J
 時流に乗り、ヒップホップ作でデビューするも、これが大ゴケしてしまいました。しかし2集ではR&Bシンガーとして再起を賭け、これが見事的中となりました。在米韓国人ということで韓国語の発音が悪いという意見もありますが、ジェイの声と楽曲の一体感は完璧で、他の韓国R&Bシンガーより一段上を行っている気がします。彼女の唯一の欠点は74分近い一枚のアルバムにいい曲を詰め込み過ぎることです。だから、どこか息抜きできる箇所を作って欲しいものです。

Kim Hyunjung
 ポスト・オム・ジョンファ最有力候補。風貌が女子大生はたまたOL風なためゴージャス、女王等のキーワードが似合わないかもしれませんが、女性ヴォーカリストがひしめく韓国歌謡内での安定感はピカイチです。
 デビュー時、全然話題にもならなかったのですが、次の年、アルバム・ジャケットをリニューアルし再発するや、なぜかの大ブレイクとなりました。元々ハードロックのヴォーカリストを担当していたこともあったキム・ヒョンジョンですが、魅力はなんと言っても彼女のハイトーン・ヴォイスに尽きます。これがバック・トラックにあたるシンセ・ギターの被さったイケイケ・ユーロビート・サウンドに見事マッチしています。ただ最近では歌い方も色々工夫したり、音楽性も幅広く展開しています。
 楽曲は決して悪くはないのですが、「これだ」と言える名曲が少ないのが玉に瑕です。

Fin.K.L
 韓国での女性グループの火付け役S.E.Sの後発としてデビュー。いつも二番手に甘んじていましたが、S.E.Sが中途半端な日本活動を始め、本格的ソウル・ミュージックへ色気を見せている間に、ピンクルは一貫して韓国歌謡を守り、着実な成長振りを見せてくれました。現在ピンクルこそが韓国No.1女性グループだと言っても過言ではないでしょう。
 個人的には1集で聞かせてくれたバラエティに富んだ軽めのダンス・チューンが好みなのですが、近年、音楽性も少女から大人の女に変化しており、再度、私のハートを射止めてくれることを願っています。

Perfect Kiss