ドライフラワー雑記

貼付けられたもの

 月とナイフという歌の中でスガシカオはこんなことを言う

  
  
  ぼくの言葉がたりないのなら
  ムネをナイフでさいて えぐりだしてもいい

  君の迷いと言い訳ぐらい
  ほんとうはぼくだって 気ずいてたのさ

  いつかまた あんなふうに誰かを憎むのかな
  だとしたら もっともっと
  だきしめて トゲのように心にささればいい
  あなたに ずっとずっと残ればいい

  いまさら何も言わないけれど
  君の言葉は全部 ウソでいいんだろう

  こんなことばかりくりかえしていたら
  ぼくの涙はいつか 月にとどくだろう

 
 
 これから、月にとどくほど悲しい思いをすることはないかもしれない
 それなのに、この歌が胸に響くのは、一体何故なんだろう
 ひょっとしたら、まだ僕の中にも棘が残っていて
 狙っているのかもしれないのです

 しかし、ずっとずっと、と思って刺した棘も
 すぐ消えて痛みさえ感じない
 刺された僕が言うのだから間違いないのだ
 ああ、
 残ればいいのに

 

 

 

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