ドライフラワー雑記

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6月のガーデン

 テラスのはじっこに大きな壷がある
 その中の出来事


 まず去年の話し
 花を活けようと、壷を掃除したところ
 中から小鳥が飛び出した、と電話があった
 中には鳥の巣があって、ものすごく小さな卵が数個
 慌てて元の状態に戻したが、親鳥は回りで泣くばかり
 とうとう戻ってこなかったそうだ

 今年はこんなことが
 また鳥が巣を作ったけど、最近出入りしないから
 もう巣立ちしてしまったらしい
 片ずけておいて欲しい、と電話があり
 さっそく、挿してある枝を抜き、中を覗き込んだら
 壷の底で鳥が死んでいた
 と思った
 親鳥が死んでしまったから出たり入ったりしなくなったんだ
 可哀想に
 と手を入れようとしたら
 シャ〜〜ッ!
 中から攻撃された
 びっくりして再び覗き込むと
 シャ〜ッ シャ〜〜ッ シャ〜〜〜ッ 
 まるで怒り狂った猫か蛇か
 ボクはこそこそと
 壷の上に枝を数本のせ
 近いずかないようにした

 それにしても、ぎりぎりまで気配を隠し
 いざ逃げ切れないと分ったら捨て身攻撃
 すごいな

 初めて小鳥に怒られた6月の午後でありました

 
 

 


ワイルドストロベリー

名前に惹かかれたから
ってことはあります
野いちごなんだろうけど
なんとなくイギリスっぽい感じがして
ボクのミーハーをくすぐる

 

 シレーネ

 和名はマンテマ。
 この仲間は北海道に自生してるらしいから、アイヌの言葉かもしれない
 突然庭に生えて、そのまま居ついてしまった
 オランダからやってきたドライフラワーが種をこぼした、と睨んでいる

  


キャットミント

何かの理由で突然庭の手入れが出来なくなったら
たちまち植物の生存競争が始まるだろう
勝利者は
雑草とキャットミントとミナズキだ



  

 

 ハニーサックル 

モンタナが終わったアーチにはハニーサックルが咲く 
 主役はアタシよって言い張っても 
 すぐナツユキカズラが登場して 
 主役はワタシ!って威張るから大変だ 

 しかし、ホントの主役はボクよ! 

 

   
 

 

 アルケミラモリス

 少しでも根が付いていれば移植可能
 不死身
 しかも上品
 キミも見習うべし


 天使には羽がない
 蹴られたり、倒されたり
 満身打ち身だらけ、ひびだらけ
 それでも花に隠れてポーズをとる

 

2001年6月23日

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