してくれたように思います。特に4集収録曲である"Good Morning"、"Only One"には痺れましたし、ある程度アップ・テンポの"Waxing Helena"、"Miss Korea"、"VLAD"は、かなりカッコ良かったです。個人的には日本で観たジャウリムのライブでは一番良かったように思います。
 ジャウリムの日本での活動を見ていて思ったのですが、彼ら自身、アンダーグランドな活動にはしたくないと思います。日本のグレイとの共演等もありますが、現状は韓国音楽ファンの客層が圧倒的だと思います。彼らの音楽性は、それを飛び越える力があると確信しているので、今後は日本の欧米ロック・ファンや日本のロック・ファンにも実力をアピールする展開を期待します。

<紫雨林、Big Mama、Yoon Dohyun Band in 延世大学 2003.8.31>
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8月最後の休み"と題したコンサートが韓国、新村(シンチョン)にある延世(ヨンセ)大学内の野外音楽堂で行われ、紫雨林もビッグ・ママ、ユン・ドヒョン・バンドと共に出演しました。
 韓国は日本に比べて大学数が少ないんでしょうが、それにしても延世大学の敷地の広さや野外音楽堂の立派さには驚きました。日本では、ちょっと考えられないですね。
 オープニング・アクトとして男性Voバンドが3バンド出演しました。最初は大学の音楽サークルのバンドかと思っていたのですが、演奏中にモニターにPV等が流れていたので、韓国のインディー・バンドなんだなと思って観ていました。帰国後に分かったのですが、3バンドの名前はPeter-Pan Complex、Hot Potato、Nellと判明しました。Peter-Pan Complex(Drが女性で、彼らの"We Are The No.1"という曲はCFに使われています)とNell(最新アルバムのPDはソテジで、ソテジがかなり気に入っているバンドです)は名前だけは知っていて、一度聞いてみたかったので、ひじょうにラッキーでした。Peter-Pan ComplexとHot Potatoは韓国のノリに合ったオーソドックスなロックバンドでした。しかしNellはハイトーン・ヴォイスに混沌としたノイズ・ギター炸裂のアバンギャルド系で、これが本当にカッコ良く、一発で気に入りました。
 オープニング・アクト後、まず最初に登場したのが、日本の音楽TV番組にも登場しているソウル系女性グループのビッグ・ママでした。確かに歌唱力もありメンバー4人共ソロで歌えるだけの実力はあるのですが、もう少し楽曲等に個性が欲しいところで、これなら本家を聞いた方がいいなということになってしまいます。ただ実力者を集めた女性グループというのも韓国音楽界では珍しいことで、今後の展開に期待したいところです。
 次に、やっとジャウリムの登場となりました。ワンマンではないこともあり、選曲はダークネスな曲がカットされ、全般的にノリの良い曲でまとめられていました。MCも比較的少なく、一気に畳掛ける演奏は日本では体験できなかったので、ひじょうに新鮮でした。また野外の夜そして韓国音楽ファンの熱気の中という新しい空間でのジャウリムの演奏に私はとことん酔い痴れることができました。個人的に"Hey,Hey,Hey"、"Magic Carpet Ride"、"Hey Guys"あまり好きな曲ではないのですが、ジャウリムの母国で聞くと違って聞こえ、それらが韓国にとてもマッチした曲なんだなということを実感しました。
 トリはユン・ドヒョン・バンドだったのですが諸事情により観ることができませんでした。今回、元々韓国行きが先に決まっており、後でジャウリム・コンサート情報を知って、ひじょうにラッキーだったわけなのですが、本当に貴重な体験ができました。


