2001年5月の庭
時間はどんどん過ぎていくね
例えば 子供のころ
一ヶ月先の楽しみまで 時間は止まったようだった
近頃 楽しいことがが減ったわけではないけれど
今年も半分食べてしまって
待ちどうしいと思う間もありゃしない
喜びも悲しみも すぐ来てそのまま通り過ぎていく
そのあとダレかが消えたとしても
秋がきて冬がきて
こんなことでいいんだろうか
と 中途半端な知性が
後のことを考えさせるのだ
なんの話しかっていうと
その後のボクのことだよ
どちらに転んでも 気持ちは動き
その後も動き ボクは変化する
秋が来て冬がきて
その先あたりで
少しだけ途方に暮れるかもしれない
でも
その方がましだ
と 醒めたボクは思うってことだ
夏雪草
英語ではsummer snow
そのままですね
だからボクは
ミミナグサちゃんと呼ぶのが好き
ブルーデイジー
ブルーデージーのことを好きなのに
どうも好かれてない気持ちがする
なかなかね うまくいかないのだよ
人でも花でも
好きに関係なく相性というのはあるということだ
イブキジャコウソウ
12cm×9cmの香る絨毯
庭から切り取った
手のひらで少し撫でると
このくらい広がる気持ち
ルピナス
3年前の秋、庭から逃げ出して行った
理由(わけ)も告げないでさ
庭の仲間はすっかり弱ってしまったのに
隣の空き地で、大株になっているのは何故?
とかえすがえす考える
じわじわ広がるボクの庭は アメーバーの触手をのばす
と考えることにしよう
モンタナ(ボクんちの)
そのあとダレかが消えたとしても
秋がきて冬がきて
諦めのいいアナベルは
季節で咲いて 季節で散って
また来年
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