ドライフラワー雑記
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フライト
限り無く接近した二枚の紙飛行機は
物理学者の予測通り
ゆっくりと不定形の放物線を描き始め
これで当分会えることもないのだと
テレパシーのさよならを交わした
まあ、そんなに思いつめることもない
誤差と偶然を拾い集めれば
またの機会があるかもしれないのだ
だから
それもこれも
遠い未来の楽しみとして
鋲でとめておこう
最近
ヒトデに生まれなくてよかった
と思う
危ないとこだったかもしれないし
2001年8月10日
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