ドライフラワー雑記
136
おやすみ
聞けない声で
さよなら
すると
キミは消える
目の前にいても見ない
見なければいないということだ
目を閉じれば世界が消滅
と思っていたのに
消えたのはボクかもしれなかった
ああ
胸が潰れる予感がするのは
だれかにつけた傷の記憶
なんてさ
ともかく
片方が消えてしまわないよう
おやすみ
と
夜を消すことにした
問題は
次ぎの景色が変化してないかどうか
だからボクは
毎晩
さよならの代わりに
おやすみ
を
くりかえす
2002年6月30日
return to index