Lecture ROH, Yoo Jeong
Lecture ROH, Yoo Jeong
Lecture ROH, Yoo Jeong


カウンター
(1999 Aug. 4-)

Lecture ROH, Yoo Jeong

内容:
「現代韓国におけるグループ写真」
場所:
マーチャントシードセンター
参加者:
100人


諸事情によりレクチャーをする予定だったキム・ヨンギルさんが来日できず, 急遽メールで送付されたテキストを読み上げながらのレクチャーとなった.
レクチャーでは,韓国における写真の歴史が日本と対比を踏まえて解説され,実際にいくつかの団体において発表された作品に触れる機会を得た.

このレクチャーを行うにあたり,挨拶では
「近くて遠い国韓国について,興味を持っていただければ」
と述べられていたが,今回触れた作品はまさにこの言葉に集約されるといえるかもしれない.
自己探求のメディアとして写真を表現手段としている作品もあり,また,韓国という「国」がもつ通時的背景といったものに真摯に向き合った作品があった. それは,いずれも表現者として国を問わない「写真」への関わりについての共通項であり, また,その基盤をもとに個人がなにを背負って,なにに向かって表現しようとしているのかという差違項でもあるようだ.

表現者としての自己は単体としての個人である. しかし,個人はその成育にまつわる社会・文化的背景からなかなか自由にはなれない. そうした事実を踏まえて,韓国,そして日本という環境で創作活動を続ける者が, それぞれなにをどのように表現しようとするのか.
東アジアという同じ「環境」にあるものとしての写真への関わり, そしてそれぞれの「不幸な」歴史を踏まえ,考えさせられることの多いレクチャーであった.

(TEXT by T. Kamiya)







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mailto:nakae@ca2.so-net.ne.jp
1999/Aug/09(Mon) 10h00m00s JST
1999/Aug/16(Mon) 13h00m00s JST (UP DATE)
1999/Aug/17(Tue) 13h00m00s JST (UP DATE)