漫画を読む
初出:ボニータ 1991年5月号
91.3.23発売 32P
雑誌掲載時の煽り文句
【幻の「夢の花」を探す緑クンの前にとんでもない障害があらわれた!!】
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おはながわらった!?について
これは「ボニータ」本誌では最初の作品になります。「ミステリーボニータ」ではそれまでも描いていましたが本誌はこれが初でした。
花子がいる夢の島は東京湾岸に実際にある場所です。古くはゴミ戦争と言われた東京都のゴミ問題で有名になった埋め立て地で筒井康隆氏の絵本「かいじゅうゴミイ」の舞台でもあります。
現在は大半が公園であとは公共施設。実は夢の島という地名の場所に住宅はありません。昔、私が小学校低学年の頃社会科見学で行った時は本当にゴミの山でした。中学生になった頃にはもう公園になっていて、清掃工場でゴミを燃やす熱を利用した温水プールや熱帯植物園も出来ました。
作中湾岸地域の地図がでてきますがこのくらいの地図レベルでは特に変わってはいないですね。
実際行ってみると夢の島は競技場が立派になったくらいでそんなに大きな変化は無いですが、お台場周辺は今とは全然違ってました。フジテレビはもちろんまだ新宿河田町でしたし、レインボーブリッジも東京MXも科学未来館もガンダムも観覧車もありませんでした。船の科学館がぽつんとあったくらいです。お台場の浜は浜辺でしたけど、メディアージュやデックス東京のあたりは防風林だったと思います。フジテレビの辺りはただの草っ原でしたね。もちろんまだ京葉線も臨海線もゆりかもめもなかったので、当時は兄に頼んで車で取材に連れて行ってもらいました。
このお話は新聞に載っていたひとつの記事がきっかけで考えた物でした。埋め立て地でゴミに入っている野菜クズなどから芽がでて菜の花が咲き乱れトマトなどの野菜が実っているという記事でした。
害虫駆除のため殺虫剤が撒かれるので、食べられる物ではないという話でしたがヒトが出したゴミの山に、なんとも皮肉でなんとも愉快な光景である事か。
実際に見てみたかったので、都が主催する施設見学ツアーで14号埋め立て地があったとき申し込んだのですが、応募者が多くはずれてしまいました。行けたとしても「夢の花」の場所までは入れなかっただろうと思いますけどね。
実は雑誌掲載時はネームの抜けやら印刷位置のズレやらが多かったので、ようやく完全な形での公開になりました。