ドライフラワー雑記

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天体観測



僕は元気でいるよ 心配事も少ないよ

ただひとつ 今も思い出すよ

予想外れの雨にうたれて 泣きそうな

君の震える手を 握れなかったあの日を

見えてるモノを見落として 望遠鏡をまた担いで

静寂と暗闇の帰り道を駆け抜けた

そうして知った痛みが 未だに僕を支えてる

「イマ」というほうき星 今も一人追いかけている

 Bump of chiken の歌で、現在ヒットしてるらしい
 僕はまだ一度もFMで聴いたことがなく
 友だちに勧められて視聴してみたのでした
 ひたむきな歌い方ととストレートな歌詞
 天体観測は僕の場合、昆虫採集というところか

 それにしても、どうして、手が握れないんだろうか
 相手がかけがえのない人だと思えば思うほど
 自然に行動できなくなる
 受け入れられるかどうかなんてわからないし
 思いきって手を触ったりして、拒否でもされでもしたら
 死んでしまうくらい神経が張り詰めているに違いないな
 少年というものは、そういうものだ

 で
 今
 想像してみる
 手

 それだけで
 胸は痛み
 一気に時を遡り
 半ズボン、麦わら帽、捕虫ネットの自分に戻ってしまう
 あの日を追いかけてみても
 きっと同じに何もできない

 だから、大人はこんな歌を作るのかもしれないね
 天体観測
 
 
 
 

 

 


テイネケ

室内にて、E-10 マクロエクステンションレンズ



 

      

 

2001年4月15日

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