ドライフラワー雑記

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Little Prince

<あんたたちは、僕のバラの花とは、まるっきり違うよ

それじゃ、ただ咲いてるだけじゃないか

だれも、あんたたちとは仲良くしなかったし、

あんたたちの方でも、だれとも仲良くしなかったんだからね

ぼくが初めて出くわした時分のキツネとおんなじさ

あのキツネは、はじめ、十万ものキツネとおんなじだった

だけど、いまじゃもう、ぼくの友だちになってるんだから

この世に一匹しかいないキツネになっているんだよ>

<星の王子さま>の一節です。

当時、多くの人に読まれたこの絵本を

同じクラスの女の子にプレゼントされました

本の頭に、こんなことを手書いてくれています

         空気と光と

         そして友だちの愛

         それだけ残っていたら

         弱り切ってしまうな

                   ゲーテ

                   1966年4月15日

空気と光と友だちの愛

生き行けるというのは

案外そういうことかもしれません

キツネはこんなことを言っています

<心で見なくちゃ、物事は見えないってことさ

あんたが、あんたのバラを、とても大切に思っているのはね

そのバラの花のために、時間を無駄にしたからだよ>

 

 

2001年12月11日

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