<紫雨林 in 表参道FAB 2003.7.11> ジャウリム正式日本活動発表後の東京ワンマン・ライブ第1弾ということで、楽しみにしていました。まず、驚かされたのは会場内のファンのほとんどが若い女性だったことです。男性が多いと思っていたので・・・。
 演奏曲は4集(日本での2nd Album)を中心にあとは彼らの代表曲という構成でした。ジャウリム自身、元々ライブバンドですし、ヴォーカルのキム・ユナ嬢が日本語を話せることも手伝い、余裕のあるパフォーマンスを披露してくれました。
ただ、会場がライブハウスということもあり、聞いている場所により音の感触が変わってしまい、自分の位置ではジャウリムの叙情的タイプの曲("Only One"、"セエ"、"パエ"等)が本来の良さを伝えず、若干荒く聞こえたのが残念でした。
 しかし、もろロック・タイプの曲("ミス・コリア"、"Vlad"、"Waxing Helena"等)の演奏はギターの歪みも加え、本当にカッコ良かったです。また、キム・ユナ嬢がギターを持った時のステージの見栄えも最高で、一部で単なるポップロックバンドと認知されていることが残念でなりませんでした。
 確かに今回、ポップ性の強い曲("Hey Guys"、"Hey,Hey,Hey"等)が一番盛り上がっていましたし、彼らが優れたポップ・センスをもっていることも事実なのですが、他にも良質なサウンドをもっていることを、まだジャウリムを知らない日本の音楽ファンに提示して欲しいものです。

<紫雨林、Position、Wax in Zepp Tokyo 2002.2.13> "Asia Music Festival 2002 Japan-Korea Night"と題された企画物でして、共演する日本人アーティストがあまり好みではなく、難しい選択だったのですが、Dog時代から注目していたチョ・ヘリのソロ・ユニット、Waxが出演すると言うことで行ってみることにしました。
 韓国でのレコード・セールスはジャウリムより上なはずですが、日本での知名度からWaxがオープニング・アクトを務めていました。さすがにリップシンキングではありませんでしたが、予想通りカラオケをバックでのパフォーマンスとなりました。"オッパ"、"Money"のダンス・ビートでは、さすがにバック・ダンサーが登場しましたが、"サラン ハゴシポ"(愛したい)"、ファジャンウル コチゴ"(化粧を直して)のようなバラード系は、できれば生演奏で聞きたかったものです。
 Positionは浜田省吾や尾崎豊のカバーをしていることからも、音が連想できそうな甘いメロディーを演奏していました。正直好みではないのですが、Waxがカラオケを使用していただけに日本人観客に対するアピール度も異なったような気がしました。
 ジャウリムは客層を把握してか、本質である叙情的な曲は避け、ノリノリのロック系ナンバーを披露していました。今回もショーケース的要素の強い企画だったのですが、キッチリした演奏を聞かせ、各曲とも微妙にアレンジを変えているところがニクかったです。
 2,000円程度の入場料を考えると、あまり文句の言えない企画なのですが、それにしても日本人共演者のセレクト、もう少し時代を反映していただきたいなと感じました。

 <紫雨林 in SHIBUYA-AX 2001.10.10> ジャウリム日本限定ベスト盤発売を記念してのショーケース・ライブと同時に日本での初ワンマン・ライブとなりました。ショーケースということで当初30分程度の演奏と思っていたのですが、意外や意外、正式ライブ並に1時間以上の演奏を聞かせてくれました。演奏曲はベスト盤中心でしたが、私が観たジャウリムのライブの中では一番気合が入っていたように思いました。
 韓国アーティストの日本進出、なかなか難しいと推測されるわけですが、リップ・シンキング無しで、堂々と勝負しているジャウリム、日本なんて言わず是非世界に羽ばたいて欲しいものです。

<紫雨林、Roller Coaster in 青山CAY 2001.5.7> 2000年10月に初来日を果たしたジャウリムを、また観れる機会が、こんなにはやくくるとは思ってもいませんでした。またローラー・コースターもいっしょなんて大感激でした。
 N.U.K.E.S企画、小西康陽絡みということで、各々4曲程度の演奏しか聞けませんでしたが、ローラー・コースターのアダルトな雰囲気は良かったですし、クラブ風にアレンジし直したナンバーは特にカッコ良かったです。またジャウリムの狭い空間での演奏を体験できたのも貴重で、ライブハウス独特の緊張感も十分に堪能できました。
 ローラー・コースターは、大ホールではなく、こじんまりした空間でいいから、もう一度、正式な形で是非観てみたいところです。  

Perfect Kiss