手紙を出す
手紙を投函したとたん、わかることがある
ボクがキミのこと思って書いたのか
ボクがボクのこと思って書いたのか
何度か読み返してみるのだけど
投函するまでは分らない
そこで
とりあえず
ボクはボクにメールを出してみることにした
すると
受け取ったボクは
ボクの嘘とか独善とか
いろんなことを透かして見ることになる
それから はずかしい部分を削除して
またボクにメールを出す
それからまた書き直してメールして
またまた書き直してメールして
また書き直してメールして
いつまでたってもキミのところへ出せないでいる
何回やっても なくならないものがある
アルケミラモリスの鉢植えに
トノサマバッタがいた
写真を撮ろうとしたら
少しずつ後ずさりをする
翌日見たら
まだ同じところにいた
ひょっとしたら
農家にいる時からここに隠れて
車で市場に運ばれ
ベルトコンベアーのにって競りにかけられ
ボクに買われて車にのせられ
どこか遠くへ行こうと思っていたのかもしれないな
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２００１年６月３日
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