階段
天空に向かって
一本の長い階段がある
ボクはそこを上り続ける
透明アクリルの眼下
海と山とその境目が小さくなり
薄色に溶けていく
階段の先端に白いドアがあって
その向こうで待ってるから
という電話があったのだが
嘘か本当か
今ではどうでもよくなって
ひたすら上を目指す
いっそのこと
ドアなんかなきゃいいのに
そうすれば
結論を見なくてすむ
はじめワクワク
とちゅうドキドキ
おわりガックリ
という映画がある
ゆるせないと思うが
それまでが面白かったら
ゆるす寛大さは
おとな印
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2002年5月2日
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