ドライフラワー雑記

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何処から来て何時へ

昔々を懐かしがるなんてこともないのだが

今この一瞬過ぎて行く時は

何処へ消えていくんだろうと思うことがある

過ぎて行ったことはなくなってしまったこと

というわけはなく

あったことはあったこと

どこかに残っているはずだ

近頃

夢を見る

殆ど覚えていない

ただ、小さな断片が頭の隅に残っていて

それが喉にひっかかる

前後関係なしの一場面が

何時かの出来事だったような気がしてくるのだ

一人一人、担当者がいて

ボクの場合も

ボクの今迄を記録してるのかもしれない

ビデオの前はカラー写真で

その前はモノクロで

最近はDVDだったりして

だから

モノクロでストップモーション夢だったら

小学生までの出来事だし

ビデオなんて、逆回転で早回し

あの時の嘘とか

告げ口とか

場違い

歌詞忘れ

なんてのを

ちょっとずつ見せられて

うんざりになってきた

でも

なかったことには出来ない

いつの日にか

手回しオルゴールにのって

全編ノーカットを見る日が来るのだ

特に過去を振り返るという気持はないが

前ばかりを見て突き進もうという気もない

現在以外は不確かで確実

来るものは来る

行くものは行ってしまった

まだ許さないから

ボクの担当者

 

2002年4月30日

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