忘れな草
心のタイムカプセルに封印され
もう二度と見ることもない
と思っていたはず
の映画が
今日
４０年の時をへて
ボクの手に帰ってきた経過は
こんな感じでした
数日前
見知らぬMさんよりメールあり
突然ですが
あなたが探してる映画のビデオが販売されております
すかさず宝島地図をクリック
たちまち東海のある場所に降り立ち
送って下さいと
お願いしたのです
Mさんは
ボクと同じく昨年、６枚組の復刻CDを購入
インターネット大世界にてボクを発見
その後、ビデオに行きついたとのこと
同じ年令であり
中学２年生でこの映画に出会ったことまで同じ
不思議すぎて
Mさんはは実在しない人
架空の向こうから届いた贈り物なのかもしれないと
思えてくるのだけれど
手許にあるビデオは触っても溶けない
ボクは映画を見ながら
４０年前と同じかもしれない気持を
再現できるか心配するまでもなく
かなり細部まで覚えているものだ
と同じ箇所で（笑）、同じ場面で（涙）
無数の色々を捨ててきたのに
肝心要はとってあった
心の不思議
フェルッチョ・タリアビーニ
１９１３年イタリアのレッジョ・エミリーア生
１９４０年代からオペラを中心に活躍した
当時、世界最高のテノールと言われ
非常に甘い美声のリリック・テノールで
叙情的な歌い方を得意とした
日本びいきとしても知られ数回来日した
１９９５年、８１才で死去
中学２年の終わりころ
長崎の小さい映画館でタリアビーニと出会った
その以来
ボクの最高のアイドルとなった
映画的にどうかということはボクにとってあまり意味がない
ボクの別格一本
＜忘れな草＞
|
２００３年１月２６日
|
