ドライフラワー雑記

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かたつむり

突発性難聴以来、頻繁に耳鼻科に行く

そこでは、ちょいちょいと薬をぬった後、

最後に吸入をする決まりがある

耳に何故ゆえ吸入?

って思ったりもするが、恐くてきけない

吸入をしてる間はとても退屈で

目の前に貼ってある、内耳の断面図を見るようになった

耳の中はかなりに複雑

鼓膜のさらに奥には

あぶみ骨とか、蝸牛などまで住んでいて

これがうまく動かないと

目眩がしたり大変らしい

それにしても

鼓膜で聴こえた音が、脳に伝わり

心地よいとか不愉快とか感じるんだろうけど

同時に目からも情報が入ってきて

好きだの嫌いだのと判断し

また鼻からも情報が、、、

って考えると

その人をそのまま認識するのは至難の技だという気がしてくる

一目惚れってのは

そんな判断のちょっとしたずれで起きるのかもしれないね

熱病って実感もあるし

治ってしまうと、一体なんだったんだ

と思えることもあるしね

しかししかし

最初から、アバタはアバタ

エクボはエクボに見えるのもつまらないかもしれない

楽しい時間を共有する二人が

同じくらい勘違いして盛り上がり

同じスピードでお互いの実像が見えてくればいい

と思うが

人生甘くないかもな

 

空と海とどちらが青いのだろう?

どうやら海は空より青いようだ

海が空の青さを吸い取ったに違いない

という合唱曲を思い出した
高校生のころ歌った歌で
夕暮れの音楽室が浮かんでくる

本当はどっちが青かったのか
空だったっけな
あ、、、

  

 

    

 

2001年7月9日

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