Call
中学2年生の時
音楽の時間に歌のテストがあった
課題はアロハオエ
ハワイの歌だ
何故その歌だったのか不思議なのだが
その時の薄暗い木造教室を今でも思いだす
音楽の先生は
音楽短大を出たばかりの若い石野先生
<藤島くんは本当にいい声をしているね>
と言ってくれた
誉められた!
歌手になろう!
オペラだ!
と決めつけた子供未来の始まり
今日
40年の時の彼方から
先生がボクに電話をくれた
自分の中の天才と凡才を繰り返し
挫折ばかりと思っていた
今考えるとそうでもなかったような気がする
思い込みが薄れると霧も晴れる
いずれにしても
夢は夢
歩き続ければ到達できる山とは違う
彼女がくれたきっかけは
ボクの中で、諦めきれないコトとして生きながらえ
乾かない粘土のように
削られたり足されたりしながら
形を変え
未来へ続く
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2002年2月18日
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