ドライフラワー雑記

32

旅する女 
シャーリーバレンタイン


  不思議だ

  何かを夢見てて

  それが実現するとどこか違っている

  何週間もこれを夢に見ていた

  海べでワイインをすする、、

  どんなに素敵かと

  でも実際は違う

  満ち足りたいいきぶんではなく

  バカみたい

  それに、すごく年老いた気がする

  取るに足らない人生

  それも先は短い

  もっと色々できたのに

  取るに足らない人生で満足してきた

  自分のもってるものを何も使わず無駄にした

  使わぬものを授かるはずがない

  胸にわき上がる

  感情とか、夢や希望

  それを無為にしている

  シャーリーバレンタインは

  使われない人生の中に消えた

 シャーリーバレンタインは壁に向かって話しをする
 夫との会話も殆どない
 夫といえば、毎週決まった夕食のメニューがステーキから卵&ポテト
 に変ったことで怒鳴り散らすのである
 
 そのシャーリーが友だちの幸運のお裾分けとして、ギリシャに旅をす
 ることになる

 そして、海辺のレストランで一人
 海に沈んで行く夕日を眺めながら呟く

 このシーンを見ながら
 すっかりシャーリーバレレンタインになってしまった僕は
 自分のやってきたコトとやってこなかったコトを想い返す。
 何をやりたかったのか?
 そのためにどんなコトをしてきたのか?
 生まれてきて、きっと授かっていたはずのものを
 使ってきたのか、こなかったのかを?

 で
 思ったのだ
 何かを始めるのには、いつも手後れだった
 でも
 今すぐ始めればはんとかなるかもしれない
 少なくとも、やりたいことをやってる楽しい人生だった
 と思えるかもしれないのだ

 自分だけの可能性を試さなかったコト、何かのせいにしない
 と

 この映画はそういう力があった

 
 





清里の夕日を浴びながら

ファインフダー覗く幸せ





 

    

 

2001年4月29日

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