夏の終りの午後
2001年の夏が終りかけている
と言うより
2001年が終りかけている感じだ
いやむしろ
人生が終りかけている
なんて
坂道を転がりおちるように言葉が走る
止める方法を考えなくてはいけない
ついこの前まで
人生は、始まったばかりだ
と思ったのは錯覚でした
思入れというのはそういうもので
躁が静まれば鬱がやってくる
あ〜あ
がっかりだ
何をする気にもなれない
どうでもいいや
と口に出せば
落ちていくばかり
だから
から元気でもいい
ボクは最高!
ボクは若輩!
ボクは天才!
などと叫んでみる
夏の終りはいろんな所にやってきて
急に見上げた空の高いこと
人が少なくなり
カレンダーとは目をあわせないようにしても
風は冷ややかに暗示させる
そこで
ボクは人恋しさを振払いながら
一人 踊ってみることにした
羽を広げ 笛をふく
ついでに裸になってベールを纏い
少しだけ身体を浮かす
すべての煩悩から逃げだして
天使にでもなりたくなる
キミにもボクにも
夏は終る
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2001年8月20日
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