ドライフラワー雑記

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Alone again

つい昨日のような気がする

ボクはバカみたいにはしゃいでいた

そして

ボクがまさに演じようとしていた役を決してやらない人達を

楽しみに待っていたんだ

でも 現実がやってきた

ボクをノックダウンするためのように

そいつは ボクにちょっと触れただけで

ボクのハートをズタズタにしてしまった

神様 アナタは本当にいるのですか?

ボクがこんなにもアナタを必要としてるのに

どうして見捨てるののですか?

本当に必要だったんだ

ボクはまた一人ぼっち

自然なことさ

  大切だと思ってたことが どうだか分らなくなってしまった午後 
  FMからキリンジの新しい歌が流れ
  続きでAlone Againが流れてきた
  ギルバート・オサリバンが30年近く前に出した名曲
  以前、アメリカ人の友だちは、僕がこの歌を歌うたんびに
  <世界で一番悲しい歌>と言っていた

  ボクはこれを渋谷のジャンジャンというライブハウスで歌っていた
  ライブというのはいろんなことが起きる
  ある夜、短いイントロが始まり
  あれれ、と思ったが間に合わない
  最初の歌詞が出て来ないのだ
  100人ちょっと入ればいっぱいの会場
  客席からボクまでの距離が近い
  数名の外国人の顏が見える
  ボクはしばらくモジバケ語で歌い、
  サビころになってやっと思い出した
  世界で一番悲しい歌を聞きながら
  ニコニコ笑ってた外国人の顏が今でもはっきり見える

  ボクはまさに今、この曲を聴きたい気持ちだったことがわかる
  最近オサリバンは、ビールのCMソングを歌っていて
  Alone Againの入ったベストアルバムも発売されたばかり
  さっそく買ってきた

  この歌詞のように
  つい昨日まで、ボクはバカみたいにはしゃいでた
  そんな時は
  目の前に大きな穴があることに気がつかないのかもしれない
  そこに落ちかけてることも気がつかず
  トモダチを傷つけてることも気がつかず
  穴の底に着地してころがったたとたんに
  バカなボクが一気に見えるのかもしれない
  と

  少なくともボクにとって
  この歌をしみじみ聴いている今くらいが、丁度いいのかもしれない
  だから
  楽しいことがあっても
  すぐに現実がノックダウンにやってくるかもしれない
  と思うことにしよう

  出来るわけないけどね
  

  
  



これがなんて花か分らない

ので

なんだかしらジキタリスということにします

決定!

4年位前に植えて、それから一つもかけることなく

毎年5月の終わり頃から花を咲かせます

こういう花は好きさ

名前を知ってる人がいても

ボクに教えようとしないでね

こうして ボクの庭は

なんだったかしらフラワーでいっぱいになってくる


 

 


 








 

    

 

2001年6月2日

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