ドライフラワー雑記

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伝えたかったこと

 チャチャ遠藤さんはダンサーで振り付け師だった。

 個人的な思入れもあるのかもしれないが日本人ダンサーというと、彼の顔が浮かぶ。

 しばらくの間、レッスンスタジオに通っていとことがあり

 彼の動きを目の前で見ることが出来た。

 舞台で踊るチャチャ先生に感動した記憶の一部も鮮明に残ってる。

 あるラジオの番組で、映画評論家のおすぎが

 すごい才能と絶賛してるのを聞いたことがある。

 ボクはそれを言わなくちゃと思っていたのに、それっきりになってしまった

 演出家の宮本亜門は

 チャチャの才能は認めるけど、今日は気分が乗らないから、って帰って行っちゃうんだよ、、

 と言っていた。

 そうそう、キミには出来ないだろう、と

 ボクは不思議にうれしい気分になったもんだ。

 101でのレッスンの時、彼が手本を示し、その回転技のすごさに

 思わずみんなで拍手したこともあった。

 こんはことはめったにないことだ。

 いなくなってみると、伝えておけばよかったと

 残念で仕方がない。

ステージ101がNHKの番組に出ることになり

久しぶりで集った

そこで、チャチャさんが亡くなったことを聞いた

肺がんだったそうで、背中が痛いと言った時にはもう手遅れだった

今ごろは天国で踊っているんだろうか?

なんて言ったら、恥ずかし過ぎるけれど

背中に羽根が生えてたに違いないジャンプを想い浮かべると

天使も嫉妬するような振り付けを

自作自演してるに違いないとボクは思う


 

2002年8月7日

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