ドライフラワー雑記

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一寸先のモンテカルロ

ここには100種類以上の花があって

それぞれに自己主張している

たまにやってくる人は

入り交じった濃厚な匂いをかぐことになる

混ぜ合わさると、牧草みたいになるらしい

しかし、残念、ボクにはまったく分からない

それが、今日は香っている

1年ぶりのチューリップのせいだ

黄色の八重咲

モンテカルロ

1年ぶりということは1年が過ぎたということで

あ〜〜あ

そういえば去年の冬があって

また冬が来たって感じ

繰り返しの繰り返しの繰り返し

闇か光か分からないものが一寸先からやってくる

ボクのところへもキミのところへも

見通しのない一寸先は刻々といれ代わりたち代わり

ボクたちを待っている

さっきまで笑っていたのに、って言ったってもう遅い

未来は革命的に変更を重ねていくのだ

これから一年後、いったいボクはどうなっているのか?

ちょっとした事で未来は変ってしまう

いや、未来は確定した事実でボクとキミを待っている運命

そういうことかもしれない

人生はプロセスだ

と言ったのはだれだったんだろう

人生はプロセス

ゴールは見えているが

途中は色々

     

電話がなり

受話器を取った瞬間

キミの一寸先が変更される

闇なのか光なのか

ボクは知ってるけれど

 

 

2001年12月17日

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