旅する女
シャーリーバレンタイン
不思議だ
何かを夢見てて
それが実現するとどこか違っている
何週間もこれを夢に見ていた
海べでワイインをすする、、
どんなに素敵かと
でも実際は違う
満ち足りたいいきぶんではなく
バカみたい
それに、すごく年老いた気がする
取るに足らない人生
それも先は短い
もっと色々できたのに
取るに足らない人生で満足してきた
自分のもってるものを何も使わず無駄にした
使わぬものを授かるはずがない
胸にわき上がる
感情とか、夢や希望
それを無為にしている
シャーリーバレンタインは
使われない人生の中に消えた
シャーリーバレンタインは壁に向かって話しをする
夫との会話も殆どない
夫といえば、毎週決まった夕食のメニューがステーキから卵&ポテト
に変ったことで怒鳴り散らすのである
そのシャーリーが友だちの幸運のお裾分けとして、ギリシャに旅をす
ることになる
そして、海辺のレストランで一人
海に沈んで行く夕日を眺めながら呟く
このシーンを見ながら
すっかりシャーリーバレレンタインになってしまった僕は
自分のやってきたコトとやってこなかったコトを想い返す。
何をやりたかったのか?
そのためにどんなコトをしてきたのか?
生まれてきて、きっと授かっていたはずのものを
使ってきたのか、こなかったのかを?
で
思ったのだ
何かを始めるのには、いつも手後れだった
でも
今すぐ始めればはんとかなるかもしれない
少なくとも、やりたいことをやってる楽しい人生だった
と思えるかもしれないのだ
自分だけの可能性を試さなかったコト、何かのせいにしない
と
この映画はそういう力があった
清里の夕日を浴びながら
ファインフダー覗く幸せ
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